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作家の五木寛之氏が「私は早く死ねるから幸せだ、こんな酷い社会には生きていたくない」と書いていたのは十数年前だ。
NHK教育の放送でさる大学教授が「何時の間にこんな酷い社会に成ってしまったのだろう」と言ってたのも十数年前の話だ。
その酷い社会が小泉、竹中政治によりさらに酷い社会に成ってしまった。
貧困ビジネスなど弱者を食い物にする、正に鬼畜のなせる業だ。外国人研修生のパスポートを取り上げ給料もろくに支払わないとか、ブラック企業の噂も後をたたない。
もはや鬼畜の蠢く社会と言えるだろう。
しかしこの鬼畜の蠢く社会に人々は慣れてしまい何とも感じない。ソドムとゴモラ、悪徳の都とは、こういう状態を言うのだろう。
TPPや消費税増税、原発反対など、個別の問題には反対意見が出るが、社会そのものが悪徳に染まっており、それを改革しようと言う人は少ない。
政治は誰をトップにとかどの政党をとかいう話は出るが、政治システムそのものに問題が有ると認識する人は少ない。
政治は既得権化し利権集団に陥っている。2世議員の多さがそれを裏付けているでしょう。世界一高い選挙供託金、金のかかる選挙で政治への参入制限をし政治を既得権化し、利権集団を組んで政治を利権化している。
まるで民主主義の体を成して無いのに人々はそれに気がつかない。
経済は大恐慌と同じ過剰生産恐慌と言われる。過剰生産恐慌とは企業から見ての話です。生産物が過剰なら、物価が下がるか雇用所得が上がれば解決する。
しかし物価は企業の価格支配が強く、市場原理に反しそれ程下がらない。賃金は派遣法の改悪など労働者の力を弱めたので下がって行ってしまっている。
モノが余って困窮者が出るなど、最悪の悪政、暴政が行われているのに人々はそれに異常を感じない。
モノが余った場合は国民の購買力を増やせば簡単に解決するのだが、そんな簡単なことも理解できない。
ひたすら輸出、輸出と言い、企業が儲けることしか頭の中に無い。
輸出とはゼロサムゲームで、幻想の債権、債務を造るだけだ。その債権、債務が幻想だと気がついたから国際収支危機、ユーロ危機が起きている。
日本の債権、アメリカの債務なども幻想であり、最後は幻想として何らかの形で処理されざるを得ないものだ。(督促できない、返せないものだから幻想、民間なら不良債権という)
こんな幻想の上で世界経済が動いているのなら世界経済危機が起きるのも当然のことです。
国際収支はバランスが取れる状態にするのが、世界の経済を安定させる方法です。そしてアメリカがドルを垂れ流さなければ世界経済が成長しないなどというシステムではなく、何らかの形の基軸通貨システムが必要でしょう。
ナチスの内政は上手く行っていた。といってもアウトバーンなどによる大規模公共事業を起こしただけだけどね。それが戦争経済へと繋がって行って失業問題は解消した。
日本の高橋財政も積極財政で公共事業を行い景気を立て直した。それが次に軍事費の拡大へと繋がっていった。。需要を増やせば失業問題は解消するけど、軍儒生産を増やしても国民の生活は豊かにならないよね。
アメリカもニューデール政策により公共事業で需要を拡大した。しかし景気が回復したと言って、公共事業を止めると、また景気が激しく落ち込むということの繰り返し。結局、戦争需要が大恐慌を解決した。
今の世界が直面しているデフレ不況を解決するのには、需要拡大しかないというのは分かりきった事なのだが、政治家は愚かにも緊縮財政というデフレ政策を進める。これも大恐慌の初期、フーバーが行ったことで、アメリカの景気はどん底まで落ちていった。
人間というのは進歩が無いね。昔やった失敗を再び繰り返している。
でも、需要を増やすと言っても公共事業では経済の体質改善に繋がらないので一時しのぎに終わる。
需要拡大とともに、経済を持続可能な体質に戻してこそ、本格的な経済回復が出来る。
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