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なぜ野田首相はダメ大臣を任命しクビにしないのか
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2011/12/10 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
問責決議の無意味無効
国会は9日、一川防衛相、山岡消費者担当相に対する問責決議が可決されて幕を閉じたが、野田首相は完全に居直っているから驚いた。夕方の会見で、「大変残念だ。厳粛に受け止めないといけない」と反省するフリをしつつ、「(両閣僚は)自らを省み、襟を正して職務遂行に全力を挙げて欲しい」と、ヌケヌケと言ってのけたのだ。
レッドカードを突きつけられた当の本人たちも何食わぬ顔で、「職責を全うしたい」(一川)、「職務に全力を挙げて取り組んでいく」(山岡)と、居座りを決め込むつもりだから、とことん厚かましい連中だ。
それにしても、こんなのありか? オール野党が参院でノーを突きつけても、結局、首相がクビを切らない限り、無能有害大臣はいつまでも政権に居座り続けることになるのだ。何のための問責かと言いたくなる。九大名誉教授の斎藤文男氏(政治・憲法)が言う。
「衆院に内閣不信任決議がある代わりに、参院には問責決議がある。法的拘束力がないとはいえ、そこには政治的意味が与えられています。両院制の日本で参院からノーを突きつけられた政治的インパクトは重く、政権の側も厳しく受け止めなければいけません。実際、問責を可決されて生き延びた政権は、これまでの例からもないのです。
それより何より今回のケースでは、誰がどう見ても一川、山岡両氏は、大臣としての資質を欠いている。2大臣の更迭は、野党だけでなく国民の声でもあるのです。そんな2人を、政権維持という私利私欲のためにかばい続ける野田首相もまた、政治的指導力ゼロです。開き直りは許されないことです」
◆保身と政権維持のために重要法案先送り
保身しか頭にない野田は、ねじれ国会下で、いちいち問責大臣を辞めさせていたらキリがないと考えているのだろう。だから、居直る。野党は審議拒否だから、国会を延長せずに閉じてしまう。重要法案は先送り。公務員の給与引き下げも、国会議員の定数是正もヤルヤル詐欺でゴマカしてしまう。結局、国政は停滞し、政治空白が続くが、知らんぷり。どうしようもない身勝手、無責任である。
おそらく、野田は通常国会までにはプチ改造でもやって、2人を交代させるつもりなのだろうが、姑息だ。本来であれば、通年国会で復興や原発問題を論じるのが当たり前だ。それでなくても、年内には空自の次期主力戦闘機(FX)選定や、環境影響評価書の提出など重要課題が目白押し。
問責大臣に決裁できるわけがない。そんなことは誰が見たって分かるのに、シレッと問責大臣を続投させる鉄面皮。ニキビ面の首相のツラの皮の厚さにはア然である。
◆小沢グループ弱体化という謀略という謀略情報の真偽
こんなムチャクチャを許していたら、国民の政治不信は高まるばかりだが、永田町では「これは野田の小沢グループ潰しじゃないか」という声も上がっている。一川防衛相も山岡消費者担当相も小沢元代表に近い。小沢グループからの入閣で党内融和を装いながら、実は、最も不適任者を任命し、国会で火ダルマになるのを見越していたんじゃないか、という疑惑である。
そうやって、2人の責任が追及され、その結果、国政が停滞すれば、小沢グループへのボディーブローになる。野田は2人をかばうそぶりをして、小沢に恩を売り、最後は国政の混乱を理由に辞任に追い込む。野田は自分の手を汚さず、小沢に貸しをつくり、なおかつ、小沢グループを弱体化できる。そんな高等戦術じゃないか、という説である。
そこまで野田がシタタカであれば、もうちょっと、マシな政治をしているのだろうが、それでも、こうした説がまことしやかに流布されるのには理由がある。それくらい一川、山岡の人事はおかしかった。あり得ないような人選だったということだ。
◆野党はドジョウ首相にも問責を出せ!
小沢の秘書だった石川知裕衆院議員は本紙のコラム(10日付)でこう書いていた。
〈一川氏は新進党・自由党時代から小沢氏側近。野田首相は「適材適所」と言いますが、農水官僚25年の一川氏を、どうして畑違いの防衛相に任命したのか。山岡氏にしても、マルチ疑惑や選挙違反の問題は、大臣になる前から顕在化していたこと。野党から批判が集中するのは最初から見えていました。“防衛の素人”の一川氏とセットで、「小沢グループが政権に迷惑をかけている」という構図をつくり出す意図が野田首相にあったのではないか。うがった見方かもしれませんが、巧妙な小沢グループ潰しのように見えました>
政治評論家の野上忠興氏も同じような見方をする。「野田首相は今頃、舌を出しているかもしれませんよ。今はかばっているが、それは小沢氏に恩を売って、その後、かばいきれなかったことにするつもりでしょう。消費税やTPP問題など、与党内野党化する小沢グループへの牽制の意味は絶対にあると思います」
だとしたら、本当にドジョウは食えない政治家だ。党内融和なんて、やっぱりポーズだし、小沢潰しのためにわざと国政を混乱させ、国民生活を苦しめていることになる。当初はそのつもりはなくても、結果的にそういう展開になって、ほくそ笑んでいる可能性だってある。
やっぱり野党は中途半端だ。本当に問責を突きつけるのは任命権者の野田だ。本来ならば、一川、山岡、野田の3人をクビにしなければウソなのだ。
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