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野田政権のままなら来年は最悪
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2011/12/9 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
総理大臣の問責こそ必要
みんなの党がきのう(8日)、野田首相に対する問責決議案の提出を決めた。一川防衛相と山岡消費者相を任命した責任は重い。リーダー失格だ。とっとと辞任がスジというわけである。
国民の多くも同じ思いだろう。野田の首相就任から3カ月。政治はますます悪くなっている。未練タラタラで生き恥をさらした菅首相が退陣し、アップアップの暮らしを強いられたサラリーマンは「現状が変わる」と期待した。苦労人のドジョウ首相なら、みんなの悲鳴に耳を傾ける。そんな見通しも聞かれたが、すべては幻想だった。予想はあっさりと覆され、悪政は今なお続いている。問責に値するのは任命責任だけではない。
ところが、ほかの野党は「首相問責は時期尚早」と及び腰だ。自民党の脇参院国対委員長は「議決になれば賛成多数で可決され、衆院解散か内閣総辞職か、参院で野党が審議に一切応じない状況になる」と指摘。たとえ法案が提出されても本会議に上程せず、採決は見送る方針だ。党首討論では「信を問うべきだ」(谷垣総裁)と解散・総選挙を迫っていたくせに、いざとなると尻込みである。まったく腑抜けた政党だ。
おかげで悪政の元締は、のうのうと生き永らえることになる。
◆野田を本気で追い込む気がない自民党
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「自民党の中堅幹部は“谷垣総裁”で総選挙に突入したくないのです。地味で人気がないから、1回目は“敵失”で勝ったとしても、その次はまた負ける公算が大きい。そうなると、石原幹事長や石破前政調会長といった世代がポスト谷垣を射止めるのは、下野後になりかねません。今の谷垣総裁と同じ立場。単なる野党のリーダーになってしまう。だから、早期の解散・総選挙を敬遠しているのです。本気で追い込む気があるのなら、一川、山岡両大臣の問責は今週のアタマには出していたはず。さっさと可決して審議拒否すれば、野田首相を立ち往生させられた。それを会期末まで引き延ばしたのは、野田首相に致命傷を負わせないため。わざわざ逃げ道を用意してあげたということです」
国民のことなど、まるで眼中にない。問責カードを切るのは、あくまでも自分たちのため。党利党略、私利私欲だけで判断している。
「自民党は、菅に打診された復興大臣のポストを蹴飛ばした。うまくいけば菅の手柄、空回りなら谷垣の落ち度となるからです。“菅以外なら協力する”といいながら、野田になってもフォローする気はない。このまま政治が停滞すれば、民主党に対する失望感が強まり、次の選挙は確実に勝てる。そう踏んでいるから、復興にも非協力的なのです」(政界関係者)
自民党はすっかり高みの見物を決め込んでいるのだ。
◆7月解散、8月5日投開票のもたもたシナリオ
これでは野田の問責など、百年たっても出てこない。来年になっても野田政権は続いてしまう。政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「野田首相と谷垣総裁は、9月に党首選を迎えます。ただ、このままだと2人ともトップを続けるのは難しい。再選戦略を考えれば、党首選前に解散・総選挙に突入するのが望ましいでしょう。両者の思惑は、それで一致しています。となると、これからのシナリオも見えてくる。被災地のことを考えれば、予算成立前の選挙はできません。動けるのは関連法案なども上げてから。となると、7月解散、8月5日投開票でソフトランディングするのが現実的でしょう。自民党の落選議員も、そんなスケジュールを織り込んできています」
なんとも悠長な話である。
確かに目の前には政治課題が山積している。震災からの復興や原発事故の収束は待ったなしだが、野田は目先の問題に対応できない。これまでだって何ひとつやってこなかった。TPP参加や消費税増税という中長期の課題ばかりを口にして、足元の難題には見向きもしないのだ。
東北は新たな冬を迎えたが、3月11日の午後2時46分で時計が止まったままの人たちは大勢いる。
心と暮らしの再建に政治が果たす役割は大きい。それを怠ってきた野田政権に、今さら何を求めればいいのか。
◆前向きな政策ゼロの疫病神
野田政権のままなら、来年も政治は機能しない。経済も上がり目ナシだ。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「政府には景気を回復させるという重大な使命もある。円高やデフレの退治も必要です。ところが財務省に洗脳された野田首相は、財政再建を最優先にして増税路線を突き進もうとしています。いまのような経済状況で、1年先に増税なんてことになれば、景気はますますおかしくなる。野田首相は、経済全体を俯瞰して政策を決めることができないのです。確かに欧州危機は他人事ではないし、野放図に国債を大量発行し続けるのがいいわけではないでしょう。しかし、日本の国債は安定的に消化されています。1500兆円近い個人金融資産もある。こうした状況を踏まえれば、いかにして経済を活性化するかに知恵を絞るべきです。それなのに野田首相からは、前向きな政策がひとつも出てこない。どれも暗い未来を予想させるものばかりです。一国のリーダーにふさわしい器じゃないのです」
疫病神みたいな首相など、即刻クビが当然だ。野党は何をグズグズしているのか。一川や山岡のクビを取ったところで、茶番政治は終わらない。TPPや消費税増税で「不退転の決意で望む」「世界が見てる」なんてエラソーに言われるのはウンザリだ。やるべきことをやらずに放り出しているくせに、さも仕事をしているような顔をされてはたまらない。
この国の政治・経済・社会のすべてを、どん底に向かわせる男に、最高政策責任者を続けさせてはダメだ。
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