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また、あの羽毛田宮内庁長官の政治的暴走が始まったらしい。何故、今、「女性宮家」や「女系天皇」が「火急の案件」なのか。羽毛田とはいったい何者なのか。(文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』)
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20111202/1322764724
小泉純一郎政権の頃、始まった女系天皇容認の動きが、ふたたび野田佳彦政権になり、開始されたらしい。これで野田佳彦が何者かが、およそ見当がつくというものだろう。「女性宮家」論は、表向きの話で、実はそのまま「女系天皇論」へ突き進むだろうことは目に見えている。僕は、こういう議論に深い入りすることには躊躇するが、たとえば「愛子」さまが将来、天皇の地位に就くことには反対ではないが、「女系天皇容認」論、あるいは男女の区別なしに「長子優先」論へ突き進むことには賛成ではない。その前に、そもそも皇室や天皇の問題を、政治家たちの手に渡し、政治問題化することに反対である。しかし、それにしても羽毛田とは何者なのか。中国の次期指導者が内定していると言われる習近平の天皇会見問題で、「30日ルール」とやらを持ち出し、会見を拒絶、時の政権党・民主党幹事長の小沢一郎と衝突、一躍、注目を集めた人物だが、やはり政治的な動きの好きな人物らしい。それにしても、何故、今頃、「女性宮家」問題や「女系天皇」問題が、「下火急の案件」(野田佳彦)になるのか。迷走を続ける野田政権にも野田佳彦にも、かかる皇室問題を議論する資格も権威もはないはずだが・・・。
■「女性宮家」 皇位継承の議論を再開したい(11月26日付・読売社説)
宮内庁の羽毛田信吾長官が、女性皇族による宮家の創設を「火急の案件」として野田首相に検討するよう要請していたことが分かった。
藤村官房長官は「国民各層の議論を十分に踏まえ、今後検討していく」との考えを示した。
皇位継承のあり方や国家の根幹に関わる重要な課題だ。
広く国民の理解を得ながら、検討を進めていくべきだろう。
皇室典範は、女性皇族が一般の人と結婚した場合は、皇族の身分を離れると定めている。結婚後、宮家として皇室に残るには、皇室典範を改正する必要がある。
「女性宮家」の創設は、小泉内閣が設置した皇室典範に関する有識者会議でまとめた2005年の報告書にも盛り込まれていた。
報告書は、皇位の安定的な継承を維持するためには、女性天皇・女系天皇への道を開くことが「不可欠」としていた。その前提として必要な制度改正の一つに、女性宮家の創設を挙げた。
翌06年9月、秋篠宮ご夫妻に長男、悠仁さまが誕生された。女性天皇・女系天皇を認めるための皇室典範改正案が準備されていたが、国会提出は見送られた。皇位継承のあり方をめぐる議論も、ストップした。
だが、このままでは、皇族が減少していくことは確かである。
現在、30歳以下の皇族は悠仁さまをはじめ9人で、そのうち8人が未婚の女性だ。
先月23日には、秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが20歳の誕生日を迎えられ、8人のうち既に6人が成人されている。
女性皇族が結婚を機に皇籍を相次いで離脱されれば、女性宮家を創設しようにも出来なくなる。悠仁さまをわずかの皇族方で支えるという事態にもなりかねない。
女性宮家の創設が「火急の案件」なのは、そうした懸念を拭えないからだろう。
女性天皇・女系天皇を認めるか否かをめぐっては、05年の有識者会議報告の後も、賛否さまざまな意見があった。
結論を得るのに時間がかかるのであれば、女性皇族の結婚による離脱を防いでおきたい、というのが宮内庁の考えではないか。
安定的な皇位継承には、女性天皇・女系天皇の問題も避けては通れぬ課題である。
皇室制度を安定的に存続させていくためには、いかなる制度改正が望まれるのか。小泉内閣以来、しばらく途切れていた議論を再開させる必要がある。
(2011年11月26日01時08分 読売新聞)
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