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野田首相“増税に不退転の決意” 素案が不成立なら退陣という事だな!
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/595af0e424659ece9128e6a8ec307479
2011年12月06日 世相を斬る あいば達也
朝日新聞によると、野田佳彦は“年内めど”(本心、年内は無理だと思っているようだ)に、安住淳財務相や民主党の輿石東幹事長らに 「消費税増税(2010年代半ばまでに税率10%とした)6月の成案を具体化し、超党派の議論に付す素案をとりまとめてほしい。私はこの改革に不退転の決意で臨む」と宣言、且つ命じたらしい。
野田君の退路を断つ、増税への心意気は敬服に値する。彼の「国民が疲弊しようとも、国家が生き残る“国益”」を堅持する事が、我が内閣の務めである、と云う政治姿勢は呆れてしまうが、“どぜう”なりの矜持なのだから、それはそれで、立派と認めてやろう。筆者には、その程度の度量はある。(笑)ただ、不退転なのだから、民主党内さえ纏めきれない時は、安住や輿石の首を切る腹は出来ているのだろうね?当然最後には、自らの首を切る覚悟も出来ているのだろう。このような国民にとっての重大事、有耶無耶は許されない。
≪ 消費増税の素案「年内めど」 首相「不退転の決意」宣言
野田佳彦首相は5日、消費税率10%への段階的な引き上げ時期や税率を明記した「素案」を年内をめどに取りまとめるよう政府・与党に指示した。素案をもとに野党に協議を呼びかけて「大綱」をまとめ、年度内に消費増税法案の国会提出をめざす。首相が正式に指示したことで消費増税の議論が本格化するが、与党内の異論は強く、調整が難航するのは必至だ。
この日、消費増税や社会保障改革案を最終決定する「政府・与党社会保障改革本部」の初会合が開催された。首相は安住淳財務相や民主党の輿石東幹事長らに 「(2010年代半ばまでに税率10%とした)6月の成案を具体化し、超党派の議論に付す素案をとりまとめてほしい。私はこの改革に不退転の決意で臨む」と宣言した。政権内には13年秋以降に税率を7〜8%に引き上げ、15年に10%にする案が浮上しており、これらを素案に盛り込めるかどうかが焦点だ。低所得の人ほど負担が増す「逆進性」への対応も検討課題とすることを確認した。
だが、首相が消費増税実施前の衆院解散・総選挙の意向を示しているため、与党には慎重論が広がる。党内最大勢力の小沢一郎元代表のグループが増税反対の署名集めを始めたほか、政権運営の司令塔である「政府・民主三役会議」でも、メンバー6人のうち小沢氏に近い輿石幹事長ら3人が年内決着に慎重姿勢だ。≫(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/1205/TKY201112050488.html
さてところで、菅直人も野田佳彦も念仏のように「財政再建なくして成長なし」と財務教の教祖・勝次官の経典を懐に、財務省の官僚らのアンチョコ頼りに永田町を歩いているのだが、彼らの重大な間違いは、日本に“経済成長”がまだ残されている、と云う幻想にこだわっているからなのだろう。経済評論家やエコノミストらも、日本の経済成長が何処かに存在しているのに、それが隠れているのを表舞台に出さなければならない、と云うのが論理だ。筆者は、財務省の役人どもは、実は日本の“経済成長”が既に幻になっている事を知っているのだと思う。
にも拘らず、「財政を健全化することで、政府は思い切った経済成長政策が打てるわけで、プライマリー・バランスを気にしながらの成長戦略はインパクトに欠け、決定打を打てない。そこで、先ずは財政再建の道筋をつけた暁には、首相!思い切った成長戦略を首相の手で行ってください!」等と民主党のお馬鹿二代を洗脳、マインドコントロールまで至らせたのだから、官僚もなかなかなものである。まぁ、菅と野田がことの他、お馬鹿だと云うことかもしれない。
筆者の、“日本の経済成長糊代ゼロ説”等を唱えると、ブログのアクセス数が激減する。経済成長を求めるあまり、自己コントロールのつかない、米国と云う暴力団が控える太平洋の海原に出航するなど狂気。“原則鎖国的発想説”など唱えるコラムに至っては、バカ呼ばわりのコメントで溢れる始末だ。
気持は判る気がする。筆者の観察力が正しい限り、老いたる者や教養のない者、知識が欠けている者達は、逆切れヒステリックに叫び出す。多分似たような現象なのだなと思う。「もうオマエ達はどん詰まりなんだよ、幻の成長なんてものに固執するから、常に誤った道に踏み込むのだよ」
筆者のいう“どん詰まり”は安心して欲しいが、日本だけではない。先進欧米諸国すべてが“どん詰まり”な訳で、なにも一人ぼっちではない。ただ、現在経済が成長する事を前提に組み立ててあるパラダイムに属し、その秩序維持に汲々となっている既得権益勢力は、ユーロ圏にせよアメリカにせよ、我が国の既得権勢力にせよ、同様に震度8、マグニチュード10.0に襲われていると云う事なのだ。よくよく冷静に考えて欲しいものだ。経済成長の原動力は何か?あらゆる意味での“飢餓”である。
此処でいう、“飢餓”とは絶望的飢えである。この絶望的飢えとは言い難い国民が構成する国家や地域の経済成長は、それは原動力がないのだ。無理やり作る原動力が、戦争にいる破壊や大災害、ウィルスによる人類壊滅的被害と云う事になる。ないもの強請りすると云う事は、結果的に前述のような状況を望むことにもなりかねないわけである。筆者は、人間は表層的現象的に問題に捉われ過ぎて、根源的問題を蔑にしているような気がして仕方がない。
まぁ筆者如きが、心配してもはじまらないことだが、幻想に捉われている故に、金融資本主義等と云うモンスターが生まれるわけで、あれはノーベル経済学者らのゲームに過ぎないのだ。その単なるゲームに国家の存亡と国民の命運を掛けたのだから怖ろしい幻想ゲームである。だいたいが、当たり前のように信じている成長し続けなければならない国家経済。それは単なる自転車操業そのものである。ありもしない欲求を虚構で作り上げ、その欲求を満たすビジネスを創造する。そりゃアンタ、絶対に限界が来るに決まっている。
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