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党首討論で野田首相に突っ込まれてボロボロに!急ピッチで動き出した「ポスト谷垣」候補たち
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/28799
2011年12月05日(月) 田崎 史郎「ニュースの深層」:現代ビジネス
自民党総裁・谷垣禎一を見つめる党内のまなざしが先月末、野田政権発足後初の党首討論を機にがらりと変わった。それは端的に言えば、次期衆院選を谷垣の下で戦うようになってもやむを得ないということから、「谷垣を代えなければ衆院選を戦えない。衆院選の前に降ろさないといけない」(同党中堅)ということだ。次は誰か−。
11月30日の党首討論で、谷垣が弱点をさらけ出したのは首相・野田佳彦が環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加問題について「逆にお尋ねをさせていただきたい」と前置きして、こう切り込んだときだった。
「今、御党のTPPについての立ち位置はどういうことなんでしょうか? 明確なお答えをいただきたい」
これに対して谷垣は、自民党としての賛否は明らかにしないまま「交渉参加表明は時期尚早」「政府の情報を共有するところからスタートしないといけない」などと、批判、注文に終始した。ほかの問題でも、受け身の姿勢が目立った。
党首討論の後、自民党議員数人に話を聞くと、「最低だ」「ちょっとひどすぎる」「終わった後、声を掛ける気すら起きなかった」という声ばかりだった。中には、党則の総裁リコール規定を調べた議員もいた。
■わずか1週間でトーンダウン
TPP交渉参加問題について、自民党が政権を担当していたなら、もっと早く参加を決めていたかもしれない。しかし、党内の意見をいまだにまとめきれていない。谷垣の発言も大きく揺れた。
谷垣は10月15日、テレビ東京の番組で「まだ情報が少なくていろいろな問題点を解明しないといけないが、全然協議もしないということでいいのか」と述べ、自民党内の議論を急ぐ考えを示した。しかし、党内の反発が強まると、1週間後には「『バスに乗り遅れるな』みたいな議論ばかりやって慌てて突っ込んで行くのは日独伊三国同盟みたいな話だ」(BS朝日の番組)と一転してトーンダウンした。
野田が交渉参加を表明すると11月14日午前、谷垣は「今後の議論で(問責決議案を)十分視野に置かないといけない」と述べ、首相に対する問責決議案の提出の可能性に言及した。
「慎重運転すぎて、どういう方向に引っ張っていくかよく分からない。TPPも普天間問題も消費税もやる、復興財源も求める。みな力仕事だが、どう段取りをつけるか」(11月4日、BS朝日)
谷垣は野田の政治姿勢をこう批判したが、その批判は谷垣にそっくりそのまま当てはまる。谷垣がはっきりした方針を示して「嫌ならば辞めさせてみろ!」ぐらい言って居直ればいいのに、四方八方に配慮する結果、自分の考えを打ち出さないで終わっている。
谷垣は来年9月の総裁選で再選される可能性はほとんどないだろう。自民党が野党に転落した後、数人の離党者を出しただけで、分裂を避けられたという評価しか残らない総裁になるに違いない。
■動き出した石破、石原、林芳
谷垣の没落ぶりを見ながら、後継を目指す動きも加速してきた。
1番手の前政調会長・石破茂は7日、勉強会を発足させる。その核となるのは総務会長代理の小坂憲次と山口俊一、国対委員長代理・浜田靖一、元環境相・鴨下一郎、政調会長補佐・赤沢亮正らだ。また、元首相・麻生太郎や組織運動本部長・菅義偉も石破支持に傾いている。
参院議員で政調会長代理の林芳正は今春、「水正会」という議員グループを立ち上げ、週1回の会合を重ねる。毎回、10数人の議員が出席しているほか、古賀グループの支持が期待される。
元首相・森喜朗ら長老議員の受けが良い幹事長・石原伸晃も「十人会」という会合を定期的に開いている。幹事長代行・田野瀬良太郎、総務会長・塩谷立、国対委員長・岸田文雄が中心メンバーだ。ほかに、元官房長官・町村信孝も出馬に意欲を示す。
問題は谷垣がいつ辞めるかだ。党のリコール規定では「党所属の国会議員及び都道府県支部連合会代表各一名の総数の過半数の要求」があった場合に総裁選を行うとなっている。
党首討論後、ある自民党議員は民主党議員から「5、6月ごろ衆院を解散したらどうかな? そのころ、総裁は谷垣さんなんでしょ」と声を掛けられ、顔をしかめざるを得なかった。
(敬称略)
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