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内閣崩壊のアリの一穴になりそう いよいよ辞任ドミノが始まる
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2011/12/3 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
辞職することになるのに突っ張っている一川防衛大臣、クビにしないでも乗り切れると楽観視している野田総理大臣
いよいよ野田内閣は吹っ飛びそうだ。一川保夫防衛大臣の進退問題で野田首相は右往左往だが、どうやってもドロ沼にはまるしかない展開になってきた。
「一川大臣は今ごろになって沖縄に飛んで仲井真知事に謝罪し、辞任だけは避けようとしていますが、それで済むわけがありません。防衛省局長の“犯す”発言は悪質で言語道断。普天間問題がなぜここまで拡大し、こじれたのか、95年の米兵の少女暴行事件のことを考えたら、絶対に口にしてはいけないことを、あろうことか沖縄防衛局長が言ってしまった。沖縄県民を傷つけたといった程度の話じゃない。それだけに、暴言が公になったときに局長をただちに更迭し、責任者である一川大臣も土下座するくらいの謝罪をする必要があったのです」(与党関係者)
ところが、一川大臣は対応がノロいだけでなく、国会で「95年の少女暴行事件のことを詳しく知らない」と答えるオソマツぶり。しかも呆れたことに2日の会見でも、少女暴行事件のことを「少女のランコウ事件」と発言したそうだから、本当のアホだ。局長の暴言があったのが先月28日夜。それから1週間経つのに、この低レベルでは救いがない。
本人が辞任しない限り、来週には参院で問責決議案が可決される。世論も異存はないだろう。
◆悶絶死が近い首相
だが、問題は野田首相の対応なのだ。こんなシロウト防衛大臣はサッサと更迭し、クビにすればいいのに、それができない。できないどころか、自ら危機感のなさをさらし、一川大臣をかばってしまった。それが問題を深刻にさせているのだ。
政治ジャーナリストの泉宏氏がこう言う。
「野田首相は事の重大さが全然分かっていない。そこが大問題なのです。29日夜、首相公邸に戻る際、この問題で問いかけた報道陣に何も語らなかった。普通なら、局長と大臣を呼んで叱責し、国民に説明し、沖縄に謝罪しなければいけない場面。しかし、その危機意識がない。だから藤村官房長官まで当初は“政治的案件というよりは、事務方の不祥事”なんて寝ぼけたことを言っていた。この認識の甘さが、後手後手の対応になった。沖縄は怒る、野党は攻める、メディアは騒ぐ。それで収拾がつかなくなっている。最初のボタンの掛け違いから、隘(あい)路(ろ)に入ってしまったのです」
大騒動になって慌てた野田首相は、一川大臣に給料を返上させたり、沖縄へ謝罪に行かせているが、もう後の祭りだ。野党は、マルチ問題の山岡賢次消費者担当大臣とセットの問責を狙っている。一川大臣だけなら、「国会混乱の責任をとって辞任」の、いつもの幕引きも考えられるが、山岡大臣までセットでは、そうもいかない。野田首相の任命責任問題も浮上してくる。その意味で悶絶するしかない場面に入っているのだ。
◆小沢が大臣2人の辞任了承しなければ野田はお手上げ
もうひとつ、事を複雑にしていることがある。一川大臣も山岡大臣も小沢グループであることだ。自分の部下の大臣なら、サッサとクビの差し替えもできるが、相手が小沢グループだから単純じゃない。前出の泉宏氏がこう続ける。
「いま野田首相の頭の中は消費税のことでいっぱいです。今月中に、消費税増税の時期と上げ幅を大綱に入れたい。しかし、民主党内で消費税増税にいちばん反対しているのが、小沢氏であり、小沢グループ。国会審議の妨げになる一川大臣、山岡大臣の辞任問題を小沢氏に了承してもらおうとすれば、小沢氏は消費税に待ったをかける。消費税がやれなかったら、野田首相の存在意味はない。だから小沢氏に了承はとりにくい。2人の大臣が都合よく病気入院でもしてくれない限り、この問題はグチャグチャになって長引きますよ。そうこうするうちに、内閣支持率が落ちていく。今月中に30%を切っておかしくありません。完全に野田内閣は危険水域に入ってしまったのです」
一川大臣の問題は、野田内閣崩壊のアリの一穴といえるのだ。
◆財務省や米国にも見捨てられる結末
そもそも野田内閣は、当初から「ガラクタの寄せ集め」と批判されてきた。外部から「適材適所」と見られた大臣はゼロだし、だいたいアンチャンのような安住が財務大臣、女性記者と「玄さま」「マリリン」と呼び合う軽〜い玄葉が外相。ヘソが茶を沸かすような内閣だった。とても震災復興を形にしたり、消費税増税を仕上げる力などないのだが、どうにかこうにか続いているのにはワケがある。
「野田内閣が財務省のカイライだからです。いや、官僚だけでなく、財界、アメリカの言いなり内閣です。それで言われるままにTPP、消費税増税に突っ走っている。アメリカや財界の注文をこなしている限りは内閣は安泰だし、大マスコミも応援してくれるという構図なのです」(経済アナリスト・菊池英博氏)
だが、アリの一穴で決壊が始まれば、そうはいかない。野田の失態も、大マスコミは騒がざるを得なくなっている。野党は、このチャンスを捉えて押せ押せだ。
「政治献金でも民主党に負けた自民党は、早く解散・総選挙に追い込んで政権に返り咲かないと、金欠で干上がってしまう。それだけに倒閣に必死なのです」(自民党関係者)
野党は一川、山岡大臣のクビをとった後は、スキャンダルで蓮舫大臣を集中攻撃する。ドミノ倒しだ。それで内閣支持率が急落していけば、野田もエラソーに消費税増税だ、原発輸出だなどと言っていられなくなる。野田が悶絶して何もやれなければ、今度は財務省や財界、アメリカに見放されて一巻の終わりである。そんな予想通りの惨めな結末が、だんだんハッキリしてきたのだ。
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