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迷走民主の“副産物”…“踏み絵”に翻弄される国会議員
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111202/plt1112021553006-n1.htm
2011.12.02 夕刊フジ
★鈴木哲夫の核心リポート
大阪ダブル選挙で圧勝した「大阪維新の会」代表の橋下徹氏(42)が、「(大阪都構想に協力しないなら)維新として国政に足をかける」などと、既成政党に「踏み絵」を迫っている。民主、自民両党は卑屈なまでのすり寄りを見せているが、圧力をかけているのは橋下氏だけではない。各種業界団体などが迫る踏み絵と背景について、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。
「最近、何でもかんでも“踏み絵”を迫ってくる。『署名するのか、しないのか』と。以前はこんなことはなかった」
自民党の閣僚経験者はこう話す。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)問題では、「参加反対」を掲げる医師会の幹部が訪ねてきたという。
医師会幹部「先生、分かっていますよね。TPPに反対ですよね?」
元閣僚「私は自由貿易主義。基本的には賛成だが、いまは時期尚早だ」
幹部「では反対ですね。署名をお願いします」
元閣僚「今回は反対だから安心して。別に署名しなくてもいいでしょ」
幹部「イエスかノーしかないでしょう」
元閣僚「踏み絵みたいだね」
幹部「そうです。踏み絵だと思ってください。次の選挙にも影響します」
最近、政策課題の節目で、こうした業界団体の高圧的な態度が目立つという。民主党は「しがらみのない政治」を訴えて政権交代したはずだが、逆に、業界団体の圧力が強まり、しがらみだらけの政治になっている。
背景は何か。ある医師会幹部が本音を語った。
「民主党政権になって、政策に一貫性がなくなったからだ。最初は期待したが、鳩山、菅、野田政権と続くうちに、何がなんだか分からなくなった。TPPも消費税増税もそう。医療制度もどうなるか分からない。与野党問わず、踏み絵をさせることにした」
このような踏み絵は、原発問題や経済対策でも盛んに行われている。
民主党1年生議員は「集会への出欠で踏み絵を踏まされ、出席すると挨拶の内容までチェックされ、最後は署名を求められる。私ですか? 署名しました。選挙を考えれば辛い選択です。他の同両議員も似たような経験をしている」という。
こうしたなか、官僚主導政治が復活している。
ある財務官僚は「地方の首長らは『民主党政権では、地方交付金の話は進まない』と思っている。来年度予算案の細かな事業について、財務省への予算陳情が復活している」と語る。
民主党中堅議員も「党が陳情の窓口だが、霞が関へ直接行ってしまうようになった。中小企業団体との会合で『要望はないですか?』と聞いたら、『もう経産省に行きました。民主党に実現できるの? 信用できない』と言われた。次の選挙は惨敗だ」と嘆く。
マニフェストを次々に捨て去っている野田民主党政権。財務省の脚本に従い、国会運営では自民党や公明党に抱きつき、増税法案などは提出前に野党とすり合わせようする密室運営だ。一連の茶番劇は、政治の信頼をさらに失わせている。
もう一度、理念・政策を掲げ直した衆院選にさらされなければ、政治土壌はさらに腐る。
【すずき・てつお】 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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