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大阪選挙結果は国政に重大な影響 市長も知事もハシズム圧勝と今後の政局
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2011/11/28 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
夜8時の開票と同時に「橋下コンビ圧勝」のフラッシュが流れた大阪ダブル選挙。もう少し混戦だろうと投票結果を眺めていた全国の人は拍子抜けだが、それだけに余計に既成政党のだらしなさ、不人気が際立った。
政府高官は「一地方選挙だ」と、野田政権への直接の影響を否定した。そんなことはない。強がりだ。2大政党を否定した大阪ダブル選挙の結果が、国政を大きく揺さぶるのは間違いないところだ。政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「大阪市長選では、民主党が自民党、共産党と相乗りで、橋下氏に対抗した。それが完膚なきまでにやられてしまった。この影響は大きいですよ。ちょうど今、中央政界では新党騒ぎが起きています。亀井国民新党代表に石原都知事、さらに橋下氏が手を組み、それに民主党内の小沢グループが流れ込むというものですが、この動きにはずみをつけたのは確実です」
TPP、消費税増税をめぐって民主党内は半々に分裂状態だ。といって反対派は党を割って出て新党を結成するまでの踏ん切りはついていない。それが大阪ダブル選挙で一気に加速の流れなのだ。
民主野田政権は崩壊民主党も自民党も分裂し年内か来春までに政界再編の大騒動が起きるだろう
これは大阪から始まる戦後体制の維新になるのか専門筋はどう見たか
◆大同小異の巨大新党誕生か
有馬晴海氏が続ける。
「今回の選挙で示された自民はイヤ、民主もダメの思いは全国の有権者が持っている。でも、その受け皿がなかった。みんなの党だけでは迫力不足だった。そんなところに大阪維新の会が圧勝し、道筋をつけた。橋下氏は自分がやりたい改革をやるには国政を巻き込む必要があると考えているので、次の総選挙では大阪の全区に独自候補を立てるでしょう。選挙区を持っていない民主党の比例区議員がそこへなだれ込む。そうなると全国各地で同じ動きが起きる。同時に中央の新党志向の人たちに、みんなの党や舛添元厚労相、鳩山邦夫元法相といった人たちも合流していく。どんどん膨らんで巨大な動きになり、永田町に地殻変動が起きておかしくないのです」
自民党だって巻き込まれていく。政治評論家の浅川博忠氏は別の見方だが、こう語る。
「橋下氏が直ちに政界再編の台風の目になるかどうかは疑問ですが、既成政党がザワザワしてきたのは間違いありません。これだけ非民主・非自民の民意を見せつけられると、誰だってこのままの2大政党が安泰とは考えないでしょう。来年夏の解散・総選挙が予想される中で、たぶん、その前から民主党も自民党も分裂騒動が始まる。TPP、消費税、さらに憲法改正問題をめぐって2大政党がガラガラポンの状態になっていくとみています」
野田首相は来年3月に消費税増税を閣議決定する予定だ。予算の成立の問題もからむ。来春に向けて政局は大激動期に入ったのだ。
◆2大政党やヌエの公明党にみんな絶望していることを証明したが、これから先は希望なのか、危険なのかが問題
それにしても、民主党や自民党など、既成政党のこの嫌われようは何なのか。共産党までが反橋下陣営に馳せ参じて束になってかかっても、大阪市長選では橋下候補の7割しか得票できなかった。
「大阪は絶望感とニヒリズムが充満し、橋下氏のような“荒っぽいぶっ壊し屋”を受容する土壌が十分にできあがっていました」と語るのは、政治評論家の森田実氏だ。森田氏は関西テレビのニュース番組でコメンテーターを務め、週に1回は必ず大阪を訪れている。
「大阪は長引く不況で、経済は完全に勢いを失っています。生活保護受給者は全国最多で、失業率も高止まりです。政治に対する不満やイラ立ちは拡大し、いくら既成政党が橋下氏の政治手法の危うさを叫んでも、『この最悪の状況をつくったのは、アンタらだ』という意識が勝っている。府民の目に既成政党は現状維持派にしか映らない。もうウンザリのところに、破壊者が現れ、府民は一気になびいたのです」
不況に喘ぐ大阪は全国の半歩先を行っているだけ。「破壊者」を甘受する姿は、日本全体の明日の姿でもある。
国政を見れば、民主党や自民党は消費税増税にTPPと、官僚や米国の思うがまま、言いなりだ。ヌエのような公明党も含めて、だらしない政治が生み出すのは、日本経済全体の大阪化だ。深刻な不況が日本を包み、庶民生活には負担増が重くのしかかる。既成政党に向けた国民の不満や閉塞感を取り込む形で、橋下のような新興勢力の勢いは増すばかり。大阪から始まった既成政党打破の動きは間違いなく全国に拡大していくだろう。
◆ヒトラーを担いだドイツと酷似
ただ、それが国民にとって「希望の道」かといえば、微妙だ。ハッキリ言って「危険」と紙一重である。前出の森田実氏もこう警鐘を鳴らすのだ。
「橋下氏の応援に、東京都の石原慎太郎知事が駆けつけたのが象徴的です。国民は、橋下氏や石原氏のような独裁を自認するファシストを選ぶのか、ひたすら現状を維持したい既成政党を選ぶのか、不幸な選択肢しかない。そこには大衆の視点に立って、国民生活を守る勢力は存在しません。ましてや自民にも民主にも、橋下氏の力を借りられれば自分の選挙に有利になると考えている議員が何人もいます。今の日本は、戦前のドイツ国民がヒトラーを担ぎ出した政治状況に極めて近づいています」
橋下は選挙中、「日本の政治には独裁が必要」「日本の首相は公選制に変わるべきだ」と連呼してきた。その橋下が“悲願”を達成させた時に、この国はどうなってしまうのか。日本の政治は民主主義の終焉の瀬戸際まで来てしまっているのだ。
■大阪市長選
○(当)橋下 徹 維新 750,813
平松 邦夫 無現 522,641
■大阪府知事選
○(当)松井 一郎 維新 2,006,195
倉田 薫 諸新 1,201,034
梅田 章二 無新 357,159
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