http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/821.html
Tweet |
八ツ場ダム・意見公募/”賛成”を大量印刷/5963件中96%が同一文/手書き 住所氏名だけ
「しんぶん赤旗」 2011.11.28 日刊紙 15面
八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設の是非について、国土交通省関東地方整備局が住民から公募したパブリックコメント約5700件の内容が、全く同じ文言で同じ体裁の賛成意見だったことがわかりました。この賛成意見は、集まった意見全体の96%にのぽり、ダム推進派の大がかりな賛成“動員”と見られます。
“動員”が判明したのは、国交省関東地方整備局が作成した八ツ場ダムの「検討報告書」へのパブリックコメント(意見公募)です。募集は10月6日から1カ月間行われ、5963件の意見が集まりました。
同整備局が25日に公表した公募結果によると、このうち5739人の意見は、一字一句同じ内容の賛成意見でした。
表題や意見は印刷されており、提出者の名前や住所を手書きで書き込む署名用紙のような形式になっています。職業欄に「市議」「議員」と書かれたものも複数ありました。ほとんどが埼玉県在住者から提出されたものとみられます。
この意見は「他の選択肢はない。速やかにダム本体工事に着手し、計画通りに事業を完成すべきである」などと、建設推進を求めています。
パブリックコメントに寄せられた反対意見は、書式や体裁がバラバラで、治水や利水、地すべりの危険性など、多様な論点で書かれています。
パブリックコメントは、行政が政策や手続きの最終決定を行う際に住民の意見を反映する手続きです。
今回、意見公募が行われた「検討報告書」の内容をめぐっては、日本共産党の塩川鉄也衆院議員が質問主意書を提出。塩川議員は、同整備局が想定する同ダム建設で得られる便益が過大で「信頼性に疑問がある」として、その根拠を示すよう求めています。
“やらせ”と変わらない
水源開発問題連絡会の嶋津曙之共同代表の話 パブリックコメントは、賛否の
数を問うものではありません。しかし「賛成意見が圧倒的多数だった」という事実は残ります。とにかくパブリックコメントで建設推進の意見が圧倒的多数になるよう組織したという点で悪質ですし、電力会社の“やらせ”とかわりません。
書かれている意見は、八ツ場ダム建設を求めてきた埼玉県の主張そのものです。どういった人たちがこれに関わっているのか、解明が求められています。今回のことを通じて、ダム推進勢力が馬脚をあらわしたともいえます。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK122掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。