http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/816.html
Tweet |
橋下流の強権政治と市場原理主義
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/ef1f53f11d683897b30cbf1f98c62021
2011-11-28 06:47:13 生き生き箕面通信
おはようございます。ロシアでは、プーチンという独裁者が来年から12年間、独裁政治を続ける可能性が確実視され、国民の間に閉塞感が広がっているそうです。
生き生き箕面通信1085(111128)をお届けします。
・橋下流の強権政治と市場原理主義
大阪に「小泉流の市場原理主義」が舞い戻ってくることになりました。大阪府知事には松井一郎氏が、大阪市長には狙い通りの橋下徹氏が当選しました。得票数は橋下氏が75万票、平松氏が52万票で、ダブル・スコアほどの差もないのですが、NHKは開票状況が発表される前に両氏の「当確」を打たれ、白けてしまいました。
橋下流の政治手法は、小泉流の「ワンポイント・イシュー」(一点突破主義)で、今回掲げたのは「大阪都構想」なるイリュージョン(めくらまし)でした。
今の政治状況は、「何もかもが行き詰まった」という閉塞感がマグマのように溜まっているのは事実です。それを打開するのに、ワンポイントを掲げ、これに反対する人をすべて「抵抗勢力」と決めつけ、面白おかしく対決見せた小泉劇場。橋下流はその二番煎じです。民主主義の粘り強く対話を重ねるという原則はあっさりと破り捨てました。
今後は、「オレが民意だ」と、大阪市議会に「職員基本条例」を、そして教育現場に「教育基本条例」を徹底させるように、再度両条例の制定を提案するのでしょう。
市場原理主義は、競争によるコスト引き下げが狙いですから、さしあたり赤字部門の大阪地下鉄や市営バスは民営化へ、そのうち市立の病院も私立に変えることを視野にいれるのではないでしょうか。その合言葉が、「稼ぐ自治体」です。
悩ましいのは、「改革」は何としても進めなければならないという現実です。しかも待ったなしの緊急性があります。府市の二重行政是正、財政再建、職員の規律回復、教育現場の改革など課題は山積み。しかし、それは強権的にもただ進めればいいというものではないはずです。政治はあくまでも対話を重視し、からみあう利害を粘り強く民主主義的に解きほぐしていくことを求めたい。その際は、「お任せ民主主義」ではなく、「参加する民主主義」を私たち自身が身を持って行う必要があります。
かつて、理想的な憲法とされたドイツ・ワイマール憲法のもとでヒトラーが出現しました。民主主義は日々、闘って鍛えていかなければ、衆愚政治、ポピュリズムに陥り、そのあげくに独裁政治、ファッシズムをもたらします。ヒトラーは理想的な民主主義制度の下で生まれ、ヒトラー旋風をまき起こし、ドイツをファシズム一色で染め上げて第2次大戦を引き起こしました。
橋下氏は当選が伝えられたあとの記者会見で、「大阪市の職員は教職員を含め、今回の選挙結果をきちんと受け止める必要がある。大阪市会議員も、重く受け止めるべきだ」と述べました。「オレのいうことを聞かなければ、クビだ」という早速の先制パンチ、”脅し”です。
来年にも予想される衆議院総選挙で、橋下氏率いる「維新の会」は候補者を立てると見られています。既成政党からの”すり寄り”もささやかれています。
大阪の選挙結果は、一地方の出来事ではありません。全国の政治的な”空気”に「小泉劇場の復活」、周回遅れの市場原理主義のよみがえりを予感させ、何んとも居心地が悪い。大阪はこれから少なくとも4年間、市場原理主義と向かい合い、真の民主主義を鍛えていくことが求められる状況となりました。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK122掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。