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大阪市長選挙の後に動き出す日本の政治
http://www.amakiblog.com/archives/2011/11/27/#002094
2011年11月27日 天木直人のブログ
今夜にも大阪市長選の結果が判明する。
その後に何を書いても後講釈になるので今のうちに書いておく。
橋下氏が勝てば政局になる。
どのような政局になるか。
それを占うのがこのメルマガの趣旨だ。
数日前に亀井静香が亀井新党を口にしたが一笑に付されて終わった。
亀井は恥をかいてお終いだが、亀井新党とは無関係に、政界再編は
もはや避けられない。
ここへ来て小沢一郎が野田政権のTPPへの対応や消費税増税に明確
な反対の意思表示を繰り返している。
野田政権は長くはないと嗅ぎ取ったのだろうか。
あるいは野田民主党政権を揺さぶる時が来たと考えて動き始めたのか。
その真意はどうであれ、もはや政界再編は避けられないだろう。
野田民主党はもはやかつての反小沢で団結するという一体感もエネル
ギーもない。
その一方で自民党も分裂含みである。
自民党もまたTPPや消費税増税で割れている。
谷垣総裁の指導力のなさに見切りをつける動きは収まらない。
いくら政治家たちが解散・総選挙を避けようとしても、来年に入れば
政局は流動的になる。
そしてどの政党もどうしたら国民の支持を得られるかに苦労している。
そんな中での大阪市長選挙であった。
今度の大阪市長選挙は、自民党、公明党、民主党の相乗りに加え
共産党まで支持をした平松大連立候補と孤軍奮闘する橋下候補の一騎
打ちだった。
おまけに橋下氏はその出自や暴力団との関係を暴露された上に、
独裁者呼ばわりされてメディアの矢面に立たされた。
それにもかかわらず橋下氏が勝つとすれば、それは既存政党の組織
選挙が有権者から完全に否定されたということだ。
生き残りをかけた既存の政党、政治家が橋下氏の集票力に擦り寄ら
ないはずはない。
左派政党が橋下に近づくことはない。
だからといって橋下氏が自民か民主のいずれかと組む可能性は少ない。
あるのは自民でも民主でもない保守の第三極である「みんなの党」と、
起こりうる小沢新党である。
名古屋の河村たかしも地域政党のよしみで橋下に近づきやすいし、
自身もまた国政復帰の野心がある。そして河村は小沢と親和的だ。
果たして橋下氏はこれらの勢力とどう連携する動きを見せるのか。
果たして小沢一郎はどう動くのか。
既存政治、政党を全否定する私にとって、日本の政治が唯一面白くなる
と考えるのはこの二人が手を組む時だ。
果たしてこの二人に政策の一致点があるのか。
一致して何をしようとするのか。
そもそもこの二人に日本の政治を本当に変えられる力量があるのか・・・
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