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◆国民新党の亀井静香代表が、新党結党を策動している。だが、呼応する者は、1人もいないといい、「亀の空騒ぎ」に終わりそうだという。
亀井静香代表は、「TPP交渉参加反対、消費税増税反対」を旗印に、民主党・自民党の間に割り込む「第3極」勢力を目指す腹積もりらしい。
民主党・自民党のいずれにも、「TPP交渉参加反対、消費税増税反対」派がいることに目をつけて、これらを糾合して、「第3極」勢力を築こうというのだ。声をかけたのは、東京都の石原慎太郎知事、たちあがれ日本の平沼赳夫代表、大阪府の橋下徹前知事、それに小沢一郎元代表らである。だが、だれもこの旗印の下にふ集まろうとしないのは、なぜか?
その理由としては、次の3つのことが考えられる。
@旗印が小さすぎる。「TPP交渉参加反対、消費税増税反対」は、直面する政策課題にすぎず、政策課題が解決されれば、その瞬間に消滅し、次なる課題に取り組まなくてはならないので、旗印にはなり得ない。要するに、単なる政策課題だけでは、新党結成の「大義名分」にはならないということだ。
党綱領すらつくれないのである。
A亀井静香代表は、トップリーダーとして、国民、あるいは部下たちから見上げられ、国民や部下たち勇気を奮い立たせるような勇者ではない。「大器」「中器」「小器」など様々な人材を縦横無尽に使いこなせる人物、いわゆる「君子」でもない。たかだか、連隊の部隊長か、作戦参謀といったところである。
平べったく言えば、「カリスマ性」がないということだ。
B「第3極」という一大政治勢力を築こうとしている割には、戦闘力の源泉である軍資金が潤沢ではなく、継戦能力がない。国民新党に駆けつけて国政選挙に立候補して落選した人材の大半が、次の選挙に挑戦しようとしても、「自力でやれ」と言われて、自滅した者が、少なくない。この意味で面倒見が、悪いのである。
声をかけられた政治家たちはみな、これらのことを見抜いているのである。亀井静香代表は、郵政改革法案の成立を目指しており、この政策目的実現のために利用されるだけではないか、という疑念さえ抱かれている。また、郵政改革法案をなかなか成立させられない亀井静香代表の「焦り」が、新党結成の策動となって表れているのではないかと、足下を見られている。齢75歳を数えて、もう後がないからである。「老害政治家」の「最後の悪あがき」と見られるのが、関の山であり、せいぜい老醜と老臭を放って、忌み嫌われるくらいである。晩節を汚さないうちに、早く店じまいした方がよかろう。
◆読売新聞は11月26日付け朝刊「政治面」(4面)で、間 石原慎太郎知事は11月25日の記者会見で、「亀井氏、新党結成の意向 石原慎、橋下氏らに呼びかけ」という見出しをつけた記事のなかで、以下のように書いている。
「呼びかけられた側の反応は冷ややかだ。石原都知事は25日の記者会見で、亀井氏から新党の打診があったことを認め、『亀井氏には、〈それ(新党)は結構だが、何をするのかを問わないと国民はついてこない〉と言っている。具体的な目的もなしにやってもしょうがない』と述べた。橋下氏は25日夜、大阪市内で記者団に『新党に参加することはない。維新の会は維新の会だ。ただ、大阪都構想の法案は、既成政党に働きかける』と語った。小沢元代表は10月24日に亀井氏と会談し、新党構想で意見交換したとみられるが、『亀井氏の構想には乗らない』(元代表側近)との見方が専らだ。亀井氏は2009年にも新党結成を模索したが、実現しなかった」
確かに、よくよく考えてみるまでもなく、亀井静香代表は、たとえ小なりといえども、国民新党というレッキとした公党の代表である。だから、自分の党に多くの政治家を集めればいいのに、改めて新党結成を策動する真の意図が分かりかねる。年末になると、政党助成金目あてに、新党結成の動きが盛んになる。この点で言えば、現職国会議員多数を集めて新党を結成したがるのは、「巨額の政党助成金」が欲しいだけなのではないかと疑いたくもなる。新党結成の目的が不明なだけに、そう思えて仕方がない。
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/577ac86716784171459c45dc68da5da6
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