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2011年11月25日Saidani
翻訳:futchy
もちろん、野田総理は自分が考えるところの「国益」の定義を正確に説明してはいない。つまり、後になって起こったことを何であれ好都合に解釈することができるわけだ。
野田総理は木曜日に、TPP自由貿易協定に参加するか否かの最終決定は、それが国益に適うかどうかにかかっていると語った。 野田総理がこの発言をしたのは、アメリカ主導の多国間協議に参加するかどうかで割れている所属議員の意見を調整するため開かれた、民主党国会議員の会合の席だった。
党員の理解を求めるため、総理は最終決断は「党内および国民の間で議論し、国益にかなうかを検討したのちに、参加各国が日本に何を求めているかを見極めた上で」決定されるであろうと述べた。
ホワイトハウスが「すべての商品とサービスを自由化交渉のテーブルにのせると約束した」と主張する人物の口からでた言葉だから、ほとんど慰めにはならないが。
党首脳部はこの会合で、総理に「オバマ大統領との会談で「すべての商品やサービスを自由化交渉のテーブルにのせる」とは言っていない」ことを明言して欲しいと求める、山田前農水大臣ら強硬な反対派を鎮めることができればと願っていたのだ。
ホワイトハウスによれば、総理はホノルルで今月初め行われた首脳会議でそう述べたという。 ホワイトハウスは後にそれが首相の言葉を引用した報道関係者へのブリーフィングでも裏付けられたとする。
しかし野田総理は、党員によれば民主党の会合で「絶対にこのようなことは言っていない」と述べたという。 「どうか私を信頼してください。」− 日経(共同)
つまり野田総理は、政治家が口にする中で最も恐ろしいフレーズを言ったのだ。「どうか私を信頼してください」と。 総理は同様に「私が日本とすべての日本の世代をだまそうとしているのではないかと問わないでほしい」と言ったかもしれない。
日本国民が総理を放り出すことができる限りーそれはそう遠くない日に起こるかもしれないがー、もし野田総理が自分を信頼してほしいなら、すべての日本国民がTPPについて精査し議論することができるように、今日までの交渉の結果を発表するプロセスを始めるべきだ。 開かれたプロセスの方が、秘密交渉より「国益」をよりよく定義できるであろう。秘密交渉を放っておけば、野田総理がそうだと思い込んでいる「国益」へと日本を追いやってしまうからだ。 日本国民によって選出されたのではなく、多くがアメリカの意向に従っている政府のエリートによって選択された野田総理であれば、これは一層真実味を帯びる。
もちろん、 TPP 交渉は協定により秘密とされているが、これは日本国民にとってはもう1つの警戒すべき点だ。秘密なのは、国内外の地域的政策について同じような考えを持つ政治家以外には、とうてい受け入れられない協定だろうからだ。 野田総理が国民に自分の信用を証明することができないなら、公開の国民的な議論とそれに続く総選挙なしでこの協定に署名することを許されるべきではない。
http://seetell.jp/22978
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