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株式日記と経済展望
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TPPは、アメリカの仕掛けてきたたいへんな罠です。アメリカは
農協の共済に集まっているお金を持っていこうとしているんです。
2011年11月26日 土曜日
◆空気を読んだらTPP、米国に首を差し出した日本 11月25日 マット安川 南丘喜八郎
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/30571
「逃げすぎ」の野田首相は、政治家の名に値しない
南丘 野田(佳彦・首相)さんは日本をどうするか、という基本的なビジョンを持っていません。国民に対して、私は何をやろうとしているのかということをいっさい表明していない。
にもかかわらず、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加を決めた。衆参両院で集中審議を3時間半やった時に彼は何と言ったか。態度はまだ決めていないと言ったんですよ。しかし、その日の夜の記者会見で、交渉参加を決めたと表明した。
最初から分かっていたわけです。ならばなぜ集中審議で、私は交渉に参加するということを前提にして議論をしないのか。野田さんは逃げすぎ、卑怯極まりない。政治家の名に値しないと思います。
そもそもTPPは、昨年12月に横浜で行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で菅(直人・前首相)さんが参加したいとの意向を表明したわけですが、それまでTPPなんて日本の新聞にほとんど出てこなかった。要するにみんな知らないんです。
この1年の間に本当に議論したのかというと、ほとんどしていない。それで参加することを表明しちゃった。こんなバカなことがありますか。
TPPに関しては内閣の中でも意見が違っています。反対者がいっぱいいる。しかし、みな個人的には反対だけど、野田さんがおやりになるというのなら意見を言いませんと。
小泉(純一郎)政権の時に郵政民営化の問題がありましたが、この時に最後まで反対した人が閣内にいました。島村宜伸(当時農林水産大臣)さんです。小泉さんは彼を罷免した。野田さんはそこまでやらなければいけない。議論を尽くさなければいけません。
TPPという米国の仕掛けてきた大きな罠に乗ってしまった日本
郵政民営化は、アメリカが要求してきたことです。現実にアメリカの対日要望書に書いてあり、アメリカからギャンギャン攻められたわけです。
しかし、小泉さんも、当時の担当大臣だった竹中平蔵さんも、そういうことはないと国会で答弁していた。だけど、アメリカの当局者と秘密裏に何十回も会っていた。ウソをついて法律を通したわけです。で、いまどうなっているか。地方の特定郵便局は次々につぶれています。
昔はおじいちゃん、おばあちゃんのところに郵便局の人が自転車で来て、お金を預かって、ちゃんと口座に入れていた。買い物の手伝いなどもしていた。そういうサービスがなくなり、地方のセーフティーネットが崩れてきているんです。
TPPだって同じです。いやもっとひどい。TPPは、アメリカの仕掛けてきたたいへんな罠です。アメリカはもっと大がかりに日本の市場開放を狙ってきています。日本の農業は完全にダメになりますが、それだけではない。アメリカは農協の共済に集まっているお金を持っていこうとしているんです。
昨年1月の一般教書演説で、オバマ大統領が何を言ったか。今後5年間でアメリカの輸出を倍増すると言ったんです。つまりアメリカは日本に徹底的に輸出攻勢をかけると。それなのに日本の財界も政治家も、TPPで日本の製品をアメリカに買ってもらえると言っている。何を考えているのか、バカじゃないのかと思いますね。
だいたい菅さんも野田さんも間違っているのは、日本は鎖国していたから国を開こうと言うんですが、これは全部ウソです。アメリカなどほかの国々に比べて、日本の平均関税率というのはうんと低いんです。日本が一番市場を開いている。
それを国民に向かって、これは「第二の開国」だとか「第三の開国」だとか言っている。日本はちっとも閉鎖なんかしていませんよ。
それでTPPのバスに乗っちゃった。野田総理一人で乗るならいいですが、国民を全部乗せた。アメリカはどこに連れていくか分かりません。運転手はアメリカです。日本は絶対に運転手になれない。
戦後いろいろな日米交渉があったけれども、おそらく日本が2国間交渉で勝ったケースはゼロです。TPPに参加すべきだと言う人の中には、2国間だと日本は負けるから多国間交渉でやった方がいいんだという意見があります。ほかの8カ国と一緒にアメリカに対峙すればいいんだと。できっこないじゃないですか。ほかの国は全部アメリカの手下なんだから。日本は孤立せざるを得ません。
日独伊三国同盟と同じ、無責任な政治家連中が日本を破滅に導く
昭和15年、大東亜戦争に突入する前の年に、何が起きたか。ヒトラーのドイツがパリを占領し、フランスが降伏した。そしてドイツは連日イギリスを空爆し、イギリスも降伏するだろう、だから日本はドイツと手をつながないとたいへんだ、「バスに乗り遅れるな」という議論があったんです。
ソ連が下りてくる、アメリカが西に向かってくるという状況で、ドイツと手を握ればわれわれは安全なんだと。つまりヒトラーの運転しているバスにわれわれも乗ろうと。どこに行くか分からないバスにですよ。
当時もほとんど議論がなく、みんなバスに乗っちゃった。それで昭和15年に日独伊三国同盟を結び、その結果、翌年昭和16年に大東亜戦争が勃発し、4年後の昭和20年に日本は無条件降伏するわけです。その間に何人死んだか。民間人400万人、軍人百数十万人です。
兵隊のうち7割から8割は敵の弾に当たって死んだんじゃない。餓死です、病死です。そういう戦争に引きずり込んだのは、「バスに乗り遅れるな」という議論をやった当時の政治家連中です。
しかし、その政治家連中は何ら責任を取ることはなかった。これはいいか悪いかの議論はありますが、東京裁判で7人が絞首刑になっただけです。あとは知らんぷりして生き残ったんです。
彼らは東京裁判で何と言ったか。連合国側の検察官に「あなたは三国同盟に賛成したんでしょ」と聞かれると、「いや私個人としては反対でしたが、その場の空気で賛成せざるを得ませんでした」と、みんなそう言ったんですよ。
誰ひとりとして「俺はやるべきだと思っていた」と答えた人はいなかった。当時の国会議員、政府の政策を決定する人たちがいかに自分の意見がなく、空気によって支配されて、結果として日本を敗北に追い込んだか。
TPPも同じです。空気ですよ。閣内にいる人は内心は反対だけれども、こういう空気だからしょうがない、賛成せざるを得なかったんだと説明しているはずです。二枚舌を使っているんです。誰も責任なんか取りっこありませんよ。
(私のコメント)
今回のTPP加盟問題で、マスコミはしでかした一番の罪は、情報がないと言った理由で詳しい報道がなかったことだ。あったとしても関税の撤廃や貿易自由化に関することばかりで、中に含まれた毒薬条項は中野氏がネットなどで詳しく解説していたのに、テレビなどで中野氏が出てきた事はあまりない。もっぱら亀井氏や山田氏を取り囲んで、TPP推進論者が3,4人で吊るし上げると言ったことを繰り返した。
関税の撤廃については、工業製品については自由化は進んでおり、農産物に高関税品目が残っているだけだ。それだけの問題なら私自身も現在の日本の農政を批判してきた。しかしTPPは24項目に及ぶ項目があり、農産物自由化問題は問題の一つに過ぎない。その他の23の項目についての事を国民も国会議員も知らないまま、野田総理はいきなり加盟推進に動き出した。
国会での集中審議で、野田総理はISD条項のことを知らなかった。国際条約が国内法に優先すると言う原則を知らない人が日本を動かしているのだ。それだけでも総理辞任に追い込まれても不思議ではないのですが、自民党自身もTPP加盟問題では二つに割れている。消費税でも安住大臣などが国際公約として上げると言いながら国内では反対派が主流だ。
「株式日記」でもTPPはアメリカが仕掛けてきた罠だと書き続けてきましたが、ISD条項が決まればアメリカからハゲタカ弁護士がやってきて、あらゆる事に非関税障壁だと国際機関に訴えることが目に見えている。国内法を制定しようと思っても、いちいちTPPに違反しないか審議しなければならず、アメリカによる内政干渉が合法化されることになる。TPP賛成派はそれらはデマだと否定しますが、今までなら内政問題だと抵抗することが出来ましたが、これからは出来なくなる。
アメリカは自らの政策として、製造業を海外に移転させて金融立国を目指した。金融で稼いで税金も消費も賄えばアメリカ経済は発展すると計算したのだろう。金融立国もIT革命も結局は幻想に過ぎなかったわけですが、アメリカはサブプライムと言う毒薬を仕込んだ金融商品を世界中に売り歩いて、リーマンショックでアメリカは致命傷を負っている。今はカンフル注射で先送りしていますが、いずれ毒が回ってきてアメリカは終わる。
結局はアメリカは日本に抱きついて来た訳ですが、本来ならば中国に抱きつくべきだろう。中国の経済発展はアメリカが中国から大量に物を買ってきたからですが、資本も技術もアメリカから提供されて中国は世界の工場となった。アメリカのスーパーで売られているものは多くがメイドインチャイナであり、それで儲けているのはウォルマートなどのスーパーだ。アメリカはドル札を刷っては中国からそれで物を買ってきた。アメリカにとっては笑いが止まらない話だ。
アメリカとはそういう国であり、自分に都合のいい制度をつくり当然のようにその制度を外国に押し付けてくる。TPPもその一つなのでしょうが、その中にISD条項と言う毒薬が含まれている。日本人はそれを食べて毒薬が回り始めて毒薬に気がつくようになる。憲法九条と安保も毒薬の一種なのですが、気ついたときは日本は毒が回って自主独立の常識を忘れてしまっている。
アメリカ人の常識としては「騙される人が悪い」のであり、中国人も同じように考えている。だからアメリカ人と中国人は相性が良く、騙しあい合戦をしている。それに対して日本人は人を騙すことは信用を失うことを意味するから、日本では信用を失えば誰も相手にしてくれなくなる。日本では口約束でも守らなければ仲間はずれになることもありますが、アメリカでは分厚い契約書を交わさなければならない。
南丘氏は記事で「戦後いろいろな日米交渉があったけれども、おそらく日本が2国間交渉で勝ったケースはゼロです。TPPに参加すべきだと言う人の中には、2国間だと日本は負けるから多国間交渉でやった方がいいんだという意見があります。ほかの8カ国と一緒にアメリカに対峙すればいいんだと。できっこないじゃないですか。ほかの国は全部アメリカの手下なんだから。」と指摘していますが、外務省がアメリカの手先では、アメリカの言うことは何でも反対しておいたほうがいいだろう。
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