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藤井税調会長が迎える正念場…小沢氏の“剛球”受けられるか
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111122/dms1111220836004-n1.htm
2011.11.22 夕刊フジ
水田三喜男元蔵相、田中角栄元首相、福田赳夫元首相、大平正芳元首相、愛知揆一元蔵相−。この5人の名前を挙げ、「私がかつて仕えた、そして尊敬する政治家です」と言うのは、民主党の藤井裕久税制調査会長(79)である。
先の5人の中で田中を除く全員が大蔵官僚OB。そして、蔵相、財務相を3度務めた藤井氏も大蔵省出身(1955年入省)だ。
藤井氏の政治との最初の接点は、71年7月の第3次佐藤(栄作)改造内閣の竹下登官房長官秘書官(事務担当)として、首相官邸に出向したことだった。さらに同氏は、ちょうど1年後に発足した田中(角栄)内閣の二階堂進官房長官秘書官も務めた。
異なる内閣の異なる2人の官房長官に秘書官として仕えるケースは極めてまれである(ちなみに、藤井氏の1年後輩の小粥正巳元大蔵事務次官は2人の首相秘書官を務めた)。
74年12月に三木武夫政権が誕生したことで大蔵省に主計局主計官として復帰したが、翌々年に退官した。政治家への転身のためだった。そして、77年7月参院選に自民党公認候補として立候補・当選を果たした。その後、参院議員を2期9年間、そして、衆院議員を7期21年間務めている。
藤井氏は今、民主党税調会長として、野田佳彦首相が政治生命を賭ける「税と社会保障の一体改革法案(消費増税準備法案)」の党内取りまとめに傾注している。
そもそも、消費税導入の契機となったのが、実は藤井氏が挙げる故水田氏なのだ。70年、当時、自民党政調会長だった水田氏が欧州を視察した際、英国、フランス、そして当時の西ドイツが採用していたVAT(付加価値税=消費税)を日本もそう遠くない将来に導入する必要があると痛感して帰国したのだ。
民主党内の反消費増税派は、おおむね反TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)派と重なり、その主力は、小沢(一郎元代表)支持グループである。
ところが、その小沢氏は自由党党首時代、藤井氏の持論である消費税率引き上げ分の社会保障に特化した特別目的税を主張したことがある。
藤井氏がよく使うワーディングに「政局屋」「政策屋」がある。その伝で言えば、小沢氏は前者の政局屋になるのではないか。「12月の党内政局」は小沢氏系の出方に掛かっているが、旧東京教育大付属高校と東大野球部時代のキャッチャーである藤井氏はその剛球を見事ミットに収められるのか、けだし見物である。(ジャーナリスト・歳川隆雄)
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