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“仕分け人”蓮舫のトホホな実像…財務省に洗脳された情けない女性
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111122/plt1111221607004-n1.htm
2011.11.22 夕刊フジ
★鈴木哲夫の核心リポート
蓮舫行政刷新相が差配する「提言型政策仕分け」が20日から始まっている。初日の「原子力・エネルギー分野」を皮切りに、4日間で計10分野25項目が取り上げられる。ただ、2年前の清新なイメージはほぼ皆無で、「単なる政治ショーだ」と冷めた意見も。狡猾な財務官僚に籠絡され、洗脳されてしまった蓮舫氏の実像に、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。
この人のパフォーマンスには、ある意味、「そこまでやるのか」と頭が下がる。10月19日、自民党の河野太郎衆院議員のパーティーが都内で開かれ、蓮舫氏が現れた。
野党議員のパーティーに、現職閣僚が駆け付けるのは異例。会場はざわついたが、蓮舫氏がマイクを握った途端、真意が分かった。
「河野さんは河野さんの立場で、無駄の洗い出しに頑張っていただきたい。私も頑張ります」
河野氏は、自民党の「無駄撲滅プロジェクト」で先頭に立ち、容赦ない事業仕分けをやっていた。
「11月再開の事業仕分け前に『一緒に頑張りましょう』と余裕のエールを送り、『仕分けの女王』ぶりを見せに来た。『仕分けをしっかりやりますよ』とアピールするためだったんだろう」(自民党中堅議員)
蓮舫氏の持ち味は「舌鋒鋭く相手を論破すること」だが、野田佳彦政権は低空飛行でも大過なく過ごし、政権に居座ろうとしている。蓮舫氏もそれに従って、おとなしくしてきたが、事業仕分けを前に自己PRに舵を切ったのだ。
経産省OBは話す。
「今回の提言型事業仕分けは、完全に『仕組まれているなぁ』と思いました。増税をするには、とにかく無駄撲滅を一生懸命やっているというアリバイが必要。やっても意味のない内容でした。要するに単なるパフォーマンスですよ」
これまでの仕分けは、事業を1つひとつ検証して「予算付けが適正だったか」を検証してきた。だが、野田首相は「仕分けを深化させる」と政策自体を検証する役目にシフトした。そこには、ある狙いが潜む。冒頭のOBが続ける。
「野田首相や財務省は『消費税増税』に猛進しているが、党内や世論の抵抗が強い。無駄撲滅のポーズをしなければならないが、これまでと同様では『これだけの削減額か』と批判が生じる。ならば、政策仕分けにしようということだ」
こうした意図は、議論の中身を見れば明白。原子力行政や社会保障などについて、会議の結論は、政策そのものを「抜本的に見直すべきだ」のオンパレードだった。
「抜本的に見直す−という言葉は、審議会などの常套句。霞が関言語では『何もやらない』という意味と同じ。確かに『やったフリ』といえる」(現役官僚)
そして、この会議が、いまだに何の強制力もないことも大問題だ。
「民主党が最初に掲げた予算編成は、国家戦略が鳥の目で国の形を描き、予算の大枠を定める。そして、行政刷新が虫の目で、底辺から無駄を徹底的に暴く。両者の意をくんで、首相と財務相が予算編成する。つまり、財務省主導の予算編成を政治主導にするものだった」(鳩山政権時代の官邸スタッフ)
ところが、野田首相は消極的だという。
「財務省はあくまでも予算編成を主導するため、この仕組みに抵抗している。野田首相は財務省と一心同体。仕組みを作る法案をたなざらしにしたまま行くつもりだろう」(同スタッフ)
財務省は、菅直人前首相、野田首相という歴代財務相を取り込み、事業仕分けを無意味なものにしようと介入してきた。
「菅政権時代、仕分けのテーブルに乗せる事業を選んだのは財務官僚。削減されても影響がないものをメニューにした。今回も、行政刷新会議の事務局長は旧大蔵省OB。勝栄二郎財務次官と相談しておぜん立てした」(現官邸スタッフ)
こうした財務省に対し、蓮舫氏は怒鳴り込んでもいいはずだが、完全に財務省色に染まっているという。
「勝次官が、野田首相から人事の相談を受け、蓮舫氏の秘書官に部下の財務省課長クラスを送り込んでいる。そもそも、行政刷新は財務省と敵対して、切り込むところ。それが、財務省から秘書官が来ているのだから滅茶苦茶な話。しかも、蓮舫氏は、ボスの野田首相と同じく財務省ベッタリ。洗脳されて、秘書官を頼り切っているというから、情けない」(同スタッフ)
無駄を削減するために徹底的に議論しました。政策も提言しました。さあ、次は増税です−。
そんな野田・財務省ラインのシナリオに使われた政策仕分け。そのお先棒を担いだ蓮舫氏。「仕分けの女王」の名を即刻返上してもらいたい。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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