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2011年11月21日 (月)
民意無視野田佳彦民主党は次期総選挙で惨敗する
『週刊金曜日』872号=2011年11月18日号の巻頭特集は
「世界を病ませた新自由主義」
である。
巻頭特集では
米・官・大資本支配から脱却を
弱肉強食か共生か 政界再編が必要
植草 一秀
「99%」を餌食に延命図る
新帝国主義的暴力の末期的状況
白井 聡
大企業優遇・格差拡大からカジノ金融資本主義へ
図解 新自由主義 生成から暴走への歩み
成澤 宗男
「餓鬼道」に墜ちた強欲資本主義の末路
本山 美彦
数字が見抜く理不尽ニッポン
第1回 今、億万長者が激増している!
武田 知弘
の各記事が掲載されている。
週刊 金曜日 2011年 11/18号 [雑誌]
販売元:金曜日
発売日:2011/11/18
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この特集とは直接関係はないが、ジャーナリストの横田一氏によるレポート
「漁業、農業への影響大で被災地からは怒りの声
宮城県議選でも 民主はやっぱりボロ負け」
も収録されている。
11月13日に投開票された宮城県議選(定数59)で民主党は、新人の当選ゼロ、津波の被害を受けた地区の現職2人が落選、議席を9議席から7議席に減少させた。
安住淳財務大臣の地元である遠田選挙区では自民・民主が一騎打ちを演じ、民主党新人の大友新氏が自民党現職に敗北した。
横田氏によると、TPP反対を打ち出した農家の中島源陽県議(自民党)が大崎選挙区でトップ当選するなど、TPP反対派が次々と当選したという。
横田氏は次のように記述する。
「野田首相がオバマ大統領にTPPの事前交渉参加を伝えた13日、被災地には、がれきの山や津波で骨組みだけになった建物が残っていた。8ヵ月以上も経ったのに、いまだ復旧が遅々として進まない光景を目の当たりにすると、今回のTPP事前協議への参加が時期尚早であることを改めて実感する。」
さらに、次のように付け加える。
「大ケガをしてリハビリ中の選手に、『いまからオリンピックに出て金メダルを取りましょう』というようなものだ」
言い得て妙である。
民主主義の基本は主権者国民の意思の尊重である。
いまの野田佳彦氏体制に欠けている最大の欠陥は、主権者国民の意思の無視である。これを民主主義とは呼ばない。野田佳彦氏の独断で何を決めてもよいという制度は、民主政治ではなく、独裁政治である。
横田氏の記事の中には、見落とすことのできない重要な事実も記載されている。
自民党宮城県選出小野寺五典衆議院議員の言葉を引用しての説明だが、TPP参加表明に反対する国会決議の署名が232人集まり議院運営委員会に提出したが、民主党が議員運営委員会の委員を差し替えて国会決議の採決を行わなかったのである。
この事実をこれまで記述してこなかったが、野田佳彦政権の運営は小泉純一郎政権と酷似する独裁政治なのである。小泉純一郎氏も自民党の部会で反対が多い現実に対応して、委員を差し替えて採決するとの手法を採用した。民主主義の根幹を踏みにじる暴挙である。
それでも、小泉政権がまだましであるのは、その後に総選挙で民意を確かめたからである。このとき、民意は偏向したマスメディアの御用放送に惑わされて、民意自身が歪んでしまったが、それでも、総選挙で民意を確かめるというプロセスを踏んだことは、まがりなりにも民主主義を重視する姿勢を示したものと言える。
現在の民主党執行部に君臨する人々は、自分たちの実績ではない政権獲得の果実だけを食い漁り、政権樹立に汗をかいた民主党の元執行部および本来の民主党支持者である主権者国民をないがしろにする卑劣な人間どもである。
民主党が政権を担っているのは、2009年8月総選挙の成果によるものだが、この選挙で民主党が大勝利を収めたのは、小沢−鳩山ラインの功績なのである。
菅−仙谷−岡田−野田−前原−枝野−玄葉−渡部の悪徳8人衆は、政権交代実現に大きな貢献をしていない。事実、菅−岡田−前原氏が代表を務めた時代、民主党は勢力を拡大できず、前原氏時代に至っては、民主党消滅の危機にさえ直面したのである。
民主党が一気に党勢を拡大したのは、小沢一郎元代表が「国民の生活が第一」のスローガンを明確に掲げて以降である。
主権者国民は、米国・官僚・大資本の利権複合体ではなく、主権者国民のための政治が実現されることを期待して、民主党を支持したのである。
現在の民主党執行部は、2010年6月にクーデターを挙行して、民主党の実権を小沢−鳩山ラインから強奪した盗賊のようなものである。政権主要ポストを強奪して我が世の春を謳歌しているが、このような盗人猛々しい行動が通用するのは、次の総選挙までの束の間の時間に過ぎない。
野田民主党は次の総選挙で壊滅的な敗北に直面する。これだけは間違いない。野田民主党は小泉竹中政治の残骸とも言える新自由主義政策=市場原理主義政策を実行しているが、この政策自体が過去の遺物になり始めていることを私たちは見抜かねばならないのだ。
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