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中国の攻撃を想定して実戦演習を行った野田民主党政権の愚
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/62926741.html
「天木直人氏の視点ー(2011/11/18)」 :本音言いまっせー!
戦後66年の歴史の中でここまで明確に中国の脅威を意識して
実戦さながらの軍事演習を行った政権はあっただろうか。
野田民主党政権は17日から、北海道や九州からおよそ5400人
の陸上自衛隊の部隊を参加させて大分県の日出生台演習場などで
大規模な実戦訓練を始めたという。
中国軍が日本周辺で活動を活発化させているという理由で、離島が
中国から武力攻撃を受けた場合を想定した実戦演習であるという。
戦車やヘルメットを草わらで隠して走りまわる戦車がテレビで映し
出される姿を見ながら、驚きと苦笑を禁じ得なかった。
そして私はつくづく思った。
野田首相や一川防衛相といった政治家は、いったい政治家として
まともに仕事をしているのか、と。
何も考えずに、タカ派議員や防衛官僚、自衛隊幹部のいいなりに任せ
ているのではないのか、と。
さもなければ、国民生活がこれほど困窮している時に、こんな税金の
無駄遣いを許せるはずはないからだ。
中国の軍事的脅威を煽るのもよい。
しかし、それをけん制するのは外交力だ。 外交力で勝負するのだ。
12月には訪中するのだろう。首脳会談を行うのだろう。
軍事力で中国をけん制してどうする。
中国の脅威を名指し、中国の目の前で実戦演習してどうする。
そんな演習をさせられる自衛隊員には同情する。上官の命令には逆ら
えないからだ。
しかし、もし自衛隊員諸君が、それが正しいと思っているのなら私は
言う。
そしてもしタカ派議員や政府首脳や自衛隊幹部が実戦演習を行う
ことが正しいと本気で思っているのなら私は言う。
「沖縄と米軍基地」(前泊博盛著 角川書店)を一読してみろ、と。
その119頁に米政府や米軍幹部の次のような言葉が書かれている。
「遵法精神や基本的人権を尊重するような兵士は戦場では役に立た
ない。殺せと言ったら殺す。死ねと命令されたら死ぬ。それが軍隊だ。
命令しても、道徳観や倫理観、正義感の強い兵隊は戦場では戦えないし、
まったく使い物にならない・・・」
要するに兵隊は馬鹿がいい、利口になっては困ると言っているのだ。
兵隊には人間性はいらないと言っているのだ。
これが戦争なのだ。
実戦訓練とは、いざとなれば中国と戦争する用意があるということだ。
アジア人が殺し合う愚を二度とおかしてはいけない。
自衛官諸君は馬鹿にされていいのか。
為政者は同じ国民をここまで馬鹿にしていいのか。
今回の実戦訓練を命じた指導者も、それを勇んで行う自衛官も、自らの
行為が日本を不幸にすることに気付かなければいけない。
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