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TPP「バスに乗り遅れるな」でオバマが抱腹絶倒(愛国画報 from LA)
2011/10/10 08:45
環太平洋戦略的経済連携協定 Trans-Pcific Starategic Economic Partnership と聞けば、誰しもが襟を正し、まなじりを決せざるを得ない重々しい響きがある。あだや疎かには扱えないと云う気分になる。とても上手な名称だと思う。
但し、アメリカではそんな長ったらしい名前は使われない。単純に環太平洋協定 The Trans-Pacific Partnership (TPP) Agreementと呼ぶ。管轄推進部門である米国通商代表部のウェブサイトを見てもそう呼んでいる。言葉に締まりがないが仕方がない。もともと戦略的経済連携と呼ぶほどの仰々しさはないからだ。
TPPはシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国が2006年に結んだ経済連携協定だ。たまたま地図を広げると太平洋が真ん中にあるので、環太平洋と冠しただけだ。失礼を承知で云うなら、ちびっこ国家が集って、ま、互いに協力しようじゃありませんか、そんな感じだった。世界の大勢には全然影響がない。
ところが2010年、不況に悩むオバマ大統領は、TPPの利用を思いついた。選挙公約とは云え、自国の輸出を5年で倍に増やしてみせると大見得を切った手前、何もしないわけにはいかない。と云って、強引なドル安政策だけで輸出が増えるものじゃない。
困っていたら、環太平洋地域にうろちょろする4カ国がある。丁度、いいじゃないか。これに加われば、アメリカがアジア太平洋地域を牛耳るように見えるぞ。いずれ、APECと一緒くたにする手だってある。産業界もきっとこの俺を見直すに違いない、くくく。オバマはほくそ笑んだ。
よし、TPPを都合良く盛り上げよう。オバマ直轄の通商代表部が動き時始めた。既に2005年にFTAを締結済みのオーストラリアは損得がないから、声をかけたら即座に乗ってきた。マレーシア、ペルー、ベトナムにも呼びかけよう。いずれフィリピンも台湾も参加させよう。カナダは農業大国だし競争相手になるかも知れないので外そう。ここまで考えたオバマは思った。あれれ、相手は小さな国ばかりじゃないか、これじゃ誰が見たって輸出は増えないな。
そこで、ふと頭に浮かんだのは日本だった。よし、日本を加盟させ、経済制度や法律をねじ曲げたうえ、関税自主権を奪い、アメリカのIT製品や農産物を大量に買わせよう。環太平洋地域で日本に好き勝手はさせないぞ。最近落ち目だが、これで支持率アップだ。くくく、オバマはもう一度にやりと笑った。
そのときの日本の首相は、希代の馬鹿、菅直人だった。国家意識すら無い男だから、やすやすと乗ってきた。別に鎖国しているわけでもないのに、平成の開国などと云い出した。明らかに日本には損な話なのに、周囲も表立って反対しない。どうなっているのかよく分からない。わからないが、どうでもいい。気がつけば日本のメディアが「バスに乗り遅れるな」とまで叫ぶ。オバマはとうとう腹を抱えて笑いだした。ぶわはははは。げらげら笑って身をよじる。
米国通商代表部が正直に発表しているとおり、TPPはアメリカの輸出拡大と自国内における雇用の創出が目的だ。アメリカに頼り切る小国で無い限り、そんなもの普通なら大国が付きあう筈がない。にもかかわらず、アメリカ人ですら関心も持たないTPPが、なぜか日本では話題になり、そのうえ、政界や経済界の蒼々たる人物達が推進すべきだと主張する。
菅はいなくなったが、後任首相の野田も同レベルの馬鹿だ。党内はもちろん、国外にまで低姿勢を貫き通す無能な男だ。日本はきっとyesと云うだろう。案外、あっさり関税自主権を手放すだろう。ここまで考え、またオバマが笑い出した。腹をかかえて、笑い転げる。笑いながら涎が垂れる。涙が流れる。
床にひっくりかえって、身悶えしながら笑う。ひいひいと肩で息をする。くく苦しい〜と云いながら、オバマの笑いが止まらない。だめだ。笑い死にしそうだ。たたた助けてくれ。ぎゃはははははは。
http://yohkan.iza.ne.jp/blog/entry/2470296/
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