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彼は極めて陰険だ 今の危機に亡国の厄物
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2011/11/15 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
表面は善人ぶっているがやってる事は悪事ばかり
APEC首脳会合に出席した野田首相がハワイから帰国した。9月の日米首脳会談でオバマ大統領から出された「宿題」をクリアし、本人は大満足なのだろう。現地ではオバマと50分間会談。「TPP交渉参加に向けた協議に入る」と伝えると、「決断を歓迎する」と褒められたという。
しかも、最初の10分間は2人だけでヒソヒソとやっている。米国と仲良しこよしなら政権も安泰とほくそ笑んでいるのかも知れないが、この週末、日本の存在感はまったくなかった。
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「APECで目立ったのは、米国と中国の主導権争いです。日本は完全に蚊帳の外でした。TPP問題も、交渉参加のための協議を始めるという分かりにくいもの。TPP交渉に参加するのかしないのかさえハッキリしない。しかも、日本は交渉9カ国の話し合いにも入れませんでした。こんな中途半端なことしかできない政府が、TPPをめぐり各国と丁々発止を繰り広げられるのか。自国に有利な交渉ができるのか。大いに疑問ですが、そもそも野田政権にとってTPPは最重要課題ではありません。震災からの復興と原発の収束、経済の立て直しが3本柱のはず。特に復興と原発はどうなったのかと言いたい」
ホント、その通りだ。
◆切れ者でも手を焼く難題
地震発生から8カ月以上。被災地はずっと悲鳴を上げ続けているというのに、野田政権はいまだに3次補正予算案を通せない。10日に首相官邸で最後の会合を開いた復興構想会議の五百旗頭議長は「秋が深まる頃には被災地で復興が始まることを期待していたが、政権の移行や与野党の調整に時間が費やされた」と後手後手に回っている現状を批判した。
被災地の寒さは厳しくなり、仮設住宅での暮らしは厳しくなる一方だ。現地では医師も病院も不足しているから、おちおち風邪もひけない。住民は悲嘆に暮れるしかないような状況である。
原発の収束も絶望的だ。工程表は「年内にステップ2を達成」としているが、原発からは今も放射性物質が漏れ続けている。
放射性物質の放出を抑制する冷温停止に持ち込むのは簡単じゃないし、廃炉まで何年かかるかも分からない。報道陣に公開された構内は高い線量を出すガレキも放置されたまま。道のりは長いのだ。
相当な切れ者でも手を焼くような難題――。それに直面し、指導力を発揮すべき立場にあるのが、貧乏と苦労が売りのドジョウ宰相というから絶望的だ。
TPPにのめり込む姿を見ていると、手に負えない政治課題の目くらましに、ほかのテーマを持ち出しているとしか思えない。
実際、野田は卑怯な男だ。
「母の実家は農家で、のどかな農村で幼い日々を過ごした光景と土のにおいが、記憶の原点にある」
APEC出発前の会見で野田は、いつものようにルーツを語り、庶民派をアピールした。「農家の出なのに、TPPで農業をないがしろにするはずがない」と言いたいらしい。両親ともに農家の生まれで、自らも苦労して政治家になったという。党内はもちろん、野党にもひたすら低姿勢で、菅前首相のようにケンカ腰になることもない。敵をつくらず、穏やかな常識人のように振る舞う。
だが、いくら善人ぶっても、この男がやっているのは悪事ばかりだ。目くらましの道具にTPPを使いながら、その議論をめぐっても、汚いやり方を貫いている。とんでもない偽善者だ。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「野田首相は、何かにつけて“国益”を口にします。TPPに関しても“国益に沿って結論を得る”と言っている。だが、TPPはどうやったって国益に反するものです。農業は大打撃を受けるし、環境や安全に関するルールも米国企業に有利なように変えられる恐れがある。そんなことは重々承知でしょう。それでも国益があるかのように訴えて、前に進めようとする。姑息なやり方です。どう見たって野田首相はオバマ大統領に参加を迫られてOKしたのです。日米関係を考えて、ノーと言えないと判断したのでしょう。いろんな理屈をつける前に、本当の理由を話すべきです。それをやらないから、メリットとデメリットを天秤にかけるみたいな上滑りの議論になる。米国の要求をはねつけることが国益にかなうのかどうか。そう正直に問題提起すれば、国民にも分かりやすいのに、逃げ回っているのです」
最初から結論は出ているのに、党内にプロジェクトチームをつくり、意見を聞くようなフリもした。10日に予定していた参加表明も1日先送り。おかげで自民党にまで「逃げるな野田さん、と言いたい」(大島副総裁)なんて言われた。煮ても焼いても食えない男なのである。
◆増税不成立を復興の遅れに利用
増税をめぐる騒動も、復興の遅れを隠すのに好都合なのだろう。本当にカネが必要だと思うのなら、さっさと国債を発行して回せばいい。サラリーマンの負担増が決まるまで後回しにする必要はない。財源が決まらなければ作業も始まらないなんて、どう考えてもおかしいだろう。
片山善博前総務相は朝日新聞で、〈救急病院に重篤な患者が運び込まれているのに、治療費の返済計画を家族が提出するまで待たせておけというようなもので、異様〉と批判していた。返済計画がまとまらないことを理由にして、「治療ができない」と訴えれば、患者も納得すると思っているらしい。とんだ食わせ者だ。
しかも、わざわざ海外で消費税増税について切り出し、騒ぎを大きくしている。
「野田政権は悪いときの自民党に似ています。立ちはだかる問題に対し、正面から切り込む姿勢が見られない。難題を前に腰が引けている状態です。それを悟られないように小手先でごまかし、ケムに巻こうとしている。日本を取り巻く環境は危機的です。そんなときに、こんな亡国の首相では持たない。それは国民も気づき始めています。大マスコミの世論調査を見ると、野田内閣の支持率は軒並み40%台まで急落した。国民はこんな政権を望んでいるわけではありません」(山口朝雄氏=前出)
モタモタしている間に被災地は冬を迎える。厳しい東北の冬だ。野田の心は痛まないのだろうか。
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