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世界で進行するメディアの構造改革
http://shunminchawa.seesaa.net/article/232146698.html
春眠茶話
〜前半部の、アルゼンチン人ジャーナリストが立ち上げたケーブルテレビ・C5Nのユーストリーム配信についての説明は省略させていただくので、ご興味のある方は上記をご参照いただきたい〜
アメリカでは、4大ネットワークのニュース部門はどこもインターネットで録画映像を配信してくれている。それもテレビの報道番組で伝えられたニュース映像をすぐにホームページにアップロードしてくれる。
テレビを見られない人は、PCをインターネットにつなげば、いつでもテレビで放映されるのと同じ質のニュースを見ることができる。ただし、どの局もテレビのようにすべてのニュースを一気に流すのではなくて、トピックごとにニュース映像を分割している。
気になるのは、テレビ局報道部門の収益だ。インターネットでコンテンツを流してしまって儲けられるのかと心配にはなるが、ホームページには広告が入っているので、それが収入にはなっているのだろう。こうした大手メディアのサイトに掲載される広告は、もちろん成果報酬型などではなくて、固定の広告料契約を結んでいるはずだ。
それでも、収益性は気になる。
おもしろい試みをしているのはABCニュースとCNNで、どちらもPCユーザーがニュース映像を見るときには冒頭で強制的にCMを見させられる。
テレビで流されるCMは漫然と見過ごすか、休憩タイムということでテレビから離れることもあるが、ユーザー自らがクリックしたインターネットのニュース映像は視聴の準備が万全であるから、否応なしにCMも見てしまう。
だから、CM視聴の確実性、集中性は、テレビCMよりもこうしたインターネットCMのほうがはるかに高いかもしれない。
ちなみに、保守系テレビ・メディアとして名高いFOXニュースは、ホームページからほぼ一日中ライブ中継を配信している。
こうしたアルゼンチンやアメリカの変化はPCユーザーにとってはありがたいことであるけれども、起業という側面で見ると起業家が出て来る前に大手資本がインターネットの動画配信を本格化しているので、新進気鋭のジャーナリストが資本金を集めてインターネット動画配信メディアを立ち上げる成功物語が消滅してしまいそうで残念ではある。
日本では、大手メデイアがインターネットを軽蔑し、本格的に取り組んではいないようなので、まだメディア起業家にはチャンスがあるかもしれない。資本金を集め、スポンサーを説得すれば、かなりしっかりとしたライブ配信をユーストリームでできるはずだ。
人々は見かけ倒しよりも、内容、真実、多面的な見方を渇望しているので、才能のあるジャーナリストが本腰を入れれば、低予算でも質の高いインターネット番組が作られるようになるかもしれない。
ところで、アメリカの大手テレビ局がインターネットを無視できなくなってるのは、新聞メディアの失敗を見ているからだろう。
アメリカの人々は大手新聞が伝える内容が、公平性と高品質を謳っていながら、どこか一方的な高所からのプロパガンダや洗脳のような気がしていた。そこにインターネットの言論空間が生まれると人々はそちらに流れて行った。双方向的なインターネット・メディアでは不満や疑問を思いっ切り吐き出すことができ、メディアに対して発言力を持つと同時に自分の理解のどこが不足していたかを知ることもできる。
こうして今や、ポリティコやハフィントン・ポストといったインターネット・ニュースサイトは活字の大手新聞並みの影響力を持つようになった。
ポリティコの解説員は大手テレビ・メディアに引っ張りだこだし、ハフィントン・ポストの創業者アリアナ・ハフィントンは大手テレビ局の欠かせない論客となっている。
インターネット・メディアの発展に伴い、活字の新聞メデイアの凋落は著しく、名門新聞社の倒産が相次いだ。
こういう状況を見ていれば、アメリカの大手テレビ局もさすがにインターネットを無視できまい。
さて、日本のメディアはどうなるか。
〜追記
震災時にモデルの加藤夏希が国民を励まし続けた活動と、アラブ社会でのジャスミン革命以降、日本の脱原発デモから続くアメリカのオキュパイ・ウォールストリートで立ち上がる世界の市井の人々の抗議活動で果たしたソーシャルメディアとしてのツイッターの役割については以下に記述されているので、ご参照いただきたい。
加藤夏希 ソーシャルな生き方をするモデル
http://shunminchawa.seesaa.net/article/230642938.html
世界中でデモのドミノ倒しが起きてる
http://shunminchawa.seesaa.net/article/230014134.html
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