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前哨戦で勝負あった日米TPP交渉
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/62920185.html
「天木直人氏の視点ー(2011/11/15)」 :本音言いまっせー!
ニュースというのは一日遅れるとこんなに間延びするものかと思う。
休刊日で一日送れた今朝の各紙のTPP報道は、まるで無意味だ。
そのような記事を読むまでもなくTPP参加をめぐる日米首脳会談
は前哨戦で日本が完敗した。
大騒ぎしたAPEC首脳会談の場での野田・オバマ会談はそれが
すべてである。
今度の日米首脳会談の最大のポイントは、いうまでもなく「すべての
物品およびサービス」を自由化交渉のテーブルに載せるかどうかだ。
この点について会談後の米国はいち早く、野田首相は首脳会談でそう
述べたと発表した。
それに対して日本外務省はあわてて「そのような発表を行なった事実
はない」と米発表を否定するコメントを出した。
こんなコメントは対外的には何の意味もない。
これはあくまでも国内向けなのである。
米国の発表をそのまま放置すれば日本のメディアが騒ぎ、国内の反対
派が怒るからだ。
それだけの事である。
米国が発表した時点で日本は完敗したのである。
11月15日の東京新聞はこう書いていた。
「・・・フローマン大統領副補佐官は『われわれが発表した通りだ。
両首脳はTPPを包括的に議論した』と記者団に述べ、ホワイトハウス
は発表を訂正しないまま。
オバマ大統領は、自身が主宰したTPP交渉参加九カ国の首脳会合に
も(野田)首相を招かなかった・・・」
これで勝負はついたのである。
参加したければすべて交渉しなければならないのである。
それが嫌なら参加させてもらえないのである。
野田首相が首脳会談前に反対派や国民に説明したことに従えば、
それでは参加できませんね、ということになる。
しかし交渉に参加しないわけにはいかない。野田首相も外務省もはじめ
に交渉参加ありきだから、すべてを対象として交渉に入らざるを得ない
のだ。
ハワイの日米首脳会談を報じる11月14日夜のNHKニュースウォッチ
9のエンディング場面で大越健介が次のようにとぼけて話していた。
知り合いの外務省OBと話したのですが、その時その外務省OBは次の
ように私に言っていました。我々の外交能力は国益を背負ってやればもの
すごいものがあるのですよ、と。そう期待したいものですね・・・
日米首脳会談を報じる11月15日の各紙はTPP参加の賛否を問う
世論調査を一斉に流していた。それらは見事に賛成が反対を大きく上回って
いた。
メディアは間違いなく国民を誤り誘導している。
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