http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/328.html
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日本共産党の不破哲三さんが社会科学研究所所長として講演されている内容はとてもわかりやすく、マルクス主義を理解するためにおすすめです。
http://www.jcp.or.jp/kk_kyousitu/#fragment-2 http://www.jcp.or.jp/kk_kyousitu/#fragment-1
不破さんが、千年の思想家のうちで最も頼りになるのはマルクスであった、というのはその通りでしょう。しかしそのマルクス思想が現在でも科学的に正しいというのは間違っています。
商品交換の等価性(等価交換)は、労働力の等価性によるのではありません。労働の投下量は、人間の「交換の判断」材料の重要な一つですが、商品への欲望の強さも判断材料になります。商品価値は「交換結果」でしか決まりません。学者は権威に弱いから、スミスやマルクスが言ったことだから正しいと考えているので、自分の「判断」ができません。
商品価格は一般に市場で決まるので、絶えず変動し一定ではありません。マルクスが重視する価格の平均性(平均価格)は単なる判断材料であるに過ぎず、平均性が市場を支配するように“見える”のも、単にそう“見える”からに過ぎません。マルクスやスミス等は、西洋思想(合理主義)と時代の制約(競争と発展の時代)から、単なる平均性を法則性と見なしてしまったのです。詳しくは
http://www.eonet.ne.jp/~human-being/page9.html
を参照してください。
不破さんの話によると、聴講者の感想ではマルクスやエンゲルスの古典を読んでいない人がほとんどであったそうですが、おそらくこの「阿修羅」でもマルクスや共産党とは関係のない人がほとんどでしょう。Kakasiも昔つきあっていた共産党員たちは、マルクスは知らずとも、みんな正義感が強くいい人ばかりでした。クリスチャンが純真ないい人達が多いのに、教会の言葉と組織に縛られて怯えているのと同じように、共産党員も信念を持ちきれない人は、単に組織に依存して活動しているに過ぎないのです。
「阿修羅」投稿者は時事的な話題がお好きのようですが、日本と世界の政治にマルクスが(そしてヤ−ヴェもイエスもムハンマドも)まだ生きています。彼らの価値観が国際政治に大きな影響を与えているのです。グローバル化の大波を乗り越えるには、「現状維持的な国益」にとらわれることなく、世界の一体化をめざす新しい科学的契約思想が求められるのです。
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