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古賀茂明 夢の中ではなくて市民の中へ
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春眠茶話
〜古賀退職の理由、および経産省と電力業界の癒着を説明した前半は省略し、10月20日に講談社主催で開かれた講演会での古賀のマスコミに対する見解に関する部分のみを以下に抜粋する〜
……本来なら、このような官業癒着をマスコミが暴いて批判しなければならないのに大手メディアはそうしてこなかった。そうできないのは、電力行政については電力会社からもらう巨額の広告料のせいもあるだろう。
だが、この講演会で古賀は、広告料だけがマスコミの電力行政と官僚への甘い対応の理由ではないと述べた。
記者クラブ制度のもとで大手メディアの記者は、官僚から情報をもらう。官僚から嫌われた記者には政府の情報が入って来ずにツンボ桟敷に置かれる。だから、どうしても官僚の顔色をうかがいながら取材をし、記事を書くことになる。古賀が言うには官僚に都合の悪い記事を書いた記者は干されるという。
他の新聞社が報道した政府の重要情報を、干された記者のいる新聞社では報道できなかったとすると他社に抜かれたことが明白になり、その記者は社内で出世できないばかりか、左遷させられることにもなる。そうならないためには、せっせと官僚が喜ぶ記事を書かないといけない。
ある新聞社の記者が官庁の広報室にやって来て、他の新聞社がどのような記事を掲載するつもりかを探りに来ることもあるという。その場合、官僚サイドもそのような大手メディアの横並び意識を利用して、うまく官僚に都合の良い同じ記事を書かせるのだそうだ。
古賀自身がニュースの渦中の人として、このような大手メディアの報道の現実を実感させられることとなったのが、大阪府知事選立候補についての報道だ。
朝日と毎日は古賀の大阪府知事選立候補に関する情報を掴んでいて、報道するつもりだったときに、ある大阪市の関係者がそれを知らなかった読売の記者にそのことをこっそり伝えた。
そして、このニュースは大阪で朝日、毎日、読売の1面となるが、読売だけが古賀は立候補に前向きと書いてしまい、誤報となった。読売は古賀本人に取材に来なかったそうだ。読売は又聞きの話だけで1面の記事にしてしまった。
ただ、どうもこのようなことはよくあるらしい。こうやって、役人はマスコミに恩を売りながら、お互いに凭れ合う関係をつくっていく。
とするなら、大手メディアが政治について報道する内容は、国民にとって大事なことではなくて、役人の既得権益を守るために大事なことになってしまう。
古賀は日本が変わるためにはメディアの変革も必要だと訴えている。
たとえば、政府記者会見をインターネットでライブ中継し、その場で有能なジャーナリストが解説してしまえば、テレビや新聞の報道はいらなくなる。
記者クラブメディア以外の新しいメディアが育つことで国民は真実に近づけるようになる。政府広報機関としてのマスメディアではない、批判的な真のメディアが出て来ることが政治に変革をもたらす。
古賀は今のところ政治家になるつもりはないという。それよりも、改革に賛同してくれる議員に働きかけて、政策立案で協力していくつもりのようだ。確かに古賀が今から政治家になっても、彼のビジョンを実現するために議会内、党内、派閥で力を手に入れるにはとてつもない時間が必要だろうから、このほうが政策実現には時間がかからない。
今後は議員に働きかけるだけでなく、市民とやっていきたいとも言っていた。
これまでは、業界団体だけが政治とつながり、政治に自分たちの既得権益を守らせてきた。その反面、市民の利益はないがしろにされてきた。
もし古賀が本当に市民の中へ入り、市民にコミットして政策実現のための活動を展開し、支持を拡大させることができるなら、市民の強力な民意をバックにして、議員バッジがなくとも単なる一議員以上に政治への大きな影響力を持つだろう。
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