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酷似する「小沢一郎事件」と「ロッキード事件」
http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/282.html
投稿者 内田良平 日時 2011 年 11 月 13 日 12:02:05: ce8lhuPxZ7s6.
 

30年以上前に発生した「ロッキード事件」は既に世間では風化した事件となっている。しかし私が幼い息子達と夏休みの家族旅行を楽しんでいた1976年7月27日、田中角栄が受託収賄罪で逮捕されたことを報じる滞在先ホテルのTVでの臨時ニュースは私の脳裏に、いまだ鮮明に記憶されている。

当時、私は30歳になったばかりの若造で、政治のことはよく分からなかったので「田中角栄というのは金権政治家なんだ」という印象しか持たなかった。その後、田原総一郎などが「ロッキード事件は米国(石油メジャーら)の陰謀」という説を唱えだしてから事件に対し疑問を持つようになった。

今回の小沢事件についても米国の陰謀説は早くから流されていた。小沢氏は田中角栄の裁判を全て傍聴したといわれているが、恐らく裁判を通じ米国の謀略や、罪を作り上げていく法務当局の手口を学び、将来自分に降りかかるであろう闇の力に対抗する方法を研究していたのかもしれない。

しかし今回の小沢秘書裁判を見るにつけ、如何に身を潔白にしていても国家権力が牙をむけば、無罪でも簡単に有罪にできることを我々は知らされた。まさに「小沢一郎事件」と「ロッキード事件」は革新的政治家を貶めた国策捜査・裁判という共通点を持っているのではないだろうか。

ところで自らも国家権力と闘った経験を持つ作家の世川行介氏は、12月に出版する著書「角栄と一郎」で両事件の類似性について次のように述べているので一部紹介する。


<以下、抜粋>
 一一年一〇月六日。自身の初公判に出廷して、検察にたいする強烈な批判をのべ、記者会見後自宅に帰ってきた小沢一郎が、夜半、突然に病院に救急搬送されたとき(それは後日、尿管結石という軽度の病気であると発表されたが)、三〇数年前のロッキード事件後の田中角栄の悲劇を記憶しているひとびとのほとんどが、「……!」、田中角栄が脳梗塞でたおれて逓信病院に運ばれた夜のことを思い出したみたいだ。

もちろん、僕なども、その一人だった。ある年齢層の国民大衆にそういう強烈な連想をさせるくらいに、小沢一郎のこの数年間の追いつめられ方とロッキード事件後の田中角栄の姿は、とてもよく似ている。どこが似ているのか?

突然に降って湧いたような犯罪疑惑。
検察権力によるいく度もの強制捜査。
検察と歩調を合わせたマスコミからの集中砲火。
刑事事件としての強引な起訴。
刑事被告人の身であることを理由にした政治活動の封じこめ。
政敵たちによる政治現場からの排除攻勢…。

これまでの経緯を見ると、田中角栄のときと、まるでそっくりなのだ。これで病にたおれて不随の身にでもなれば、小沢一郎は田中角栄そのものだ。この、ある年齢層のひとびとが小沢一郎の救急搬送のニュースに接して「おもわず連想してしまうような」というのは、実は、とっても重要なことだ。

何故、ある年齢層の国民が思わず連想してしまうかというと、それは、その層の人々の心の奥底に、「たぶん、田中角栄は誰かにはめられたぞ」、という思いがあり、そして、「ひょっとしたら、今度の小沢一郎事件も、自分たちの見えない世界の人間によってねつ造されたものではないのかしらん」という疑念があるからなのだ。

そうした権力機構の深部にまでとどく<想像力>がこの国の民に醸成されたのは、ロッキード事件から三五年という歳月のおかげだ。三五年の歳月は、ぼくたちに、それまで「間違いのない正義である」と信じていたマスコミが、じつは、この国の既得権力システムの中に組みこまれてしまっていて、自分たちが属する既得権力システム内の悪については遠慮がちな報道になるが、自分たちが属する既得権力システムを侵害する存在ならば、たとえ善でも容赦なく撃つものだ、といったことを教えてくれた。

特に、最近のマスコミと検察権力との蜜月ぶりについては、三五年前のぼくたち一般国民にはほとんどわからなかったが、情報を欲しがるマスコミと、情報提供者の検察とのあいだで馴れ合いに似た関係がつくりあげられていることを、今の僕たちは知っている。

ぼくが新聞記者氏から直接聞いた話では、一つの事件について検察の意に沿わぬ書き方をすると、次のほかの事件で情報をもらえなくなるし、取材を拒絶される場合がでてくるのだそうだ。それは避けたい記者たちは、検察情報の報道には気をつかうのだ、という話だった。そうした実態は、いま流行の横山秀夫の警察もの小説にかなりリアルに描かれているので、読めば参考になるとおもう。

そのような実態が国民の眼にさらされ出したのは、「情報システムの可視化」とでも言えばいいのだろうか、それが進んできたからで、とってもいいことだと思う。そうしたことがあって、国民のある層は、もう、安手のごまかしには騙されなくなっている。今回、小沢一郎事件を疑問の視線で見ているのは、そういう層の人々だ。

かれらは、小沢一郎も100%信じられないが、検察やマスコミも100%信じられない。だけど、少しでも真実に近いものを知りたい、と願っている。かりに、田中角栄を追いつめたのが思惑を持った政治家抹殺手法であったとしたなら、そのような手法が、この国で二度にわたって実行されることを許してはいけない、と思って、いま、小沢一郎事件の成りゆきを見つめているのだ、と思う。
 

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コメント
 
01. 2011年11月13日 16:46:03: c8VyuPfkr6
▲何故?  「小沢一郎」を米国が 追い落とすかの明確な理由を書いて無いのではでは?

よろしく


南の島 九州 達磨


02. 千葉の漁師3 2011年11月13日 18:47:36: 1t/C5.TUWaAL2 : 6BB2sQsMvc
アメリカから離れようとするからです。中国と仲良くされるのが嫌なので小沢一郎のことを排除しようとしているのです。アメリカは中国を敵としてみていますし中国はアメリカを信用していません。ですから軍備増強は怠りません。そこで弱虫の小国の日本としては両国の間でなんとか自立して外交でいくしかないといわゆる等距離外交です。これがアメリカの逆鱗にふれたのです。アメリカは今中東で戦争をしています日本は巻き込まれたくないし中東のことも考えてやらねばと思うがそれが気に入らない。小沢も大変だ。小泉みたいに能無しのポチはアメリカに気に入られただワン。

03. 2011年12月01日 00:18:57: EzUFYb7AXI
■実はもっと細部まで似ている田中ロッキード冤罪と小沢陸山会冤罪。

この投稿に示す通り大筋の流れはもちろん似ているが、実は冤罪の作り方の細部まで酷似しているところが多いのだ。

検察の冤罪捏造手法がそれほど多様にあるとは思えないし、田中ロッキード冤罪で成功したやり口は必然的に再度小沢陸山会冤罪作りでも使われる。

●陸山会事件公判 水谷建設の元運転手証言「川村尚元社長を裏金5千万円受渡し現場へ送った記憶、ない」
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/ef2f4ee1ef8150815d9c6f6be4194ca1

−−−−(一部引用します)

陸山会事件の公判。水谷建設前社長・川村尚氏の供述に耳を傾けるほどに、ロッキード事件が重なってしまう。

現金受け渡しの場面などは、まったく酷似している。

陸山会事件のそれは全日空ホテル(現ANAインターコンチネンタルホテル)であり、ロッキード事件はホテルオークラであった。

「陸山会」は水谷建設前社長川村氏が渡し、「ロッキード」は丸紅の伊藤宏専務が渡した(という)。

陸山会は「5000万円を宅急便の袋に入れて折りたたみ、それをひと回り大きい紙袋」に入れ「床をスライドさせるような形で渡し」、ロッキードは「1億2500万円入りの段ボール箱」。

どちらも証人がことさら具体的に述べれば述べるほど、意図に反してリアリティは低下し、胡散臭さが漂ってしまう。

これで、弁護側証人水谷建設元会長水谷功氏なんかが出てきた日には、この法廷はどうなるんだろう♪

ロッキード事件で成功した検察。裁判所まで同じでは困る。

−−−−

●ロッキードのカネの受渡しの不自然な詳細。

『「ロッキード事件」の問題点』(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E4%BA%8B%E4%BB%B6

――――――(引用させていただきます)

1回目の受け渡し場所については、当初押収した手帳に、8月10日の午後にイギリス大使館裏にあるレストラン「村上開新堂」に行く旨書いてあったため、その事を追及したところ「村上開新堂に菓子の引き取りに行った」と証言した。

しかしその後、法廷で同店の経営者の村上寿美子が、8月10日に同店が夏休みで閉店していたことを証言したため、証言の信頼性が崩れた。

3回目の受け渡し場所の駐車場があるホテルオークラでは、調書の授受時刻にその駐車場前の宴会場で、前尾繁三郎を激励する会が開かれており、数多くの政財界人やマスコミの人間がいた。

したがって、調書通りならば、顔見知りにあいかねない場所で伊藤と榎本が金のやり取りをしたことになる。

また、この日は記録的大雪であり、調書が真実なら、伊藤と榎本は雪の降りしきる野外駐車場で30分以上も立ち話をしていたことになるが、誰の口からも雪という言葉は出ていない。

田原総一朗が、伊藤の運転手である松岡克浩にインタビューしたところ、松岡自身は金銭授受の記憶がなかったが、取調べで伊藤の調書を見せられそんなこともあったかもしれないと曖昧に検察の指示に従ったと述べ、さらに検察によって3回も受け渡し場所が変更させられたと証言している

―――――――

●水谷建設のカネの受渡しに関する元運転手の証言

小沢陸山会冤罪でもいいかげんなカネの受渡証言があったことは衆知の事である。

ロッキード冤罪でもカネを渡した伊藤の運転手のインタビューのことが書かれているが同じように水谷建設の場合も運転手のインタビュー記事がある。

似ているのである。同じシナリオの冤罪づくりをしたことがここからも十分推測できる。

『第13回後半》陸山会公判傍聴記 ── 水谷建設元会長が語る「裏ガネ渡しの流儀」』
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/06/13_2.html

――――(引用させていただきます)

 水谷建設の元専属運転手が弁護側の証人として出廷。ウラ金を渡したとされる時期に社用車の運転手をしていたのは彼だけで、これもまた重要な証言となる。
>>>>>>
(──は弁護人、→「」内は元運転手)

── 川村社長を全日空ホテルに送ったときは、出発の直前に指示されたとの供述がありますが
→「日常的にどこに行くのかは直前に言われることもあったので、こういうことを言いました」

── ということは、特定の時期の話ではなくて、一般的な話だったということですね
→「はい」

── 検事は、その説明を(特定の日付の話であるかのような)こんな書き方をしたのですか
→「はい」

── 調書を訂正するのなら、どのように訂正したいですか
→「この日の記憶がほとんどなかったので、(日付を)限定できるということはないと思います。(検事には)この当時の記憶がほとんどなかったので『送った記憶がない』と言ったのですが、こういう調書になってしまいました」

── 検事から手荷物について聞かれたことについては
→「手荷物については一般的なことで言ったので、川村社長を全日空ホテルに送った時の話をしたわけではないです」

── 調書にサインを求められたとき、どのように感じましたか
→「10月15日ということで限定していたので、不安を感じました」

── 検事にはどのように話しましたか
→「10月15日について限定されていることを指摘して、『サインできません』と言いました」

── 検事はどう言いましたか
→「『サインしてもらわないと困る』と。私が『10月15日に限定しているのは直せないのですか』と聞いたら『直せない』と言われました」

── サインをしなくちゃいけないとも言われたのですか
→「『サインして下さい』と言われたので、『サインはできません』と申し上げたのですが、『これは今日あなたが話したことをまとめたものだ』と」

── なぜサインしてしまったのですか
→「『サインをしなきゃいけない』と言われました」

── 当時はなぜ(10月15日のことについて)聞かれているのかわからなかったのではないですか
→「はい」

── サインしたことで後悔はしていますか
→「10月15日に限定されたことが、私には覚えがありませんので、こういう書き方をされたのは直してほしいとおもっています」

── こういう調書がつくられたことについては
→「できるならば、日付は削除してほしいです」

── こういう調書ができたことについて、どのように感じていましたか
→「多少、ハラがたっていますね」

── 04年10月15日に、川村元社長を全日空ホテルに送ったという記憶はないんですね
→「はい」

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