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きょう野田首相はTPP参加表明 山田前農相はケツまくれ！
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2011/11/11 日刊ゲンダイ ：「日々担々」資料ブログ
離党決断すれば政治が動く
きのう(10日)､TPPへの交渉参加を表明するとみられていた野田首相は｢1日考えさせて欲しい｣と結論を先送りした｡しかし､これはきょう午前にTPPを巡る集中審議が行われるため､その前に参加表明をするのは得策ではないと考えたから｡姑息な時間稼ぎでしかない｡集中審議が終われば､晴れて参加を表明｡それを手土産に明日､APECに向かう｡そのとき､民主党内はどうなるのか｡焦点は山田正彦前農相が離党するかだ｡
山田前農相といえば､TPP反対の急先鋒｡｢TPPを慎重に考える会｣の会長で､これまで反対運動を盛り上げてきた｡
｢われわれ(慎重派)の中には離党も覚悟している人がいる｡政府がどういう形を取るか次第では､みんなと相談してどうしたらいいかを覚悟して決めたい｣ と言ったこともある｡
これに対し､民主党の執行部は高をくくっている｡
樽床幹事長代行は｢そのくらいの決意だという言葉尻をつかまえて､(大きく)報道されている｡(離党は)ない前提でやっている｣と言い放ち､別の民主党筋も｢離党なんかできっこない｣とﾎｻﾞいている｡
だからこそ､野田は平然と参加表明をするのだが､だったら､山田も腹をくくるべきだ｡
｢ここまで反対運動を盛り上げておいて､離党しなかったら男がすたる｡もう政治生命はありません｡逆に山田氏が離党すれば､民主党はｸﾞｼｬｸﾞｼｬになる｡米国追従･隷属か､国民生活第一か｡こういう選択肢で党が割れる｡そうなれば､反小沢vs.小沢という図式ではなく､政策で党が分裂する｡自民党を含めた政界再編につながり､政治がﾏﾄﾓに変わるﾁｬﾝｽになります｣(野党議員)
山田の決意次第で､今後の政局や日本の民主主義が大きく変わっていくのである｡
｢山田氏はいろいろな考え方があるようです｡離党するにしても､このﾀｲﾐﾝｸﾞでいいのかどうかを逡巡しているﾌｼがある｡というのも､野田政権は今後､大増税路線を明確にする｡そのときこそ､離党のﾀｲﾐﾝｸﾞと考えているのかもしれません｣(ｼﾞｬｰﾅﾘｽﾄ･横田一氏)
とはいえ､党内の若手はすでに血気づいている｡離党届を準備している若手もいて､朝日新聞が勇み足で報じて､当事者が怒る騒ぎもあった｡こうした声を無視して､野田が参加表明した場合､山田が動かなければ､やっぱり､腰砕けに映る｡
山田の覚悟と決意が問われている｡
◇
野田首相、ＴＰＰ交渉参加方針を正式表明
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111111-OYT1T01031.htm?from=top
2011年11月11日20時05分 読売新聞
野田首相は１１日夜、首相官邸で記者会見し、環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）交渉に参加する方針を正式に表明した。
首相は「あすから参加するアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）で交渉参加に向けて関係国との協議に入ることにした」と述べた。
交渉参加に入る理由として、首相は「貿易立国として繁栄を築き上げてきた我が国が豊かさを次世代に引き継ぐためには、アジア太平洋地域の成長力を取り入れていかなければならない」と述べた。
首相はまた、「世界に誇る日本の医療制度、日本の伝統文化、美しい農村、そうしたものは断固として守り抜く」と述べ、交渉参加に慎重な党内の声や関係団体へ理解を求めた。
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