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まさかとは思うが、野田の暴走と迷走を見ていると、野田がCIAの代理人だったことを証明しているように見える。残念なことだが、戦後日本の政権中枢にいる人間で、CIAの代理人でなかった政治家を探すのは困難である。吉田茂、岸信介から中曽根康弘、小泉純一郎に至るまで、米軍隊に占領された被占領国の常として、何らかの形でCIAの代理人たらざるを得なかったことは紛れもない真実である。
たしかに、吉田茂や岸信介などはCIAの代理人でありつつ、また同時にCIAをうまく利用し、日本の国益のために奮闘した政治家であったことも事実だろう。しかし、哀しいことに、小泉純一郎あたりから、日本の政治家はCIAの代理人であることを恥じることもなくなってしまったようだ。
TPP騒動における野田総理の沈黙や迷走を見ていると、ああ、彼もやっぱりCIAの代理人なのだなと思ってしまう。TPP問題を国会で最初に取り上げたのは、政権交代以前の野田佳彦だったそうである。野田が、総理になった途端に、突然、日本の世論を二分することは分かっていたにもかかわらず、敢えてTPP問題を持ち出し、しかもまだ日本国民の多くがTPPとは何かを知らない段階での米国大統領・オバマとの会談で、早々とTPP参加を約束した理由がよく分からなかったが、今なら、その政治的背景が分かりすぎるほど分かると言わなければならない。
野田は、かなり早い段階からCIAの代理人として飼いならされてきた政治家だったのではないか。まさかとは思うが、野田の暴走と迷走を見ていると、紛れもなく野田が、CIAの代理人として飼い慣らされてきたことを証明しているように見える。こういう話をすると、すぐに陰謀論や妄想論という疑惑が湧き起ってくるものだが、しかしながら、米国公立文書館で公開されたCIA文書を、有馬哲夫が実証的に分析した『CIAと戦後日本』を読むと、これが、陰謀論でも妄想論でもないことが、分かる。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20111110/1320936206
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