http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/148.html
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TPPの交渉参加には阿修羅の皆様と同じく心の底から反対しています。
だから、本日の野田首相の結論表明延期はホットすると同時に、まだまだ不安だけどちょっぴり嬉しかった。
でも今日のニュースで、一番強く感じた感想は"強烈な"驚きです。
アメリカ帰りの学者様やらコンサル様が持ち上げ、大マスコミをフル動員して礼参し、更に経団連を中心としたオールドエスタブリシュメントから新興ベンチャーまで殆どの全ての財界やビジネスエリートが先陣切って賛成していたにも関わらず、首相は反対派の声を無視しきれんかったと言う事なりますので。
こんな事、今までの日本であったかな?
正直私はTPPはどれだけ心ある人が反対しようと何の希望も見えないままあっさりと決まってしまうんだろうなと完全に諦めていました。
事実これが10年前の2001年、または5年前の2006年ならあっさり参加決定していたんじゃないかな。
でも今回はJAや医師会等に加えてネットユーザーの間での強烈な反対が収まらず、そしてごくごく普通の人(特に政治や社会、経済問題への興味が無い人)もTPPに対し冷静なままでいます。
郵政選挙が電通のB層戦略により自民の圧勝で終わった頃とは隔世の感があると思うのですがいかがでしょうか?
あっしらさんが下の投稿http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/140.htmlのコメント欄でで今回の延期には公明党の反対表明が響いたという説を出されていますが、その公明党や幾人もの反対派議員を動かした背景にはこうした庶民感情を無視しきれなかったと言う事もあるのではないかと。
いわゆる「戦後日本」。
「一億総中流」と言う言葉が真実がどうかは兎も角説得力を持って迎えられ、庶民の多くは不満はあっても不安は無かった50年。
「政治は三流」と言われながらも「いやでも経済は一流だし」と素直に言え、大手の金融・商社・メーカーは日本の誇りだと素直に感じられた50年。
学生なのに報道ステーションとか見てたら「あら、自分ちょっと知的じゃん」とか自分に酔えて、新聞やテレビが疑いなく庶民の憧れと信頼の対象であった50年。
2000年頃を境に変化の兆しは徐々に出てきましたが、そんな「戦後日本」は多分今年の3.11を契機に"本当に"終わりを告げ、社会を動かすドライビングフォースが切り替わっちゃったではないでしょうか(過去形)。
<<以下参考>>
首相、TPP交渉参加表明を11日に先送り 日経新聞
2011/11/10 17:12
野田佳彦首相は10日の政府・民主三役会議で、同日に予定していた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加表明を11日に先送りする考えを明らかにした。政府に「慎重に判断する」ことを求めた民主党の提言を「重く受け止め、もう一晩考えたい」と表明した。藤村修官房長官は記者会見で「首相の方針に変化は感じていない」と強調した。
政府・民主三役会議では、前原誠司政調会長がTPPに関する党プロジェクトチーム(PT)で、慎重意見が多数出たことを報告。首相は「皆が国のことを思い、議論したことをしっかり自分自身で受け止めたい」と述べた。
首相は11日の衆参両院予算委員会のTPPに関する集中審議の後、改めて政府・民主三役会議を開き、参加方針を決定する構え。閣僚委員会を経て、記者会見で国民に直接説明する。12日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に予定する日米首脳会談などで、交渉参加の意向を伝える。
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