http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/919.html
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「カナダは農業保護のため事前「約束」要求をはねつけTPP協議参加見送り:米国&NZが事前「約束」なしの協議参加を拒否」(http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/615.html)に関するより詳細な情報が見つかったので紹介させていただく。
「カナダとTPP」2011年10月18日
(財)国際貿易投資研究所 研究主幹 高橋 俊樹
http://www.iti.or.jp/flash148.htm
全文はサイトでお読みいただくとして、興味深いところを抜粋させていただく。
● 米国はカナダにも保健医療・教育などのサービス分野の開放をめざしている。
「米国は94年のNAFTA(北米自由貿易協定)の発効により、TPP交渉でカナダから得られる利益は少ないものの、当然のことながら、積み残しはある。代表的なものとしては、テレビ・ラジオ番組で一定割合のカナダ文化コンテンツを義務付けたり、ハリウッドの映画産業を惹きつける文化産業への補助・支援策がある。さらには、カナダ投資法による資源関連や文化産業等への投資規制、酪農製品・家禽類の供給管理制度、保健医療・教育などのサービス分野の開放、等が挙げられる」
● 米国は「日本のTPP参加を切望」、カナダは米国にとって煙たい存在
「米国が同じ農業問題を抱える日本にはTPP参加を切望しているのに対し、カナダには酪農製品や知的所有権の自由化の準備が整っていないとの理由だけで、参加の拒否を行ったのではないとの見方もある。交渉の過程で米国にとって煙たい存在となりうるカナダと、参加によりTPPに重みが加わり、農業交渉に進展の可能性がある日本との差が、米国のカナダ拒否という対応に現れたとも考えられる」
● カナダに対する交渉参加拒否は日本向け交渉術
「米国にとって日本のTPP参加は大きな重みを持つ。しかし、日本に対するラブコールの一方で、カナダに対して厳しく対応し、農業交渉などのハードルを引き上げた。これは、結果として日本の交渉参加へのハードルを高くしたことも事実だ」
● カナダとNZや豪州との連携を切断(たぶん日本とカナダの連携も意識)
「米国には2011年11月のAPECハワイ会議前までに全体の分野別の協議で大まかな合意を取り付けたいという思惑があった。また、米国はカナダをニュージーランドやオーストラリアから遠ざけ、早期の交渉妥結のため、自ら主張する2国間交渉の成果を活用するアプローチをやり易くしたかったとも考えられる」
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