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タイトルに書いたとおり、日本の20代と30代の死因1位は「自殺」である。
これを聞いて、公衆衛生や医療水準の向上で、若者が自殺くらいでしか死ななくなっただけじゃないの? と思われる方もいるかもしれない。
しかし高度成長期やバブル期の話ではない。1998年から起きた話なのだ。
1998年といえば、日本が未曾有のデフレ不況に突入した年でもある。このため経済環境(労働環境・生活環境)の悪化が主たる原因と考えていいだろう。
データを見ればわかっていただけると思うが、他の死因は低下あるいは横ばいなのに対して、自殺だけがぐんぐん上昇している。そして現在では20代と30代でぶっちぎりの1位なのだ。
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【20代の死因別の死亡者数】
1位 2位
96 事故(2939) 自殺(2338)
97 事故(2819) 自殺(2411)
98 自殺(3252) 事故(2670)
99 自殺(3267) 事故(2585)
00 自殺(3069) 事故(2455)
01 自殺(2882) 事故(2360)
02 自殺(2775) 事故(2087)
03 自殺(3071) 事故(1847)
04 自殺(3022) 事故(1671)
05 自殺(3156) 事故(1636)
06 自殺(3172) 事故(1399)
――――――――――
10 自殺(3000) 事故(1064)
【30代】
1位 2位
96 ガン(3005) 自殺(2389)
97 ガン(2762) 自殺(2670)
98 自殺(3439) ガン(2827)
99 自殺(3569) ガン(2736)
00 自殺(3488) ガン(2889)
01 自殺(3377) ガン(2719)
02 自殺(3572) ガン(2598)
03 自殺(4248) ガン(2512)
04 自殺(4020) ガン(2750)
05 自殺(4312) ガン(2651)
06 自殺(4169) ガン(2582)
――――――――――
10 自殺(4260) ガン(2355)
(厚生労働省のデータをもとに作成 ※下記リンクの月報年計から第7表を参照)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html
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2002年からは、20歳〜24歳でも自殺が死因1位となる。
2002年からは、30歳〜34歳でも自殺が死因1位となる。
このため厚労省が用いている「5歳階級統計」でも、2002年からは、20代前半〜30代後半まですべての死因部門1位が“自殺”一色で埋めつくされるという地獄絵図を拝める。
気になるのは40代である。直近の2010年度では、40歳〜44歳の死因1位はガンの2776人で10万人あたり32.4、いっぽう自殺は2312人で同27.1とわずか5.3ポイントしか差がない。2002年での差が13ポイントだったことを考えれば、急激にその差を縮めている。近い将来、日本は働き盛りで思春期の子供を抱えた40代前半も、自殺で最も死ぬ国家社会となるかもしれない(念のため、この年代のガン死亡者数は過去10年でほぼ変わらない)
データを打ち込んでいて殺意さえ覚えた。
この3000とか4000とか数字の裏にはそれぞれの人生があり、夢があり、大切に思ってくれていた家族や友人がいたはずだ。最初は端数くらいいいやと思いながら計算していたが、気づけば一人でも漏らすもんかと何度も計算し直していた。
人間はサルから進化したんじゃない。それぞれの両親から生まれてきたのだ。望まれ、祝福され、たくさんの人を笑顔にしながら生まれてきてくれたはずなのだ。それぞれが尊厳のある命で、それぞれが代えようのない息子や娘のはずなのだ。
いまTPP問題で日本はゆれている。TPPとは簡単に言うと「ウォール街占拠デモ」のように自国民(米国民)からも“強欲者”と糾弾されている米国の金融資本を、日本でも同等レベルで活動してもらおうという国際協定である。
「デモ」や「暴動」で鬱憤を晴らすアメリカ人とは違い、社会に迷惑をかけず自分で後始末をつけるよう求められる日本では、この名もなき自殺者たちの数が膨れ上がっていくだろう。
いやいや、現代は“平等社会”なんだから、庶民もサムライになって質素倹約と鍛錬を重ね、グローバル経済戦争を戦いぬけって?
ここで挙げられた人たちは、潔く自害したサムライだから立派ってか?
テレビ・新聞から聞こえてくる無邪気な「がんばれサムライ・ジャパン!!」ってなんなのあれ? あんたらこそ率先して自害すべき立場じゃないの? 違うの?
てめえだよ、てめえ。TPPだの改革だのグローバル経済だの旗振りしてるそこのおまえ。政治家・官僚・学者・マスコミ人、おまえらだ。おまえらの押しつける民主主義ってのは「責任は国民のもの、利益はおれたちのもの」ってまんま暴政だろうが。
この地獄を終わらせるためには、デフレ不況からの脱却しかない。だがそれはカスどもがわめく「構造改革」や自由主義的経済政策ではない。そうではなく「優良企業からのいっせい給与アップ」「高額所得者増税&中低所得者減税」を足がかりとした総需要増大策だと提言したい。
これらは銀行口座で眠っていたり対外投資に向けられていた通貨を国内の消費意欲旺盛な層に与えることになるのだから需要を純増させる。また財の供給量を増やさないのだから物価を上昇させるには合理的といえる。
インフレに転じてくれれば、債務負担の軽減から、これまで控えられていた設備投資(多くが借り入れ)も活性化していくはずだ。これはそのまま雇用増大だし、投じられたお金がインフレ圧力なって、さらに新規投資を呼ぶという好循環を期待できる。
そうは言っても「責任は国民のもの、利益はおれたちのもの」という恥知らずのカスどもが国家を動かすかぎり、これからもどんどん失政を重ね続けてくれるだろう。失政でも責任をとらなくていいのだ。どうせ困ったやつから順に死んでくれる、と。
“自給自足”という究極で最後の安全保障もあるが、それさえ農業の株式会社化や大規模化などで封じられようとしている。
児玉教授じゃないが、満身の怒りをこめて言わせていただきたい。
ふざけんな!!!!
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