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(写真)TPP交渉参加に慎重な対応を求める議員集会。たたかう決意を述べる志位和夫委員長=7日、参院議員会館
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-08/2011110801_01_1.html
2011年11月8日(火) 「しんぶん赤旗」
TPP交渉 APECでの参加表明反対
超党派で議員集会
野田佳彦首相が10日にも参加表明をねらう環太平洋連携協定(TPP)交渉について、超党派の国会議員らが7日、今週末のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議での参加表明に反対する緊急集会を開きました。
志位委員長があいさつ (詳報)
集会には、みんなの党を除くすべての会派や無所属の国会議員ら260人余が参加。日本共産党から呼びかけ人の一人でもある志位和夫委員長があいさつしました。
志位氏は、「日本共産党はTPP交渉参加は絶対反対だが、APECまでの参加表明をさせないという一点で党派の垣根を越えてがんばろう」とよびかけました。
志位氏の代表質問でTPP参加が、震災復興の最大の妨げになること、食料と農業を壊すこと、「食の安全」や「医療」などあらゆる分野で米国の対日要求が押し付けられることなど、TPP参加の四つの大問題点をただしたことを紹介。野田首相から何一つまともな答弁がなく、逆に公的医療などが交渉の対象になる可能性を否定できなかったことをあげ、「TPP参加の根拠は総崩れです。それなのにアメリカの『使い走り』のようにこの国を売り渡していいのか。党派の枠を超えて、APECでの参加表明はさせず、TPP暴走にストップをかけるためにがんばりましょう」と表明すると、会場から「そうだ」の声と大きな拍手が起こりました。
民主党の山田正彦前農相は「絶対に譲れない。国会議員が、後になって想定外だったといわれないよう最後までがんばろう」とあいさつ。自民党の加藤紘一元官房長官は「TPPは今までの自由化交渉と違う。最後まで超党派でがんばっていこう」、公明党の石田祝稔衆院議員は「大事なことを隠して一方的に推進に持っていくのはとんでもない」とのべました。
全国町村会の藤原忠彦会長は、3回も反対決議をあげたことを紹介し、「地域が崩壊すると苦しんでいることを真しに受け止めるべきだ」と訴えました。
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(詳報)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-08/2011110802_04_1.html
2011年11月8日(火) 「しんぶん赤旗」
TPP参加表明反対 超党派議員集会での
志位委員長のあいさつ
7日、国会内で開かれた、アジア太平洋経済協力会議(APEC)での環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加表明に反対する超党派の議員集会で、日本共産党の志位和夫委員長が行ったあいさつは次の通りです。
日本共産党の志位和夫でございます。日本共産党はTPP交渉参加には絶対反対ですが、まずはAPECまでの参加表明はさせないという一点で、党派の垣根を越えてがんばろうではありませんか。(拍手)
総理は、TPP、TPPといっていますが、なぜ今TPPなのか。その大義はひとことも国民に説明していません。(「そうだ」の声)
それからTPPに参加したらどうなるのか。これだけ不安や批判や怒りが広がっているのに、何一つ答えようとしていません。
衆院本会議で提起したTPP参加の四つの大問題
私は先日、衆院の本会議で、「少なくとも四つの大問題にちゃんと答えてください」と総理に聞きました。
第一に、TPP参加は、被災地の復興の最大の妨げになるのではないか。被災地の最大の産業である農林水産業への打撃をいったいどう考えているのか。
第二に、TPP参加となれば「関税ゼロ」となります。「関税ゼロ」と、政府が方針としている「食料自給率50%」が、いったいどうやったら両立するのか。アメリカやオーストラリアと競争するなんて、逆立ちしたってできるわけがないではありませんか。(「そうだ」の声)
第三に、農業だけではありません。「食の安全」、「医療」、「政府調達」など、国民生活のあらゆる分野が「非関税障壁の撤廃」の名のもとに交渉対象とされ、アメリカの対日要求が無理やりに押し付けられることになるのではないか。
そして第四に、「世界の成長を取り込む」というが、そんな保証はどこにあるのか。TPPに入ったら、日本の輸出が増えるという保証がありますか(「ない」の声)。日本の輸出の最大の障害になっているのは関税なんかじゃありません。為替ですよ。円高・ドル安ですよ。これを放置したまま、関税をなくしてごらんなさい。安い商品がどっと入ってきて、日本では失業者が増えるだけ。こんな道は許されるわけがありません。(「そうだ」の声)
TPP参加の根拠は総崩れ――亡国の道を許すな
この四つの質問に対して、総理からは何一つまともな答弁がなかったではないですか。繰り返したのは、TPPに参加するしないに「かかわらず」復興はやります、「かかわらず」食料自給率は引き上げます、ということでした。「かかわらず」というけれど、「かかわる」ことが大問題になっているんじゃないですか。(拍手)
みなさん。こんなやり方で、亡国の道を突き進む政治は、絶対に許すわけにはまいりません。(拍手)
それからもう一つ、総理から重大な答弁がありました。政府は、「非関税障壁の撤廃」――医療などの問題は「交渉対象になっていない」といってきたでしょう。ところが、それらが「対象になることは否定できない」と認めました。みなさん。推進派は「TPPお化け」などと中傷してきましたが、それにはまったく根拠がなかったのです。
TPP参加の根拠は総崩れではないですか(「そうだ」の声)。総崩れなのに、アメリカにいわれるまま、尻をたたかれて、アメリカの「使い走り」のように、この国を売り渡していいのか。断じてそんな道を進ませるわけにはいきません。その一点で党派の違いを超えてがんばろうじゃありませんか。(拍手)
党派の垣根を越えて、「APECでの参加表明はさせない」、「TPPへの暴走ストップ」、そのためにがんばる決意を表明しまして、ごあいさつとします。(大きな拍手)
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