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(写真)市田忠義書記局長を迎えて開かれた日本共産党演説会=6日、奈良市
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-07/2011110704_01_1.html
2011年11月7日(月) 「しんぶん赤旗」
TPP阻止へ壮大な共同
奈良 市田書記局長迎え演説会
日本共産党奈良県委員会と県後援会は6日、市田忠義書記局長を迎え、奈良市で演説会を開きました。雨をついて電車やバスでかけつけた参加者で会場はいっぱいに。熱気に包まれました。
党演説会にJA奈良中央会の安川佳延専務理事がJAとして初めて来賓出席。環太平洋連携協定(TPP)参加を阻止し、美しい自然と国土、食とくらし、命を守る運動をいっそう強化するとの永田正利会長の連帯のメッセージを代読しました。
冒頭、台風12号で被害を受けた被災者にお見舞いを述べた市田氏。発足1カ月半の野田新内閣が組閣前の「財界詣で」や、就任直後のアメリカ訪問で、使い走りのように財界とアメリカの要求に応えていると指摘。震災復興財源で勤労者や農家、自営業者に15年間で11・2兆円の増税を強いる一方、大企業には12兆円の大減税で財界の要求に応えようとしていることや、G20で消費税10%増税を国際公約した野田首相を批判しました。
TPPでは、地球的規模で食料不足が大問題になっている時、豊かな発展の潜在力を持っている日本農業を無理やりつぶすのは「亡国の政治」以外なにものでもないと強調。10月にJAなどが開いたTPP反対集会で、森林組合代表が「森林破壊がすすむ林業の二の舞いになってはならない」と訴えたとして、「今年の奈良・和歌山を襲った豪雨と洪水、土砂崩れも森林破壊とけっして無縁ではない」と告発しました。
「アメリカに日本を丸ごと売り渡す売国政治を、力を合わせてやめさせよう。政党・政派の違いを超えて共同し、TPPへの参加を阻止して食料主権の確立と平等・互恵の経済関係を築くために力を合わせよう」とよびかけると、大きな拍手がわきあがりました。
市田氏は最後に、国民の苦難の軽減のために全力を尽くすという立党の精神に立ち、小林多喜二の生き方にもふれつつ、党の値打ちを語りました。
清水忠史衆院近畿比例予定候補、豆田至功衆院奈良3区予定候補があいさつしました。
小さい子どもを連れて夫婦で参加した女性(30)=奈良市=は「市田さんのTPPの話を聞いて改めて許したらあかんなと思った。食の安全が崩されるのが怖い」と語りました。
TPPパンフも購入したと話す女性(76)=生駒市=は「野田内閣にはちょっとだけ期待していたが、裏切られた。共産党の言っていることをぜひ実現してほしい」と期待を寄せました。
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