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高野氏の内閣官房参与起用 公明&創価学会が激怒「「もう野田政権とは話ができない」「覆水盆に返らず」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111106/stt11110623130004-n1.htm
2011.11.6 23:12 産経新聞
政府が元公明党参院議員の高野博(ひろ)師(し)氏の内閣官房参与起用を決めたことにより、野田佳彦政権と公明党に深い溝が生じた。藤村修官房長官が「公明党を取り込める」と安直に決めたようだが、公明党だけでなく支持母体の創価学会も「この政権とはもう話ができない」と激怒。平成23年度第3次補正予算案の成立後は対決姿勢を一層強める公算が大きい。
政府筋によると、今回の人事は、高野氏が9、10月の2度にわたり外交提言を首相官邸に持ち込んだのがきっかけ。藤村氏は「公明党との関係強化につながる」と思い込み、一部の慎重論を押し切って参与就任を打診したという。
だが、藤村氏の思惑は完全に外れた。高野氏と公明党執行部はすでに疎遠となっており、提言も公明党の意をくんだものではなかった。寝耳に水だった公明党幹部は「菅直人前首相が自民党から浜田和幸参院議員を引き抜いた前例と同じじゃないか。あれで状況が悪化したことを反省していない」と突き放した。
それ以上に怒っているのが創価学会。創価学会はこれまで野田首相の低姿勢を評価していたが、高野氏抜(ばっ)擢(てき)を「挑発行為」と受け取った。ある学会幹部は「この程度の内閣だったとはがっかりだ。もう野田政権とは話はできない」と不快感を隠さない。
反発を受け、高野氏は4日、藤村氏に発令延期を要請し、公明党の山口那津男代表らに釈明しようとしたが、公明党側は面会拒否。政府が高野氏の起用を見送る可能性もあるが、学会幹部は冷ややかに語った。
「覆水盆に返らず。失われた信頼は戻らない。早期解散してもらうしかない」 (佐々木美恵)
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