★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121 > 742.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
西岡議長死去:評伝 「ミスター一徹」を悼む 岩見隆夫 (毎日新聞) 土壇場でつぶれた<西岡首相> 
http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/742.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 11 月 06 日 09:06:07: igsppGRN/E9PQ
 

西岡議長死去:評伝 「ミスター一徹」を悼む 岩見隆夫
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111106k0000m010089000c.html
毎日新聞 2011年11月5日 21時55分(最終更新 11月5日 22時01分)


 まさか、と耳を疑う訃報だった。もうひと花咲かすに違いない、それは多分、日本の政情不安に貴重な一石を投じることになるだろう、と確信に近いものを感じていたからである。

 民主党代表選(8月29日)の直後、西岡武夫参院議長から電話をもらった。小沢一郎元代表に代表選出馬を要請されて快諾、しかし、土壇場でつぶれた経過を細かく語ったあと、

 「自分だけでもやる気だったが、さすがにね、時間がなかった。次は命懸けでやりますよ」

 と意外な話である。政界最高位の議長から首相に転じた前例はないが、西岡さんの声にはまったく迷いがない。実際はそうもいくまい、いや、先行き不透明な乱世だ、ひょっとして<西岡首相>も、と考えたりしたが、とにかく西岡さんらしい、と思った。

 ひどく思い詰めているのも伝わってきた。40年を超える政治家生活がいつもそうだった。だが、今回は並でない。

 「西岡さん、これ書いてもいいの」

 「どうぞ、どうぞ、ハッハッハッハ……」

 と明るく笑って電話を切った。もうひと働きしてほしかったのに、と痛切に思う。

 1963年に初当選した時、母上のハルさん(元参院議員)と一緒に登院して、マスコミから「過保護だ」とからかわれたことがある。だが、のちに竹下登元首相が、

 「あれは西岡君一流の親孝行なんだ。彼は何事にも思い詰めるところがあったから」

 と語り、先輩の目にも思い詰め型と映っていた。

 そんな性癖、言動を政界は奇人変人扱いにしがちだった。しかし、私は全くそう思わない。右顧左眄(さべん)タイプが多いこの世界で、西岡さんはいつもいちずにきまじめに沈思し、答えが出たら行動に出た。数少ない貴重な資質である。

 西岡さんと長崎・海星中学の同級生で長い付き合いだった歌手の美輪明宏さんが、ある時、

 「彼の文部政務次官のころの横紙破りなところや、新自由クラブを作った荒々しさ、その新自クにさっさと三くだり半をつきつけ、古巣に戻ったあたりの決断力ときかん気の強さに、われながら拍手喝采を送ったものです」

 と旧友をほめたたえたことがあった。毒舌家の美輪さんにしては珍しいことで、

 「わたしはとにかく純粋な人間が好きなの」

 とも言っていた。ただ、新自クの時はいささか事情が違う。ロッキード政局のさなか、河野洋平さん(前衆院議長)ら6人衆が旗揚げを表明したのは76年6月25日だが、その朝、打ちそろってマスコミの前に並ぼうとしたが、西岡さんだけ行方がわからず、騒動になった。

 私も取材上、方々を探し回ったが、議員宿舎で布団をかぶって寝ていた。長崎の母上から思いとどまるよう朝まで説得されたらしい、ということだった。悩みの時もあったのだ。

 もう一つ、私の好きな話がある。早大雄弁会の幹事長を務めたころ、幹事会招集の張り紙を書くたび、西岡さんは新聞紙大の洋紙に、学生服の内ポケットから矢立てを取り出すと、毛筆でさらさらとしたためた。大きな字で、達筆だった。後輩が、

 「うまいもんですねえ」

 と声をかけると、

 「君ねえ、政治家というものは、筆ぐらい使いこなせなくちゃあだめなんだよ」

 とまじめな顔で答えたという。すでに政治家の気分でいたのだ。これも西岡さんらしい。

 ミスター一徹者の死が惜しい、と心底思う。(本社客員編集委員)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年11月06日 10:19:48: JHql3Q8dNE
小沢一郎元代表は、西岡武夫参院議長という、かけがえのない最大の味方を失った
http://news.livedoor.com/article/detail/6000727/

◆西岡武夫参院議長は、田中角栄元首相の愛弟子である小沢一郎元代表とめぐり合い、政治家として、大きく飛躍するチャンスをつかむことができた。

 西岡武夫参院議長は、文教族として知られた。1990年2月、早稲田大学雄弁会の先輩であり、同じ文教族である海部俊樹首相の強い意向を受けて、自民党総務会長に就任し、党三役入りしたときが、その転機となった。幹事長は、竹下派の小沢一郎、政務調査会長は、安倍派の加藤六月であった。

 海部俊樹を含めた4人は、後に自民党を離党して、後に新進党を結党。このころに、その強い絆を築いたようだ。とくに、小沢一郎元代表との絆は、西岡武夫参院議長の政治家人生のなかで、最も強く、濃密であったと思われる。この意味で小沢一郎元代表は、かけがえのない味方を失ったとも言える。


02. 2011年11月06日 11:34:26: aQq0UGoaxY
岩見隆夫(毎日新聞)は、偉そうなことを言うんじゃない。今まで散々邪魔をしてきたくせに。

岩見は、とうふ屋で、ただ飯食ってヨタ話をしていれば、それで十分だ。


03. 2011年11月06日 14:42:07: Q3Tzc4VyRI
故西岡武夫議長は、すばらしい選挙制度改革案を提示していた。
比例代表制派の私が賛成できる案。
各党は、故西岡議長の遺志を尊重し、
この選挙制度を導入するべきだ。

「参院議長が比例9ブロック案=選挙区は廃止、格差1.15倍」
時事通信(2010/12/22-13:34)
西岡武夫参院議長は22日午前、国会内で開かれた各会派の代表者でつくる
「選挙制度の改革に関する検討会」の初会合で、
都道府県単位の選挙区を廃止し、
全国を9ブロックに分割した比例代表で全議員を選出するとした制度改革のたたき台を提示した。
定数は現行の242を維持するとしており、
「1票の格差」は7月の参院選の最大5倍から、1.15倍に縮小する。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2010122200356:title
(時事通信の記事にあるデータに基づいて作った表)

ブロック    定数   一票の格差    都道府県
北海道     12    1.00    北海道
東北      18    1.12    青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
北関東信越   22    1.12    茨城、栃木、群馬、新潟、長野
南関東     44    1.12    埼玉、千葉、神奈川、山梨
東京      24    1.15    東京
中部      32    1.14    富山、石川、岐阜、静岡、愛知、三重
関西      40    1.14    福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
中国・四国   22    1.13    鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知
九州・沖縄   28    1.10    福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
http://d.hatena.ne.jp/natuka_shinobu/20101223/1293061075

西岡氏のご冥福を心よりお祈りいたします。


04. 2011年11月06日 17:30:00: eBRoazRVoE
>>02
新聞の追悼記事なんてのはこんなものですよ。
どうせ責めるならそれを本気にして西岡がまともな政治家だったみたいなことを
言い出してる馬鹿を責めなさい。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧