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2011年11月 4日 11:11 「京都民報」
いのち、くらし、平和守ろう 京都憲法集会に1400人
憲法施行日の3日、京都市東山区の円山公園音楽堂で憲法集会が開かれ、各地域の「9条の会」や民主団体、僧侶、市民ら1400人が参加。集会後、京都市役所までアピール行進しました。オープニングで平和おどりが披露され、真宗大谷派の僧侶・南斎さんが開会あいさつしました。
憲法学者の澤野義一・大阪法科大学教授が、憲法をめぐる情勢について講演。憲法の改正や形骸化の動き、原発にかかわる憲法の問題点と課題について述べました。
澤野氏は、民主党政権が鳩山、菅から野田首相へと変わる中で自民党と変わりない保守政治へ回帰していると指摘。憲法審査会委員選考の強行や消費税増税、比例定数削減、原発の再稼働、米軍普天間基地の名護市辺野古への「移設」などの動きを批判。また東日本大震災と原発事故を契機に「大災害、非常事態に対して現憲法では対処できない」と改憲派が軍事力の必要性から9条改正を主張している危険性について説明しました。
原発にかかわる憲法問題については、脱原発と新エネルギーへの転換を言っていた菅首相から野田政権に代わり、原発再稼働を進め、安全性も確認されない原発を輸出する無責任さを批判し、「放射能汚染は生存権や環境権を侵害するものであり、原発再稼働は憲法違反だ」と述べました。世界でもコスタリカやオーストリアの憲法では原発の違法性が認められ、パラオやミクロネシアの憲法でも原発稼働を禁止していることを紹介しました。
福島県いわき市出身の講談師・神田香織さんは、同市の被災状況や支援するNPOを立ち上げたことを紹介し、平和への思いを語り、講談「はだしのゲン 原爆投下のその日まで」を熱演しました。
アピール行進では、京都市長に立候補を表明している中村和雄弁護士が三条河原町で参加者を激励。「憲法生かした政治を京都から発信しよう」と呼びかけました。
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