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証言、供述の不自然な変遷は一般的には不利益に働く
http://ameblo.jp/gusya-h/entry-11066227312.html
2011-11-02 09:52:30 弁護士早川忠孝の一念発起・日々新たなり
私の基本的な弁護方針は、供述は絶対に変えるな、知らないことは知らない、していないことはしていないと徹底的に主張せよ、納得できない供述調書にはサインしない、供述調書にサインするときは弁護人との接見を終えてからにしろ、一旦供述調書にサインしたら撤回は出来ない、ということを被疑者に得心させることにある。
こういった弁護人の目で石川被告の証言を見てみると、石川被告の証言は無惨なものである。
余りにも証言にブレが大きすぎる。
如何に小沢弁護団が有能だと言われていても、弁護団は事実を変える力を持っている訳ではない。
石川被告の証言の信用性が高いのであれば昨日の石川証言は被告弁護側に有利に作用するところもあるが、全体として石川証言の信用性は低下した、と見ておいた方がいい。
小沢被告弁護団と事前に何度も打ち合わせをして石川被告が証言台に立ったことが明らかである。
これがそもそもの間違いである。
証人としての証言の信用性、信憑性を高くする積りだったら、被告弁護団、指定弁護士側の双方に対等の立場を保つのが良かった。
被告弁護団との打ち合わせに出るのだったら、指定弁護士側の呼び出しにも応じた方が良かった。
指定弁護士側の事情聴取に応じないことにしたのだったら、小沢被告弁護団との事前打ち合わせにも出ない方が良かった。
石川被告が、証人尋問に際して議員バッジを外し小沢氏の秘書の立場に立って証言台に立ったと述べていたのも、多分マイナスに働く。
指定弁護士の質問に対しては小さな声で答え、小沢弁護団の弁護人の質問にははきはきと答えた、というのもマイナスだ。
証人が小さな声でぼそぼそ、ポツリポツリと答えるときは、大抵は自分の証言が有利に働くか不利に働くか考え考え証言していることが一目瞭然である。
答えを選んでいる、という印象を残すのが証人として一番してはいけないことである。
自分の知っていることを正直に包み隠さず証言している、ということでないと、折角の証人の証言が死んでしまうことになる。
法廷で証言しない部分、あえて言わなかった部分に裁判所の関心が集中する。
小沢被告弁護団は石川被告から思い通りの証言を引き出したのだろうが、多分遅すぎる。
石川被告に小沢弁護団の主張に迎合するような証言をさせてしまったのが、どうも良くなかった。
最大の問題は、石川被告がこの段階で樋高剛衆議院議員の名前を持ち出したことだろう。
こういうことは、初めから言っておかなければならなかったことだ。
これまで樋高議員の名前を出してこなかった、ということは、石川被告がその時々に証言内容を取捨選択していることを示す。
石川被告の供述内容は、石川被告の事前の取捨選択によって決まっていた、ということだ。
弁護士との接見も十分に行っていたということが既に明らかになっているから、これでは石川被告の捜査段階での供述には任意性がなかった、と判断することは相当難しくなる。
これが、刑事弁護をやったことがある弁護士の判断である。
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