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小沢氏公判で石川議員証人に対して、真実の核心に迫ろうとする裁判官の姿勢を感じる
http://31634308.at.webry.info/201111/article_2.html
2011/11/02 23:22 かっちの言い分
昨日、小沢氏の公判で石川議員の証言について書いたが、視点を裁判官、裁判長の質問に焦点を当てると、裁判官がどこか本事件に疑問をもっていることがわかる。
裁判長を含めて3名の裁判官がいるが、その3人とも小沢氏から借りた4億円と、陸山会の定期預金を担保としてりそな銀行から借りた4億円について聞いている。石川氏は小沢氏から借りた4億円は、現金で小沢事務所から台車で2回に分けて運んだと証言した。その際、金はあるところにはあるんだなと石川氏は述べている。小沢氏ぐらいになると、億単位のお金を扱うことなど、なんでもなくなるようだ。4億円も単なる物体という感覚なのであろう。普通の人は数百万でもビビるが。
この事件で、よくマスコミが8億円の金が動いたと書いている。それは上記のことを言っているようだ。大善裁判長も8億円の貸し付けが成立したという検事調書があるかと石川氏に聞いている。石川氏は8億円の調書はなく、検事は二つの4億円について、どっちの4億円という言い方をしていたと述べた。
裁判官も、銀行から融資を受けた4億円と小沢氏から預かった4億円で、合計8億円が動いていたとの認識があったかと質問している。商法的には、両方を書くべきだったのではないかと言いたいらしい。しかし石川氏は、担保で借りた4億円は、実質的に担保として拘束されているので、書く必要はないと思っていたと答えた。裁判官も、使えるお金が8億円ではないという意味かと聞き、石川氏も「はい」と答えた。裁判官は、石川氏がこの程度の知識しか持ち合わせていないと思っただろう。
このやりとりを見て、裁判官が石川氏の答えを推測して述べているのは石川氏にとって必ずしも不利ではないと思った。裁判官もするどく、「小沢被告から預かった4億円を、陸山会名義の定期預金にした。小沢被告の名義にしなかったのは、何か問題でもあるのですか」と質問している。これに対して、石川氏は「特に考えていなかった」と述べたが、これも裁判官はこの程度の認識かと思ったであろう。つまり、確信犯ではないと受け取られたかもしれない。
別の裁判官は、さらにこの件で追及して、事件の核心の一つと考えている。小沢氏が陸山会に預けた定期預金は、小沢氏の資産公開で公開しなくてよいのかと聞いている。これに対して、石川氏は、収支報告書ではなく資産公開では、定期預金は陸山会名義だから、資産公開はしないと述べた。
このあたりに、この事件の複雑なお金のやり取りの理由があるように感じた。資産公開の仕事は、池田氏が担当していたと述べた。検察の調べがあると初めからわかっていれば、こんなやり方はしなかったろう。
しかし、このようなやり方は、石川氏の前任者の樋高氏のアドバイスでやったと新証言を行っている。そのアドバイスが無ければ、小沢氏から預かった4億円で決済しようと思っていたのかと裁判官に問われ、そうだと答えている。
また石川氏は、裁判官から登記を次の年にずらした理由について問われ、樋高氏が「時間的余裕が生まれる」とした理由を聞かれた。
それに対して、石川氏は『政治にはタイミングがある。16年5月に経験したことだが、違法ではないが、小沢先生の年金未加入という問題が浮上して騒がれ、代表を逸するということがあった。仮に(16年に)購入すると、憶測を呼んだりして、同様のことがあってはならないと樋高さんが思ったのかもしれない』と述べた。このあたりに資金の流れの複雑さの遠因となっているように思われる。つまり、多額の資金の流れを目立たなくするためのように思われる。
この樋高氏の話は、東京地検特捜部の事情聴取でも一切話していない内容であり、検察役の指定弁護士も証人を申請していない。また石川氏本人らの裁判においても述べていない事実である。こういう事実を述べない限り、検事に問い詰められれば、嘘、もしくは、はぐらかす言い方しか出来ず、しどろもどろの印象となるのは当たり前である。
証言するにしても、真実を言うことが最も説得性がある。石川氏らの裁判で有罪と判定されたのも、石川氏らの裁判の弁護方針が稚拙であったと思われる。どちらの裁判も傍聴している江川詔子氏が、弘中弁護団に対してはベタ褒めであることが、それを裏付けている。
裁判長らも、かなり核心に迫る質問をしているように感じる。当時秘書の身分の石川氏らが、専門の会計士の知識もなく、極めてアバウトにお金を取り扱っていた実態が浮かびあがってくる。
裁判官が、石川氏の稚拙な法律知識に、あなたは商学部で民法を勉強しなかったのかと聞いたとき、石川氏が「授業に出ていなかった」と述べたことに象徴されている。
裁判官も事件の核心に迫る質問をし、それに対して石川氏も新証言も織り混ぜ真実を述べているように感じた。
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