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人々を被曝させ食材を危険物に変えた“原発推進派”が農村破壊のTPP参加を我が物顔で推進する理不尽を許す日本
http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/504.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 11 月 01 日 05:39:11: Mo7ApAlflbQ6s
 


 内容云々はともかく“入り口”=手続きですでに問題アリということで、TPPに関する投稿では、農業など個別分野の話やアジテーションになるような書き方は避けてきた。

しかし、31日の衆議院代表質問で、野田首相がぼやかしてはいるとはいえ「全力を尽くして交渉に臨むべきだ」と、党内及び国内での合意形成の有無や合意内容の如何を問わず、TPPに参加しようという方向を見せた今、農業問題に絞り少し過激なことも書かせてもらう。

 100%とは言わないが、TPP参加を声高に叫んでいる人たちと原発を推進してきた人たちはほぼ重なっているように見える。

 日本政府(官僚機構)・大手メディア(新聞・TV)・日本経団連(その他経済団体)・政府や経済団体からお呼びがかかる学者たちである。

 ウソとゴマカシで3.11まで原発を強硬に推進し、福島第一原発の莫大な放射性物質放出事故後も、小休止期間はわずかで、電力不足問題や燃料資源問題を使いながら原発存続に向けた動きをじりじりと強めている人たちだ。

 30日のNHK「日曜討論」でもTPP参加問題がテーマになっていたが、そこでのTPP賛成派の人たちの言動、とりわけ農業に関する言動を聞き、この人たちは、学識や論理思考力の前に、人として最低限の心を持っていないのではないかとおぞましさを覚えた。

 TPP賛成派の農業問題に対する基本的な説明内容は、その他の機会でもほぼ共通しており、

○ 米の関税はすぐにゼロになるのではなく10年後の話だから猶予期間がある。

○ 日本の米や果物は食味や外観に優れている(さすがに安全性はあまり言及しない)。

○ 大規模化を進め、直接支払いの所得補償制度もしっかりすれば、外国とも競争できるし、輸出に活路を見出すことさえできる。

○ 農業従事者の平均年齢は65歳ほどであり、このまま時が進めば、農業は否応なく衰退する。

といったものだ。

締めくくりには、「日本の農業は優れており潜在力もあるのだから、TPP参加を絶好のチャンスとして農業改革を進めるべきだ」といった言葉が使われる。

 このような説明も、“平時”なら、価値観や経済論理の違いと受け止め、自分の価値観や経済論理をぶつければいいと思う。

 しかし、ほんの8カ月前、広島型原爆160個分以上と見積もられている放射性物質が福島第一原発から大気中に放出され、農地・森林・住宅(建物全般)・道路を放射能で汚染したという現実をまるで無視したような話を見過ごすわけにはいかない。

(大気中とは別に、海洋や地下水にも、大気中に匹敵する量の放射性物質が漏出している可能性がある)

 福島を中心に東北から関東・甲信越・東海にはとりわけ高い濃度の放射性物質が降り注ぎ、農地から住宅・道路・森林まで、これからどうやって“除染”し、その後始末をどうするのかという途方もない難題の前に立たされている。

 宮城・岩手・福島・茨城・岩手・青森・千葉は、地震と津波によっても、人や土地・施設が甚大な被害を受けている。

 仮に、TPP推進派が語る農業に関する説明が100%正しいとしても、高い放射能濃度で耕作そのものが禁止された広い農地、耕作や栽培の見通しも立たない津波や地震による地盤沈下や塩害の農地、原発事故からの避難などのせいで失った家畜、糧や商品にできない森のめぐみ、そして、住居も仮設という被災者が多くいるという状況で通用する話では断じてない。

 人的災難である放射能汚染の代表とされるセシウムは137で、半減期が30年である。米の関税がゼロになる10年後でも、期待する環境的半減期で半分になるかどうかなのである。(5年で半分という期待値もある)

 住んでいる東京の野菜や果物の多くは、放射能に濃く汚染された地域から届く。原発事故後一時期は西日本から野菜も届いていたが、今はほとんど3.11前と同じような産地構成になっている。政府や大手メディアはなんとか流通している食品の危険性を払拭しようとしているが、同じ価格であれば、福島からより遠い産地のものや輸入品を選択するという人も多い。

 物理的半減期が30年と長いセシウム137の汚染は、環境的半減期は短くなる可能性はあるとは言え、東北から関東の農産品に対する忌避意識が長期にわたって続くことを意味するのだ。

 地震や津波は自然災害だから、国家と国民とりわけ地域の人たちが、支え助け合って難局を乗り越えていかなければならない。

 しかし、原発事故による放射能汚染は、直接は東京電力と中央政府、さらには、原発を有用・必要・安全なものとしてその建設・増設の推進運動に与してきたメディアや経済団体そして学者の責任である。

(国民にも責任ありという論もあるが、今回のTPP参加問題とまったく同じで、ゴマカシ優先で基本情報さえきちんと出さない政府や電力会社そしてメディアにすべて責任があると考えている。そのような政府を選択してきた(させられてきた)国民は被曝や不安で十二分に責任をとらされていると言えるだろう)

 菅そして野田と、民主党政権は、「命がけで復旧・復興に取り組む」と言ってきた。
しかし、政府が東電と並んで責任を負う放射能汚染と千年に一度と自ら言う歴史的大震災により被災地の農業条件がとんでもなく毀損されているなかでTPPに参加するというのなら、その言も、相変わらずの口先だけのゴマカシでしかないということになる。

 東電の責任のようになってはいるが、民主党政権は、東電の従業員には給与がきちんと支払われているのに、避難で仕事ができなくなったり、出荷停止で収入に途絶えた人たちへの損害賠償がなされていない状況を放置してきた。

 被害者にはそういう仕打ちをする一方で、東電には、特別損失となる損害賠償相当を原子力災害賠償機構から受け取って特別利益にすることで債務超過にはならない仕組みを与えた。
 東電の損害賠償は、除染費用(数十兆円とも)を含めれば、資産売却や人件費・年金圧縮をしたとしても、ほとんどを全国の電気料金支払者と納税者が負担することになる。
 全国ほとんどの人が、被曝はともかく、これまでにない不安に襲われたわけだから、被害者が東電に代わって損害賠償をするという信じられない話になってしまったのだ。

 このような政府が目論むTPP参加は、はっきり言わせてもらうと、放射能や地震と津波でこの先明るい展望が見えない農村地域は、たいしたレベルではない輸出優良企業の経済的メリットや我が身がかわいいか愚かな政治家のために犠牲になってくれという政策なのである。

 最低限の心を持つ政治家であれば、復旧が終わるまでは、他の産業分野でメリットがあるとしても、被災地域の生活や復興を阻害するような政策は採らないものだ。
 きっちりとした所得補償制度等の農業強化策も、TPPに参加せずとも実施されなければならないものである。

 ともかく、震災と原発事故から立ち直るまでは、被災者の経済活動が不利になったりおかしくなるような政策は採らないのが、「命がけで」と言わない政府でも当然のようにとる態度だ。

 TPPに参加すると、関税撤廃後の日本向けに輸出される米の多くが商社を含む日系企業の手によるものになるのではないかと思っている。ベトナム北部は気候風土的にジャポニカ米の育成に適しており、地代も人件費も安いから、日本向け高付加価値農産品ということでベトナム政府とうまく交渉すれば、そのような条件が手に入る可能性があるだろう。
 米国やオーストラリアは、土壌や水(干ばつ)の問題もあり、米の持続的で大量の対日輸出は難しいと思われる。
 ベトナムなど諸外国で日本向け米作が行われるようになったとしても、必ずしも日本向け輸出が継続されるという保証はない。気象条件や世界的経済変動などの要因で、輸出がシャットアウトされたり他の国に輸出されてしまうこともあるだろう。

 TPPに参加するとわかれば、福島を中心とした東北・北関東の農村の人々は、将来やってくるはずの経済的打撃を受ける前に、精神的に深刻なダメージを受けるに違いない。
 喪失感と不安を抱えながらも、助け合い支え合いながら粘り強く復旧に尽力している人たちも、TPPへの参加を選択した政府を見て、“棄民”という意識を持ちかねないとも思っている。

 被災者をそのように追い込みかねないTPPに参加しようとしている野田首相の口から、「被災者のために」とか、「復興に命がけで取り組む」という言葉を聞くのはあまりにシュールだ。

 国民多数派の生活条件の向上よりも、ごく一部の利益のために貨幣価値を維持することに熱心な先進諸国の政策動向から、中国やインドで経済成長がうまく続いたとしても、「利潤なき経済社会」はそれほど遠くない将来にやってくると考えている。

 経済的利益がどうの、競争力がどうのという話も、国民経済レベルで利潤が確保されている状況があればこそだ。
 「利潤なき経済社会」では、社会主義や共産主義ではない共同体主義に依拠した国家社会の運営が行われなければ、おぞましい修羅場と化すだろう。
 農村の経済基盤を確固たるものにし、農村社会の伝統的様式が維持される政策は、そのためにも重要なのである。

※ 古いもので恐縮だが「利潤なき経済社会」について参考にしていただきたい投稿

「【利潤なき経済社会に生きる】「利潤なき経済社会」の“経済論理” 〈その3〉」
http://www.asyura.com/2002/hasan13/msg/948.html

「【世界経済のゆくえ】 「定常状態」あるいは「歴史段階的動態均衡」という経済状況」
http://www.asyura.com/2002/hasan12/msg/1190.html

「【「近代」から一歩先を見据えて】 「利潤なき経済社会」に生きる 〈その1〉」
http://asyura.com/2002/hasan13/msg/386.html

「【「利潤なき経済社会」に生きる】 「利潤なき経済社会」における市場と競争 − 「近代的市場」とは何か − 〈その4〉」
http://asyura.com/2002/hasan14/msg/910.html

「【「利潤なき経済社会」に生きる】 「利潤なき経済社会」における市場と競争 − 「近代的競争」とは何か − 〈その5〉」
http://www.asyura.com/2002/hasan14/msg/926.html

 

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コメント
 
01. 陣中見舞い 2011年11月01日 06:48:17: 3pEdi1PI5rkGQ : Fg8ktzTJRj
>市場とは、個々人の活動力を交換する仕組み
>・・・・・・・
>市場はそういう機能でしかなく、機能でしかない市場を崇拝する市場主義的価値観は、>インターネットという仕組みを崇拝するようなものである。

いよいよ、その時は真近に・・・?!
目的化された手段が正位置に戻る機会の。
手元から消失するおつりを目の当たりにした時、人はその幻想に気付くのか、尚もそれを追うや否かの、今は分岐点にあります。


02. 2011年11月01日 06:49:48: G2J5ZNmDIk

おのれたちだけの生活基盤を保持するために
おのれたちだけに都合の良い、法的強制力を
併せ持つ政治屋・特権官僚・大資本・米国・
御用メディアは、あらゆる暴力を含む権力を
駆使することで、普通に生きる日本国民は、
レイプされまくりである。

憲法の基本的人権すら全く無視された今回の
原発被害への政府対応を見るまでもなく
あらゆるところに上記特権階級の暴力が・・
まさしく暴力が振るわれている。

そこには、かつての穏やかな日本は無い!

遠くないうちに、日本でも間違いなく
数々のテロが行われるであろう。

テロでしか抵抗できない時代に入ってきている。

この空しさは、かつて普通に平和な生活を
営々と続けていた日本国民が、いつしか
戦争に引きずりこまれていった時の
どう抗うこともできなかった空しさに
通じている。



03. 2011年11月01日 07:22:06: pphEUA8yso
その通りです!

04. 佐助 2011年11月01日 08:13:49: YZ1JBFFO77mpI : FHT6T6dWVU
まとめるとこうなっているはず

歴史を無視した間抜けな政府・日銀の外国為替市場で円売り介入
ドルの信用はすでにない,介入効果は一瞬にして消える。勿体ないし無能政府

●歴史から
【通貨の移行は歴史上避けられない】
第一次世界金融大恐慌は世界通貨のポンドからドルへの移行が根因なら今回の第二次世界金融大恐慌は、ドル一極からユーロ・円三極への移行が根因です。

●80周年(±3年)毎の世界金融危機
【1848年欧州経済危機】
革命運動と世界経済危機から産業革命がスタートした。同時に自由主義経済の推進も起きる。

【1929年第一次世界経済危機】
1933年あらゆる経済指数(生産・販売・雇用・投資・貿易)が三分の一以下に激減した
英国は世界通貨ポンド防衛のため、ポンドを切下げ関税と通貨切下げ競争が激しくなった、
関税引き下げによって保護世界経済は貿易政策が実施され10年間も悪夢にうなされた。
結局世界貿易は3分の1に縮小して。
ルーズベルトは為替の固定制度を維持,米国民のキンの売買と輸出入を禁止キンを買上げた

●キン離れの40年周期と紙幣の信用が膨張した
【1972年ニクソンがキン離れフロート制を実施】40年周期
固定レートから為替フロート制(変動相場制)にした(ただしキンは30%を保持した)
紙幣を土台とした金融商品は、自然に信用を膨張させバブルを発生させることをニクソンのキン離れでバブルを発生させたことで証明できた。しかし世界で膨張してしまった巨大なドルは行き場がなくなり信用を失ったのである。

【2008年第二次世界信用収縮恐慌】と今後の予測 80年周期(±3年)
2006年、包括関税引下げ交渉は行き詰まり、二国間の交渉に中心が移った。

米国が経済危機から日本に押し付ける大ウソの行き詰まったTPPは労働市場、医療保険、金融資産、弁護士業務などのすべての分野で、アメリカ基準を日本に飲ませ、アメリカの雇用を増やす。これがオバマ政権の意図するところである。アメリカは戦略的にTPPを活用しょうとしている。(タイ・カナダ・韓国は二国間の交渉)

2012年に1ドル60円以上になる衝撃を受ける(円売り介入持続しない)
2012年にドル覇権の終焉を迎える。
新興国のバブルも弾ける(中国・インド・東南アジア・東欧などの各国)
アメリカは新ドル又は徳政令かアメロ(北米通貨連合)になるデノミ政策を実施
EUで債権デフオルトがある。
関税と通貨切下げ競争が激しくなる。さらに低価格競争が激しくなる。
キン争奪戦が起きる,キン獲得競争の勝者が三極目&四極目の世界通貨となる。
80年周期に一度の金融モラトリアム(一斉休業)も再現する
2012年あらゆる経済指数(生産・販売・雇用・投資・貿易)が三分の一以下に激減する
日本の株価は10分の1・雇用・生産・賃金など三分の一以下になる。

日本はデフレ,円高,株安の不況で物価(商品など)が下がったら地獄に落ちる。
日本は古今未曾有のパニックを迎える

【40年周期にキン本位制が始まる】そして産業革命がスタートする
フロート制から固定レート時代へ移行するキン本位制(キンを通貨発行の尺度)が始まる
2013年に最新鋭の自然エネルギーから最新鋭の産業革命がスタートする。
2013年に衆議院解散選挙すると自民党と民主党は3分の1議席以下になる
第三の勢力が大躍進してくる。
欧米では2012年〜2015年はハイブリッド車は消滅する。

食料自給農業やエンジンレス車など画期的な分野の市場が生まれ我々が謳歌できるかは政治家次第で日本は商品の世界的優位性を維持出来るが。間抜けな政治家だと2019年頃から日本はサービス産業が主力の寂しい国家に変貌する。

●世界の政治
国民に耐乏を強制する政権反対,債券はデフオルトせよ!外国人は追放して雇用と景気を回復させよう!とスローガンをかかげた政党が過半数を占める国が続出する。

デモ・暴動・倒閣運動が地方から活性化して激しくなる。(中国の共産主義崩壊する)

二大政党制が機能不全・大連立制は崩壊・地方勢力が躍進する(各国によってやり方が違う)

2020年まであらゆるルールが破壊されていく。


05. 2011年11月01日 08:27:08: hOFlaKSZOM
裏切り路線をひた走る、民主隷米クソ政権!

 自民・民主の壊滅を!


06. 2011年11月01日 17:58:31: v9I0GzB2Vc
TPP推進派と原発推進派はほとんどダブっている。

池田信夫なるノータリンに代表される御用政治評論家。テレビでもてはやされる輩は三宅ハゲ等まず含まれる。森永某はガス抜き用。

民主党では野田、岡田、前原、仙谷、安住、玄場、福山。

早い話、既得権益集団ということ。


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