http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/488.html
Tweet |
大阪W選のウラに潜むもの…橋下氏は“出生の秘密”報道に高笑い?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111031/plt1110311545004-n1.htm
2011.10.31 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
大阪ダブル選挙(府知事選、市長選とも11月27日投開票)が過熱してきた。橋下徹知事(42)がくら替え出馬を決めた市長選は、再選を目指す平松邦夫市長(62)との差が縮まっているうえ、府知事選には弁護士で自民党の丸山和也参院議員(65)が立候補する意向を固めた。こうしたなか、月刊誌や週刊誌が、橋下氏の「血脈」「独裁者」報道を炸裂させている。「大阪都構想」を掲げて突き進む橋下氏の本当の狙いは何か。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。
「橋下さんの出生に関わる話はいつか出ると思っていました。でも、こっち(大阪)では常に噂されていたことです」
「大阪維新の会」の大阪市議はこう言う。先週、橋下氏の「血脈」や「府政独裁」に関する記事が報じられた。橋下氏自身も6月の政治資金パーティーで「日本の政治に必要なのは独裁」と公言している。これらが、橋下氏にダメージを与えると思いきや、折り込み済みというのだ。
「無党派層は離れるかもしれません。でも、大阪では逆に作用する部分もある。現に、街頭演説していると『あそこまで書かんでもええやろ』『負けたらあかんで!』と声をかけてくれる人が増えました。記事が『橋下イジメ』のように映り、かえって応援したくなる判官びいきの気質なんですよ」(同市議)
橋下氏が市長選へのくら替え出馬を明らかにしたあと、地元メディアの世論調査では、橋下氏が、現職の平松氏を最大8ポイントリードしていた。その後、差は縮まったが、まだ、橋下氏がリードしているとされる。
大阪都構想は国政を巻き込むだけに、橋下氏の野望の先には、国政があると見る向きは多い。
これについて、大阪維新の会の大阪府議は「橋下さんとずいぶん長く話しているが、これまでに国家観や『日本をこうしたい』などいう話は聞いたことがない。国政に関しての知識は、ほとんどない。現時点で、『国会議員になり、首相を狙う』というのは過大評価だ」と手厳しい。
だが、別の府議はまったく別の見方をする。
「政治家に必要なディベートも見事。わざと過激な言葉を使って相手に冷静さを失わせ、その後、本人はスッと引いて論理的に話して自分をまともに見せる。カリスマ性は抜群。小泉(純一郎元首相)さんとダブるところがある。加えて、上昇志向は強い。上の舞台(=国政)があるならそこを目指すはず」
こうした橋下氏の存在感を、国政サイドが無視できるはずがない。
現に、今回の大阪ダブル選挙では、各政党とも一応、橋下氏側と戦う姿勢を見せているが、水面下の思惑は違う。「橋下氏との距離をどうとるか」「橋下氏をどう取り込むか」などで、右往左往しているのである。橋下氏の意思に関係なく、舞台裏では、完全に国政を巻き込んでいるのだ。
橋下氏と連携して、党勢拡大につなげたいのが「みんなの党」だ。渡辺喜美代表は8月下旬から、隠密日程で何度も大阪入りしている。橋下氏と接触して、公約のすり合わせや応援態勢を詰めていたのである。
みんなの党と橋下氏をつないでいるのが、霞が関に辞表を叩きつけた改革派の「脱藩官僚」たち。原英史氏(元経産省)や、古賀茂明氏(同)らで、同党幹部も「橋下さんのもとには、みんなの党のブレーンでもある脱藩官僚たちが参画している」と認める。
橋下、渡辺両氏の共通項はズバリ、「公務員制度改革」。今回のダブル選挙は「大阪都構想の是非」が争点とされているが、その陰にある橋下氏の戦略と狙いが公務員制度改革なのだという。
「大阪都構想は派手だが、法改正や自治体間協議で何年もかかる。そのため、橋下さんは当選すれば『人件費削減』や『幹部の民間公募』などの公務員制度改革に着手する。議会が反対ならば、不信任やリコールで大騒ぎになるはず。そこで、橋下さんは『大阪は本気で公務員改革をやっているのに、民主党政権は何もしない。しっかりやれ!』と国にメッセージを出す。これで、橋下さんの存在感は全国的にさらに高まる。大阪から日本を変える」(同幹部)
みんなの党にとって、最大の政治イシュー(課題)は公務員制度改革である。このため、「地方から橋下さん、中央ではみんなの党が『公務員改革』を掲げて世論を喚起する。次の衆院選で、維新の会から候補を出し、選挙協力というシナリオもあり得る」(同幹部)
民主、自民両党は現時点で、市長選では平松氏、府知事選では同府池田市の倉田薫市長を支援している。だが、国会議員と地方議員の足並みは乱れている。
大阪維新の会の府議は「大阪の国会議員は橋下氏の動きが気になって仕方がない。もし、維新の会から衆院選候補が出てくると、自分の議席が危うくなる。だから、盛んに橋下さんに接近している。維新の会の府議や市議に『橋下さんとサシで会わせてくれ』と頼んでくる国会議員はたくさんいる」と明かす。
一方で、民主、自民両党の市議や府議は、橋下氏が当選して「大阪都構想」を進めると、自分たちの議席が無くなる恐れがあるため断固反対。つまり、政党の地方議員は対決色を強めるが、国会議員や政党は距離を置く、分裂状態なのだ。
公明党も、次期衆院選では、大阪の4つの小選挙区で戦う予定のため、「事実上の様子見」(同府議)の構えだ。
橋下氏の人気やパフォーマンスを、各政党は次期衆院選をにらみながら利用したい。そうした思惑が交錯して、「血脈」や「府政独裁」報道への反応や、ダブル選での橋下包囲網も鈍い。橋下氏と維新の会は、その間隙を縫って躍進し、次第に国政とリンクしていく。そんな行く末が、今回の選挙の裏側でひそかに進行しているのだ。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
◇
大阪知事選:丸山氏の擁立 自民見送りへ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111031k0000e040031000c.html
聞 2011年10月31日 11時18分(最終更新 10月31日 11時53分)
大阪府知事選(11月10日告示、27日投開票)に出馬の意向を示している自民党参院議員で弁護士の丸山和也氏(65)について、同党府連の谷川秀善前会長は31日、毎日新聞の取材に対し「党が分裂してもらっては困る。府連としては丸山氏を推せないだろう」と述べ、擁立を見送る意向を示した。党府議団は池田市の倉田薫市長(63)の支援を決めており、分裂選挙は回避される可能性が高まった。
谷川氏によると、丸山氏は今月11日に谷川氏の出馬打診に態度を保留していたが、28日になって、谷川氏に「(返答が)遅れたが、決心した」と決意を表明した。29日の府連大会では府議団が倉田氏を支援することが了承されたが、谷川氏は丸山氏を支援する考えを示唆し、混迷が深まっていた。
谷川氏は取材に対し、来月1日に府選出国会議員で対応を協議する考えを示したうえで「(丸山氏擁立が)難しくなってきているのは確か。決断が遅すぎる」と指摘、関係者を通じて丸山氏に伝える意向を示した。記者団に「丸山氏は諸般の情勢を考えて無所属でも出ないと思う」と述べ、丸山氏が最終的に出馬を見送るとの見方を示した。
ただ、府連内では丸山氏に近い衆院議員は「擁立断念とは聞いていない」と反発している。知事選にはほかに「大阪維新の会」幹事長の松井一郎氏(47)、共産党推薦の弁護士、梅田章二氏(61)、建設会社社長の羽柴秀吉氏(62)らが立候補を表明している。【堀文彦】
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。