★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121 > 447.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
TPP「大枠合意」へ前進:“おばけ”や「誤解」だったはずの「郵政金融」も俎上にと...
http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/447.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 10 月 30 日 15:49:03: Mo7ApAlflbQ6s
 


 原発事故・陸山会裁判・TPPと、日本の大手メディアが放つ立て続けの犯罪的言動にげんなりしている。

 地震・津波・原発事故については、まったく不十分だが、気象庁・経産省・官邸などは、不備があったり至らなかった事実があったことをそれなりに反省し、それを言葉にしている。

 しかし、NHKを筆頭に大手メディアは、3.11の重大原発事故を4時間余りも“秘匿”していたことについて、なんら説明もせず謝罪もしていない。
 次期経営計画をNHKの放送で概要の説明した松本会長は、厚顔無恥なことに、震災や原発について、NHKは公共放送としての使命を果たしたと胸を張っていた。

 NHKは、さらに、意図的かミスなのかは別にして、次期内閣総理大臣の選出でもある民主党代表選に影響を与える“重大な誤報”(馬渕Gの投票行動)を発信したにも関わらず、会長が謝罪したり、担当幹部が責任をとって辞任したという話も聞かない。


 このように腐り切った人たちが動かしているのだから言っても詮無いのだが、TPPの関する報道も、あきれ返るほど「参加プロパガンダ」に満ちたものになっている。

 提供できるはずの基本情報(現行TPP協定の内容・交渉スケジュールなど)も報じず、公正を装うために慎重派や反対派が動いていることも報道はするが、金銭レベルの農業問題に矮小化した範囲に終始している。
 そして、日本の現実や実態とは大きく異なった“閉鎖性”を言い募り、その言葉の勢いだけを根拠に「開国」の必要性を声高に叫んでいる。

 「ウソも100回言えば真実になる」とも言われるが、インターネット情報があるとはいえ、残念ながら「大手メディアが揃って言えば正しいものになる」という状況は根深いものがある。

 TPP(交渉)参加をめぐる問題をぎりぎりで持ち出し判断まできわめて短い期間を設定したのは、一応議論したかたちをとりながらも、内容がわからないまま“イメージ”や“気分”で、参加したほうがいいのかな、参加するしかないのかなと国民が思っているうちに強行突破をはかってしまおうという狙いからだろう。

 最近の総務省試算のTPP参加によるGDP押し上げ効果2.7兆円も、当否は別として、参加後10年の積算額なのにまるで1年の話(GDPという用語が出てくればそう思う)のように、朝日新聞を除き報じていた。
 フジテレビに出演した中野剛志氏がそのような報道姿勢にキレて声を荒げるのも当然だろう。(中野氏の「TPPが日本を壊す」はフジ産経グループの扶桑社から出ている)
 他のテーマでも似たようなものだが、各社横並びの報道内容だから、TPP関連の政府発表について書き方のレクチャーをしているのは官僚だと推察される。

 このような現実から、TPP(交渉)参加をやめさせることができるキーマンは、一人輿石幹事長しかいないような気がする。民主党内のプロジェクトチームでの議論はアリバイとガス抜きでしかないから、最終判断は、野田首相・藤村官房長官・輿石幹事長・前原政調会長・平野国対委員長の会談でまとめられるはずだ。
 連合会長が力ずくのTPP(交渉)参加決定を避け慎重に対応するよう提言していることもあり、輿石氏が老獪な調整能力を発揮できる条件はある。輿石氏が面従腹背でその時を待っていることをほのかに期待している。

 下に引用した日経新聞の記事によると、リマで開催されているTPPの第9回交渉は終わり、APECで「大枠合意」するレベルに達したという。

 交渉に参加しなければ、内容もわからないとか、有利な条件も引き出させないとか、政府や推進派のひとびとは口先で言っているが、隠しているだけでTPPに関する内容の情報はあふれかえっているし、交渉の進捗状況と日本の交渉参加可能時期を考えれば、有利な条件を引き出すと言うのは“今さら”でしかないのだ。

 慎重派や反対派があれこれ懸念を説明すると、“おばけ”や「誤解」と貶めるような表現で対応しているが、「日本が交渉に参加した場合も、ゆうちょ銀行やかんぽ生命保険などの扱いが議論になる可能性はある」とか、知的所有権絡みで「米国は新薬の特許保護を拡充してアジア市場を獲得したい意向」(健保財政に影響)と推進派の日経新聞さえ認めている。

 “おばけ屋敷”は出れば終わりだが、「「交渉に参加しても途中離脱できる。情報収集のためにもとりあえず交渉に参加すべきだ」との論法でTPPに慎重な議員を説得する案がある。米国のワイゼル首席交渉官は28日、ペルーで記者団に「真剣に妥結に向かう意志がない国の参加は望んでいない」と指摘。日本の動きをけん制し始めたが、米国は経済大国、日本のTPP参加を期待している」のだから、出るに出られないTPP(交渉)ということがわかる。

 何より、幸か不幸か震災・原発事故という“国難”レベルの言い訳があるのに、国民的議論ができないまま、仮に参加しても交渉機会がほとんどないスケジュールのTPPには参加しないという意志決定さえできないのだから、「交渉に参加しても途中離脱できる」はずもなかろう。

(下記の記事の付表にTPP最終合意が来年秋となっており、一昨日まで日経が報じていた6月最終合意から数カ月後ろにずらしたようだ。しかし、それでも、交渉はおよそ2ヶ月に一度のペースで行われているから、日本が3月か4月に交渉に参加しても、2〜3回の交渉に参加できるかどうかで、11月に「大枠合意」しているはずだから、細かな文言表現の修正に加われる程度の「交渉参加」ということになる)


 当該記事で日経は、「米国は自由貿易協定(FTA)を締結済みのオーストラリアとは関税交渉を実施しない方針を表明。「関税撤廃」が原則のTPPでも一部の例外が認められる可能性があり、そのルール作りに日本が関わる余地は残っている」と書いているが、日米にはFTAはないのだから米豪間の話は日米間の参考にはならないし、農産品輸出国同士の交渉と、日本のような一大農産品輸入消費国に対する交渉は別物になる。

 それどころか、日本がFTAを締結していないTPP参加国である米国・オーストラリア・ニュージーランドは、“共通利益”として、日本の農産品輸入障壁をできる限り取っ払おうと共同戦線を張ってくるだろう。

 口には出さないが、政府は、米も10年ほどの猶予で関税撤廃という落としどころを確認しているはずだ。「関税の撤廃」がTPPの基本原則で、どうしてもという産品が関税撤廃まで猶予期間を与えられるというものだ。


==========================================================================================
TPP「大枠合意」へ前進 米など9カ国、APEC控え歩み寄り

知的財産は隔たり


 【リマ=檀上誠】米国やシンガポールなど9カ国は28日、ペルーの首都リマで環太平洋経済連携協定(TPP)の第9回拡大交渉会合を終えた。植物検疫や原産地証明などで各国が歩み寄ったとみられ、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での「大枠合意」に前進した。日本もAPECで交渉参加の表明を目指しており、政府・民主党内の調整を急ぐ。

日本、交渉参加へ調整急ぐ

 今回はAPEC前の最後の交渉。ペルーのバスケス首席交渉官は会合終了後の記者会見で「多くの分野で着実な進展があった」と述べ、APECの際に、9カ国で大枠合意できるとの見通しを示した。今後、1年程度をかけて正式合意にいたることを目指す。
 TPPは関税撤廃・削減だけでなく、投資、サービスなど21の分野で交渉を進めている。リマでは植物検疫や原産地証明の方法で前進があったとみられる。一方、米国が国際協定より厳格な保護を求めている知的財産分野では各国の隔たりが大きいとされる。米国は新薬の特許保護を拡充してアジア市場を獲得したい意向だが、「後発薬の価格が上昇しかねない」として途上国を中心に影響を懸念する声が出ている。バスケス首席交渉官は「創造性を守ることと公衆衛生のバランスが必要だ」と指摘した。

 また、米国は民間企業と政府系企業の競争条件を平等にすることを求めている。国営企業の多いベトナムなどとの間でどんな着地点を見いだすかの調整を残している。日本が交渉に参加した場合も、ゆうちょ銀行やかんぽ生命保険などの扱いが議論になる可能性はある。

 焦点の関税撤廃を巡っては、具体的、本格的な議論にはまだ入っていないとみられる。米国は自由貿易協定(FTA)を締結済みのオーストラリアとは関税交渉を実施しない方針を表明。「関税撤廃」が原則のTPPでも一部の例外が認められる可能性があり、そのルール作りに日本が関わる余地は残っている。
 日本が交渉参加を急ぐのはこのためで、政府・民主党内の調整は週明けからヤマ場を迎える。
 党執行部では「交渉に参加しても途中離脱できる。情報収集のためにもとりあえず交渉に参加すべきだ」との論法でTPPに慎重な議員を説得する案がある。米国のワイゼル首席交渉官は28日、ペルーで記者団に「真剣に妥結に向かう意志がない国の参加は望んでいない」と指摘。日本の動きをけん制し始めたが、米国は経済大国、日本のTPP参加を期待している。
 米国はしばしば議会の声を背景に外交交渉を進めるとされる。日本も政府としては協定参加を前提に交渉に参加する一方で、党の反対など日本の立場をルール作りにどう反映していくかの戦略が問われそうだ。

日経新聞10月30日朝刊P.3

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年10月30日 18:28:39: jLYH3uUUCc
京大の中野さんがいみじくも言ったように、TPPとはアメリカの強請りだろう。 リビアでのカダフィー虐殺と一緒の話しじゃないか。 今のところは強請りだが、日本人が言うことを聞かなければ、実力行使もあると言うのだろうか。 昔の西部劇のイカサマ賭博師が、イカサマがばれれば拳銃で始末する。 拳銃だけじゃなくて背後からバーテンダーがショットガンをお見舞いする。 まっとうなビジネスで負けた分は、詐欺・強請り・強盗で取り返す。 この世界で生きて行くのには、並大抵のことじゃやっていけないのかも知れない。 ホッブスガ言った「人間は人間に対し狼だ」(Homo homini lupus est) は真実だろう。 狼になりたくなければ羊になって食い殺されるしか無いのだろうか。 野田・前原・岡田・仙谷などの連中が政権を持っていて、それがアメリカの手先と言うのではたまらない。 自民党は未だましだったなどとも言えるわけでもない。 このままだと来月初旬にはAPECで野田がTPP参加を表明してしまうだろう。 後で参加を取り消しとでも言い出せば、それこそ実力行使につながるのじゃないかな。 野田が急病で入院してくれれば助かるがね。 N.T

02. 2011年10月30日 19:07:39: VakF4nKSH2
>このような現実から、TPP(交渉)参加をやめさせることができるキーマンは、一人輿石幹事長しかいないような気がする。

何を寝ぼけたことを。

輿石は、TPP交渉参加に賛成だ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111029/stt11102922290002-n1.htm



03. 佐助 2011年10月30日 21:06:09: YZ1JBFFO77mpI : FHT6T6dWVU
なぜ解散しないんだ
日本は確実に古今未曾有のパニックを迎えます。政治家とマスコミ官僚はのんきだね。

マスコミや政治家と官僚が騒ぐ「バスに乗り遅れるな!」これは世界信用収縮恐慌のことでしょう(笑)。TPP参加や消費税増税は泥沼から未来を切り開くために這い上がる既定の路線なのかも知れない。すべてあきらめてもう一度戦後以上のドロ沼を体験してから次の時代の自給自足と共存共栄を考えた方が無難な気がするようになった。TPP参加するのだったらTPP是か非かで当然解散すべきではないか。政治家やマスコミから解散の言葉がでないのは全く可笑しい。解散したら日本の政局は新たな枠組みの連立政権が誕生することでしょう。

1929年の第一次世界信用パニックでは世界経済は関税と通貨切下げ競争で、10年間も悪夢にうなされました。今回はこれで確実に世界と日本は同時に古今未曾有のパニックを迎えます。あらゆる経済指数(生産・販売・雇用・投資・貿易)が3分の1以下に激減しますが,その前にあらゆることが起きると思います。

アメリカが徳政令かアメロ(北米通貨連合)になるデノミ政策を実施したり,キンの争奪戦が始まったり,低価格競争になったり,各国でデモや暴騰,倒閣運動が激しくなるまでのドタバタ喜劇なのかも知れません。我々貧乏人も金持ちも,各国がリンクするフロート制から固定レート時代へ移行するキン本位制を採用しない限り80ぶりの世界恐慌は絶対に沈静化しません。キン本位制は過去のものだと馬鹿にしているものもいますが,そのうち分かります。日本は古今未曾有のパニックを迎えますから。

また世界基軸通貨の交代期と交差して次の時代をリードする企業が誕生しトップ企業が入れ替わる時代でもあります,自然エネルギーから産業革命を進めないと日本は世界でも回復が一番最後になります。過去に起きた輸出の神風と世界一の商品の優位性と金利ゼロ政策が要因なのです。また現在の政権が存続すると日本は未曾有の地獄絵図を体験するはずです。覚悟は決めてどのような生活をするか描いていた方がよい。

国民に耐乏を強制する政権反対,債券はデフオルトせよ!外国人は追放して雇用と景気を回復させよう!とスローガンをかかげた政党が過半数を占める国が続出するだろう。日本も古今未曾有のパニックを迎え同じ現象が起きます。脅しではない避けられるのにさけるのがいやだとドンドン底なし沼に嵌っています。パニックになる自信があるとは情けないことだ。


04. 腐れ官僚に死を 2011年10月30日 22:19:15: itsMBFBqsxXO2 : zXqY7ahM9o
TPPで日本が崩壊したら,霞ヶ関や民主党幹部は,カダフィーのような死(隠れ家から引きずり出されてなぶり殺し)を迎えることになるだろう.

05. 2011年10月31日 00:03:46: g4nUzxlLGM
もう民主党の松下政経一派はダメだな。

APEC前に、反TPP議員連盟で内閣不信任案提出しろ。政治の空白だとかなんだとか言ってられない事態だろ。

TPPは日本は将来、『アメリカの植民地として生きていくか』、『アメリカから独立を模索して生きていくか』という国論を二分するほどの問題なのだから、民意を問う必要がある。マスゴミも必死に真実隠蔽キャンペーンをやるだろう。

その結果、TPP賛成派が勝利をしたなら、それはそれで仕方ない。

『政治家の質は国民の質に比例』するのだから、もう前原だろうが野田だろうが仙石だろうが沈没国家に向かって好きにやってくれ。

子孫に『アメリカの奴隷』としての生き方を強いることはできない。自分たちの世代で終わりにしようじゃないか。


06. 2011年10月31日 00:31:37: YRyE4hspJA
労働組合員は馬鹿だ !

お前らの役員組合費でブルジョアだろ、連合はじめ TPPに賛成し政府支援でお前らもっと厳しい頸木に繋がれた奴隷になるのがTPPだ。 ヘタレ組合員どもめ !


07. 2011年10月31日 01:00:03: YRyE4hspJA
収奪目標でてきましたネ! 第一目標、郵貯資金、簡保資金、健保、日銀 政策銀行、気が狂いそうなくらい欲しいらしいな。小泉時代から巨額の収奪報酬の支払の噂が絶えない案件だ、成り行きに因っては死者が出る可能性もあるそうだ。
野田、仙石、前原、自民の石破あたりが顔色変えてしゃかりきになるはずだ。
第二目標は、JR、JT、JH、NTT、全国空港施設、電力、ガス、 株か 医療、薬事、解放
TV放送、広告、建設(公共事業)

日本を再占領全部持って行かれるだろうネ。

その分日本からアメリカへ参入出来ると言うが、ナンクセつけて金払わん国だから困る。

これじゃTPPなんて泥棒と同じだ。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧