96. 天橋立の愚痴人間 2011年10月31日 13:01:19: l4kCIkFZHQm9g
: M1dRyg1AKE
91 さん TPPの背景について、下記のような見方があるので紹介します。http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=1155 満天下有人 「何故、鳩山、菅、野田は米国にビビルのか・・・」 ・・・その根拠は、日米安保条約によるものと思っていたが、しかしそれは極東軍事脅威に対するものであり、経済関係であるTPPについて、左様にビビルことも無いのに、単なる米隷主義にしては行き過ぎの疑問を拭い去れない・・・ ・・・そこで昨年購入して読んだ、外務省で元情報局長であった孫埼氏が書かれた「日米正体」なる書物を引っ張り出して再読して見た・・・情報局長と言えばCIAとしょっちゅう緊密な連絡を取り合う国際動向把握の中枢であったから、日米関係の流れが見えると・・・ ・・・書物の最初に書かれるはしがき、そこを読んでいなかったから、日米安保条約だけが頭にこびりつき、その後の日米関係変質が良く理解出来なかったのだ(笑)・・・ 思い出せば2005年、2+2の日米会談が始った・・・何の事かよく分からずまあ、外交関係と防衛関係を一緒に話し合いましょうと言う事だと、その程度にしか考えなかった・・・こちらは町村外務大臣と大野防衛庁長官、米側はライス国務長官とラムズフエルド防衛長官・・・そこで日米安保条約を超える「日米同盟」なる条約?協定?が締結されていた・・・これは国会でさほど問題にもされなかったように思う、マスコミも特に報じなかったから、恐らく大分の国民は、安保は極東に限定されたものと思っているだろう・・・ ・・・日米同盟で検索して見たら、「日米同盟:未来の為の変革と再編」なる中身ぎっしりの協定文に遭遇した・・・ 冒頭に「日米安全保障体制を中核とする日米同盟は、日本の安全と“アジア太平洋地域”の平和と安定の為の不可欠な基礎である」と書かれており、これだけなら要するに、安保の範囲が極東からアジア太平洋地域に広がったという程度のことかと思って読み進んで見たら、案の定、全体の意図隠しに近い条項に出くわした・・・ ・・・役割・任務・能力の条項に、・・・“国際的な”安全保障環境の“改善”のための取り組みを行うという明文が出て来た・・・ ・・・成程、鳩山が沖縄普天基地問題で、周囲も唖然とするうちに突然、内閣を放り出してしまった訳が判る・・・前原が武器三原則の見直しをまたヌケヌケと言い出す、野党時代とは打って変わったような野田政権の各閣僚が入れ替わり立ち代わり沖縄に行って、米軍の辺野古移転を説得する・・・ 私もその一人であったが、何故日米同盟傾斜を加速させるのかとの批判は、傾斜するではなく既に協定として米国の世界戦略に埋め込まれ、規定路線になっていたのだ・・・国際法の素人にとっては、国会批准無き協定段階では、指針程度のもので拘束力はどうなのかは知らない・・・或いは自民政権時代にどさくさに紛れて批准もなされていたのかも定かでは無い・・・ ・・・いずれにしても、第一に、沖縄普天間基地移転についてはこの日米同盟「(日米軍事)再編に関する勧告」条項で、米軍が日常的に活動をともにする他の組織の近くに位置するよう、(普天間移転先は)沖縄県内に設けられなければならないと明文化されている・・・ 仲井間沖縄県知事も当然に、この内容を知っていたから、当初は辺野古移転を容認するが如く態度が曖昧であった、しかし度重なる地元での反対運動の拡大に出合って、その後は県内移転に反対の姿勢に転換、中央政権だけが、野党時代と180度転換して遮二無二辺野古移転に拍車をかける・・・その根拠であるこの日米同盟協定が、いかに重いものであるかを実感したからであろう・・・鳩山が突然辞任したのも、この日米同盟協定の厚い壁には太刀打ちできないとバンザイしてしまった・・・ ・・さて、TPPとこの日米同盟は、どこでどのような接点があるのだろうか・・・。 ・・・日米安保条約は片務協定である・・・つまり日本周辺の有事に対し日米共同で対処する条約で、米本土や他地域での有事には関係しない、よってこれを改善すべきで、米本土における自衛隊活動があれば、これで対等になるから改善せよとの間違った議論を目にする・・・ そうではないのである・・・日米安保を上回る日米同盟で既に、テロを中心にする世界有事に日本も対処すると言う条項が明確に規定されているのである・・・ ・・・表面上は、日米世界向け一体化した軍事に関する協定だが、そして米地元が認めるかどうかの問題は残るにしても、自衛隊の米国内基地化にも見れる一体化した世界戦略に我が国は組み込まれてしまい、しかもそれが日米同盟協定で明文化されている・・・ その中で持ち出されて来たTPPである・・・ここで我が国がそれに対しノーと言えば、米側は、何だよ、一体化して世界に向かおうという本意に同意しておきながら、今頃何を言うのかと恫喝するに決まっている・・・ ・・・野田内閣がビビッているのは、軍事面に限らない左様な米国の世界戦略に同意していたことにある・・・経済面に限ったとしても、明らかに中国による東南アジア覇権への牽制が良く見て来るではないか・・・国内的に見ても、TPP参加を利用しての仙谷一派による東南アジア向け原発の売り込みの策略が裏で見えている・・・ |