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戦旗・共産同の元議長が死去 荒岱介氏
成田空港の建設反対運動などを展開した戦旗・共産同の元議長荒岱介氏が3日午後8時15分、前立腺がんのため、さいたま市の自宅で死去した。65歳。千葉県出身。葬儀・告別式は9日午前11時からさいたま市浦和区本太1の42の2、延命寺会館で。喪主は妻久江さん。
戦旗・共産同は、60年安保闘争の中核だった共産主義者同盟(ブント)の分派の一つ。成田闘争では他派とともに激しい反対運動を繰り広げた。
荒氏は早稲田大在学中にブントに参加し、戦旗・共産同のリーダーとして活動。最近は出版社の社長を務めていた。
2011/05/04 22:59 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011050401000853.html
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荒岱介氏がすでに死亡していたことを教えられたのは
10月23日のに日曜日、霞ヶ関経済産業省前、反原発テント村で闘争している方からであった。偲ぶ会には反原発テント村から何人か参加したという話。
それを聞き、わたしは愕然とした。
荒岱介氏は、まだ、元気に活動していると思っていたからである。
新聞を読んでいないわたしはたしかに細部の情報に遅れてしまう。
荒岱介氏は前立腺がんのため5月3日に亡くなった。
誰もわたしには知らせてはくれなかった。
孤独の荒野には乾いた風が唸りをあげている。
7月17日の日曜日、わたしは、おーるさんが生まれ育ち働き生活していた、いわき市での反原発集会デモに参加した。そのとき登山姿の荒岱介氏がひとりデモ最後尾を歩いていたことを発見していた。その人は、いつのまにか消えていた。あれは荒岱介氏の幽霊であったのだろうか? それとも似た人だったのだろうか?
今のわたしには理解不能である。
荒岱介氏とは1980年代日本革命運動の政治組織思想者であると思う。
「高校卒業の大いなる労働者革命者」という人材を生み出してきた。
「高校卒業の労働者革命者」でありながら論文も書ける人材を輩出してきた。
荒岱介氏とは荒正人氏の系譜でもある。
荒正人氏は敗戦後、「近代文学」誌創設に参加し、敗戦後主体性論争はこの「近代文学」誌から現出したのである。「死霊」の埴谷雄高も参加していた。
荒岱介氏が愛した作家とはロシア文学のドストエスキーである。
荒岱介氏は70年代後半「人民の戦旗をかかげて」で、革命運動組織内の規範を提起した。
1982年に出版、獄中で書いた「武装せる蒼生(そうせい)」においては、アジア革命運動を総括し、「武徳の思想」を提起した。1980年代日本革命運動の展望を提示した。
荒岱介氏の文章がもっとも輝き「試練としての苦行」として、人の魂に響いたのは1980年代の政治組織思想の論文であったと、わたしは思っている。
「北西風に耐える革命主体のガイスト」は1983年に書かれた論文だが、荒正人氏が参加し「近代文学」誌から現出した敗戦後主体性論争の帰結であったと、わたしは思う。
荒岱介は名前のように山岳を踏破する登山人でもあった。
政治組織思想とはリアリズムとの一寸における人間の闘争である。
ゆえに「政治とはつねに一寸先は暗黒」の落とし穴が待っている。
政治とは究極のリアリズム検証がなければ冬の山岳登山のように遭難してしまう。
武装とはおのれをどこまでも問い詰め検証していくリアリズムとの自己闘争である。
ゆえに政治とは「一寸」なのだ。一寸とは「3.03 cm」である。
政治とは3センチの方向めぐる身体感覚なのだ。
そして武装の基本とは3センチという間合いの防衛である。
この3センチの方向を誤れば、政治者は暗黒という落とし穴に陥没していく。
落とし穴はいたるところに用意されている。
これが古代以来の政治社会であり、人間とは政治的社会動物でもある。
一匹の動物なのだ。
65歳で亡くなった、
元戦旗・共産主義同盟議長荒岳介氏を追悼し哀悼する。
荒岳介氏よ「2012過度期世界の革命」がやってくる。
わたしの現在の思想とは
「非暴力主義による協働的世界形成」である。
長文を書けるように鍛えてくれた1980年代の荒岳介氏に感謝する。
荒岳介氏よ「日本の血は立ったまま眠っている」寺山修司。
ぜひともあの世で、寺山修司と対話してほしい。
荒岳介氏よ、寺山修司と、青森恐山で唸り風をあげてくれ。
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