新聞でつまみ食い的に書かれているのは読みましたが、まとまったものは未入手だったので助かります。
ありがとうございました。

　ざっと読みましたが、「本資料は，我が国関係省庁がＴＰＰ協定交渉国との協議等を通じて収集した情報をもとに，協力・調整して作成したものである」と巻頭にありますが、官僚機構は、当然ですがさすがにそれなりの情報を入手しているようですね。

　野田氏や前原氏の“子分”である蓮舫＆小宮山の両女性大臣が、「仮定であれこれ騒ぐのはおかしい」と慎重派や反対派にクレームを付けていましたが、資料も、「仮に．．．」のオンパレードですから、そのまま、“仮定で、メリットがあるとか、必要だとかいうのはおかしい」という話になります。

　何より関心を引いたのは、文面からＴＰＰ交渉が進捗し最終局面を迎えていることがわかることです。

　『物品市場アクセス』について「本年１月に各国間において第１回のオファー，３月に第１回のリクエストをそれぞれ交換し，現在，それらを踏まえて交渉が行われている。現状は各国のオファーとリクエストの内容について互いに理解を深めている段階にある」と書かれ、『原産地規制』では、「第６回交渉会合の前（３月末）に品目別の原産地規則に関する各国の提案が交換」と交渉が頻繁に行われていることがわかり、『貿易救済（セーフガード措置等）』では、「統合条文案に基づいた交渉が行われており」と交渉が最終局面にあることをうかがわせるような説明まであります。

　既にここまで交渉が進んでいる枠組みに、わざわざノコノコと参加しようという国家は、間抜けか、宗主国に媚を売る政治家に牛耳られていると見られても仕方がないでしょう。