http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/225.html
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「前原総理待望論」が強いという話は大手メディアが言っていることなのでどこまでが本当なのかわからないが、前原氏が大手メディアや自民党“親米派”に評判がいいことは確かなようだ。
口先では枝野氏にかなわないが、ひたすら米国支配層に仕える“真摯な”態度が高く買われているものと推察する。
外見的には誠実そうに見える要素もある野田氏と米国支配層のためなら何がなんでもと忠勤に励む前原氏のコンビで、米国政権からの強い“要望”に応えていこうとしている。
正攻法や正面戦では利がないからしかたがないことかもしれないが、子供だましでしかない「TTP撤退可能論」を持ち出した前原氏に対して、経団連の米倉弘昌会長が「離脱というのは不穏当な表現だ。交渉するが、途中で離脱というのはあり得ない」と語ったのはまっとうなことだ。
ゴマカシでしかなくけっこうだまされる国民もいるかもしれない前原発言にわざわざクレームを付けてしまうのは、政治的に“拙い”か“疎い”とは思うが、ある種の素直さの現れと評価しよう。
玄葉外相の(TPP交渉参加後で離脱するというのは)「簡単な話ではない。どういう国益を損なうかをよく考えないといけない」という発言も外交当局者として至極まともなものだ。
もう一つの経済同友会の長谷川閑史代表幹事(TPPの影響を強く受けるはずの武田製薬)の「リングに上がって戦ってみないと分からない」という発言は、戦前軍部の「国力比較で米国に勝てる可能性はほとんどないが、実際のところは戦ってみないと分からない」という発想に類似しているのでびっくりさせられる。
最悪でもイーブンかドローで終わるという見通しがあるのならともかく、「戦う必要のないリングには上がらない」、「どのようなルールかわからないままでうかつにはリングには上がらない」、「相手を見てロクでもないことが起きそうなら少々魅力を感じてもリングには上がらない」というのが、国家運営を預かる内閣や国会議員の基本スタンスでなければならないし、企業経営を預かる経営者にも同じ価値観が求められているはずだ。
長谷川氏が武田製薬をどんなリングや舞台に上げて戦わせようと構わないが、「リングに上がって戦ってみないと分からない」という異様な発想レベルで国家社会を引きずりこむような愚かな発言は慎んでもらいたい。
現段階でのTPP問題は、内容の問題点も提示する必要もあるがそれにこだわるのではなく、とにかく、「今焦ってTPP交渉参加を決める必要はない」とレベルで多数派を形成することが肝要だと考えている。
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TPP「交渉中の離脱あり得ぬ」…経団連会長[読売新聞]
2011年10月24日(月)22時36分配信
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を巡り、藤村官房長官は24日の記者会見で「一般的に言って、外交交渉で交渉が決裂すれば離脱する」と述べた。
これに対し、経団連の米倉弘昌会長は24日の記者会見で、「離脱というのは不穏当な表現だ。交渉するが、途中で離脱というのはあり得ない」と注文をつけた。
一方、経済同友会の長谷川閑史代表幹事は同日の記者会見で「リングに上がって戦ってみないと分からない」と、交渉への早期参加を促した。
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/yomiuri-20111024-01053/1.htm
外相はTPP途中離脱に否定的[共同通信]
2011年10月25日(火)11時10分配信
玄葉外相は25日の記者会見で、環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加した場合の途中離脱について「簡単な話ではない。どういう国益を損なうかをよく考えないといけない」と否定的な認識を表明した。一方、藤村官房長官は会見で「(途中離脱は)一般論としてあり得る。過去にも(経験が)ある」と重ねて強調。民主党の前原政調会長も途中離脱の可能性に言及しており、政権内で見解の相違が浮き彫りになった形だ。
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/kyodo-2011102501000304/1.htm
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