http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/206.html
Tweet |
●「いかにして悪いイメージを作るか」(EJ第3167号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/231936176.html
2011年10月25日 Electronic Journal
小沢一郎氏は、政権交代を実現させてからというもの、極力テ
レビに出演しないようにしています。幹事長のときの記者会見で
はフリーの記者を含め、すべての記者に会見を開放しているので
す。記者会見に関しては小沢氏はいつもこのスタイルで行ってお
り、記者クラブメディアの特権を認めないのです。
したがって、もし、小沢政権になったら、記者クラブは完全に
廃止されることになると思います。それだけではなく、これまで
懸案になっているクロスオーナーシップを禁止し、新聞社が放送
業に資本参加できなくし、電波オークションも実施されるように
なると思います。記者クラブメディアが小沢氏を目の敵にして潰
そうとする原因はここにあります。
2010年になって3人の元秘書が逮捕されると、小沢氏は、
それまで以上にテレビ出演をすべて断り、要請されるともっぱら
ニコニコ動画などのネットメディアにのみ出演するようになって
います。テレビでは話がそのまま伝わらず、テレビ局の都合のよ
いように編集されてしまうのに対し、ユーストリームなどのネッ
トメディアは編集されることがないので、話していることがその
ままダイレクトに伝わるからです。大新聞・テレビなどのマスコ
ミに強い不信感を抱いており、その溝は深くなりつつあります。
テレビ番組は大別すると、「生放送」と「録画放送」の2つに
なります。生放送は、今まさに行われていることをそのまま同時
に送り出すのに対し、録画放送は事前に収録・編集されているも
のをビデオテープやビデオサーバーに記録しておき、特定の時間
に送り出すのです。
このように考えると、例えば、テレビの「報道ステーション」
などのニュース番組はうっかり生放送であると錯覚してしまうも
のです。確かに、キャスターやコメンテーターは放映時間中はス
タジオにいて、生放送なのですが、そこで使われるニュース映像
は録画され、編集されているのです。しかも、報道ステなどでは
キャスターやコメンテーターがニュースの解説をするので、同じ
ニュースであっても、テレビ局独自の色付けをしたり、バイアス
をかけたりすることができるのです。小沢氏はこれを非常に警戒
しているのです。
例えば、陸山会公判で、3人の元秘書が有罪判決を受けた日に
リポーターが街に出て、「小沢一郎氏に対する証人喚問をすべき
だと思いますか」と聞けば、多くの人が「証人喚問すべきだ」と
答えるに決まっています。これを受けてコメンテーターが「国会
でも説明責任を果たすべきだ」とコメントすると、そのように考
えている人が大勢いるのだということが強く印象付けられること
になるのです。
10月6日、小沢氏の強制起訴による裁判の第1回が行われま
したが、そのあとに行われた記者会見で何が行われたかをご紹介
します。小沢氏は会見冒頭に次のようにいっています。
―――――――――――――――――――――――――――――
立った方がいいのかな。立った方がいい。よしよし。今日ぐ
らいサービスしよう。 ──小沢一郎氏
―――――――――――――――――――――――――――――
最初はこのようにいい雰囲気で会見ははじまったのです。しか
し、途中で共同新聞の記者から「司法の場とは別に国会で説明責
任を果たす考えはあるか?」という質問が出て次のようなやりと
りがあったのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
小沢氏が「君はどう考えているの?あなたの見解は?」と聞き
返すと、記者は口ごもりながら「国会での説明も一方では重要
なことかと思う」と答えた。すると小沢氏は、「じゃあ、君は
三権分立をどう考えているの?」「司法は司法で独立してるわ
けでしょう」「もうちょっとよく勉強してから質問してくださ
い」と一気にたたみかけたのである。強制起訴された以上、司
法に委ねるべきという小沢氏の考えは、これまでの会見でも繰
り返されてきたものだ。──「週刊ポスト」10/28号より
―――――――――――――――――――――――――――――
このとき、小沢氏は少し不機嫌な表情をして記者にたたみかけ
たのです。記者クラブメディアはこの小沢氏の表情をビデオでと
らえて、その映像を録画したのです。わざと小沢氏が怒りそうな
質問をして、その怒りの表情をとらえて編集したのです。そして
その日のニュース番組で流し、以後何回も何回もその映像は繰り
返し、流されることになります。その目的は「小沢は傲慢だ。反
省していない」という印象を持たせるために、わざとそういう映
像を流すのです。
その記者会見を伝える各紙の報道は次のようになっています。
―――――――――――――――――――――――――――――
●こわもてはいつも通りだったが、あらかじめ質問数を制限し
ていた。批判的な報道をしてきた新聞やテレビの記者を遠ざ
けて支持者が多いインターネット向けの記者らを優遇する段
取りも用意されていた。(朝日社説)
●記者によって質問を受け付けなかったし、元代表が記者の問
いに強い口調で質問し返しする光景もみられた。(読売)
●都合が悪くなると、おびえたハリセンボンのようにふくれ上
がり、身を守ろうとする。主張が支離滅裂なのも相変わらず
である。(産経) 「週刊ポスト」10/28号より
―――――――――――――――――――――――――――――
ひどいものです。上杉隆氏は、「質問を制限するなど事実と異
なる。記者クラブメディアが幼稚なだけにしか見えない。記者た
ちは勉強不足の「甘い質問」でドヤ顔をしているだけである」と
述べています。動画は今でも見られるはずであり、ぜひ見て欲し
いといっています。小沢氏を批判する人ほど小沢氏のことをよく
調べておらず、不勉強であり、風評による印象をそのまま信じて
います。とくに産経新聞よ、何が支離滅裂なものか。そういって
いる記者こそ支離滅裂です。 ── [日本の政治の現況/93]
≪画像および関連情報≫
●フリージャーニナリスト/上杉隆氏の意見
―――――――――――――――――――――――――――
GHQ総司令官のマッカーサーは終戦直後、「日本人は12
歳」と発言した。あれから70年近くが経ったいま、日本人
は成長するどころか、さらに幼稚化して「赤ちゃん」に戻っ
てしまったようだ。私は、記者クラブの「赤ちゃんプレイ」
に付き合うつもりはない。小沢一郎氏は記者会見でこう語っ
ていた。「日本は戦前、行政官僚、軍人官僚、検察警察官僚
が結託し、財界、マスコミを巻き込んで国家権力を濃用し、
政党政治を破壊しました。その結果は無謀な戦争への突入と
悲惨な敗戦という悲劇でありました。教訓を忘れて今のよう
な権力の乱用を許すならば日本は必ず同様の過ちを繰り返す
に違いありません」。小沢氏もまた、日本人の幼稚化に気づ
いている。 ──「週刊ポスト」10/28号より
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK121掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。