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●「21億7千万円の虚偽記載の根拠」(EJ第3166号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/231822679.html
2011年10月24日 Electronic Journal
2011年10月20日の産経新聞のコラム「正論」で、元最
高検検事・土本武司氏が「小沢氏検察糾弾に3つの不当性」と題
して、小沢批判を行っています。
「国民の負託を受けていない検察が議会制民主主義を踏みにじ
り、国民主権を冒涜した」とまで小沢氏にいわれたのだから、検
察側の人間として一言いいたいというのはわからないでもないで
すが、文中の次の部分には異論があります。
―――――――――――――――――――――――――――――
陸山会は2004年10月に東京都世田谷区の土地を購入した
際、小沢被告から借り入れた資金4億円を同年分の政治資金報
告書に記載せず、総額約21億7000万円に上る虚偽記載を
行っている。 ──土本武司氏
2011年10月20日付、産経新聞「正論」より
―――――――――――――――――――――――――――――
「総額21億7000万円の虚偽記載」という表現は、読売新
聞や読売新聞系のテレビがしきりと伝えている数字です。9月2
6日付、読売新聞は次のように伝えています。
―――――――――――――――――――――――――――――
判決は、史上最高の立件額となった約21億7000万円の虚
偽記入をすべて認めた。元秘書3人全員が有罪とされ、資金管
理団体の虚偽記入が認定されたことで、同会の代表者である小
沢元代表の政治責任が問われるのは必至だ。
──2011年9月26日付、読売新聞
―――――――――――――――――――――――――――――
この21億7000万円という数字は、どこから出てきたので
しょうか。さらに10月1日の日本テレビ「ザ・ウェーク」にお
いて、司会者の辛坊治郎氏はやはり「約21億7000万円の虚
偽記入」と発言し、さらに10月11日付のブログには次のよう
に書いています。少し長いが引用します。
―――――――――――――――――――――――――――――
先日、小沢一郎民主党元代表の元秘書3人に、執行猶予付きの
禁錮刑が言い渡されましたが、その直前に、結構有名な評論家
がこんなことを書いていたんです。「少しでも法律を知ってい
る者なら、この3人に有罪が言い渡される可能性がほとんどゼ
ロであることはわかるはずだ」。あのね、「少しくらい法律を
知っている者」として言わしてもらいますがね、この3人が有
罪である確率は100%です。少なくとも直接、政治資金の収
支報告書の作成に関わっていた石川知裕被告と池田光智被告が
無罪になることは絶対なかったと言えます。だって、問われて
いるのは政治資金収支報告書にウソを書いた罪なんですから。
この罪は、実際に提出された報告書が間違っていて、「どう考
えても過失でこんな間違いはしないだろう」と思われる状況さ
えあれば、それだけで自動的に成立する犯罪なんです。何せ、
今回罪に問われた収支報告書の間違いは、1円2円の話じゃあ
りません。総額で、この種の事件としては最高の約21億7千
万円の「ウソ記載」なんです。常識で、これだけデカい金額を
間違って報告書に書くと思いますか? ──辛坊治郎氏
http://asahisyougun.iza.ne.jp/blog/entry/2472462/
―――――――――――――――――――――――――――――
読売新聞にしても、土本武司氏にしても、辛坊治郎氏にしても
「21億7000万円の虚偽記載」の根拠を何も示さず、そんな
ことは周知のことであるといわんばかりに書き立てています。し
かし、本当に当のご本人は分かっているのでしょうか。
いや、わかっていると思います。しかし、その根拠を書くのが
憚られるからこそ、あえて明らかにしないのです。そこで、裁判
官の推測と推認に溢れた判決文を参照して、その根拠を考えると
次の数字の合計としか考えつかないのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
1.西松建設 → 陸山会へ 0.1億円 ・・ 証拠なし
2.水谷建設 → 陸山会へ 0.7億円 ・・ 証拠なし
3.小沢氏 → 陸山会へ 4.0億円 ・・ 記載あり
4.小沢氏 → 銀 行へ 4.0億円定期預金
5.銀 行 → 陸山会へ 4.0億円 ・・ 記載不要
6.陸山会 → 4億円の土地購入 ・・ 期ずれ
7.陸山会 → 小沢氏 4.0億円 ・・ 未確認
――――――――――――――――――――
21.7億円
―――――――――――――――――――――――――――――
EJで一貫して主張しているのは、小沢氏から4億円借り入れ
その4億円で定期預金を組み、同額を銀行から借り入れているが
小沢氏から借り入れた4億円は、陸山会の2004年度政治資金
収支報告書に記載があり、銀行からの借り入れについては政治資
金規正法第4条の「収入」に該当しないので、記載しなくてもよ
い。購入した土地の登記は購入日から約2ヵ月遅くなっているが
2005年度の収支報告書に記載がある──したがって、虚偽記
載はないというものです。
読売新聞、土元武司氏、辛坊治郎氏は、証拠がない献金金額を
含め、二重にも三重にも加算して「21億7000万円の虚偽記
載」といっているのです。それをいうなら、なぜ、きちんと根拠
を示さないのでしょうか。とくに辛坊治郎氏なるキャスターの傲
慢な物言いには唖然とせざるをえません。
いやしくも公党の元代表まで務めた現職の政治家を新聞などで
批判する場合、元最高検・検事ともあろう人物なら、根拠をきち
んと示すべきです。まして読売新聞は大メディアであり、そんな
ことは常識のはずですが、記者はそうでもないようです。
事情を知らない一般人が読売新聞や産経新聞を読んだり、日テ
レをみると、小沢氏は21億円を超える金額を虚偽記載していた
んだ。悪い奴だと思ってしまうのは当然です。これが人物破壊で
なくて何でしょうか。 ── [日本の政治の現況/92]
≪画像および関連情報≫
●小沢会見で場外乱闘/ルール無視の大新聞記者に怒号の嵐!
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火ダネとなったのは、陸山会事件について聞いた読売新聞の
記者だった。小沢の答えをロクに聞こうともせず、司会者の
制止も無視して延々と質問と持論を展開し続けたのである。
記者はまず、こう切り出した。「小沢さんは、脱税とか汚職
を伴わなければ、実質的な犯罪とは言えないいう発言を再三
されていると思うが・・」。これに対して、小沢は「そうは
言っていない」否定するのだが、記者遮り、「いや、そう受
け取れることを言っている」「そういうふうに一貫して述べ
ていると思う」とまくし立てる。小沢は苦笑しながら、こう
答えた。「私は犯罪じゃないという言い方はしていません。
実質的犯罪が伴わない場合、今まではすべて、収支報告書の
修正で済まされてきたと申し上げた」。それでも記者は「そ
んなことはない!」と食ってかかり、「いや、例えば・・」
「私は・・・」と勝手にトークバトルを開始。おまけに、こ
の騒動は会見終了後、第2ラウンドに突入した。ジャーナリ
ストの岩上安身氏や会見の主催者でもある上杉隆氏がこの記
者に詰め寄り、会見の「ルール」について説明。それを50
人近い報道陣が取り囲み、十数分間にわたって、押すな押す
なの大騒ぎが続いたのである。だが、懲りない記者は「いや
小沢さんが前提を否定するから」とか、「一般の会見では」
「通常の会見では・・・」と繰り返したため、周囲からは、
「まずは人の話を聞け」「この国で通常の会見″なんて行
われているのか」と突っ込まれる場面もあった。ちなみにこ
の記者は、当初、名刺を出すことも拒否していた。自由報道
協会代表の上杉隆氏が言う。「司会者の制止を聞かず、会見
の進行を妨げたのは明らかなルール違反です。この会見は主
催側が会場や警備のお金を払い、すべての記者にオープンに
開いたもの。その代わりにルールを定め、了解の上で参加し
てもらっている。読売の記者も同じです。
──2011年10月21日付、日刊ゲンダイ
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