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【野田総理のいう挙党体制の形をとるために小沢派から抜擢したとはいえ、わざと無能な大臣を選んだのではないか。(岡留安則の「東京ー沖縄ーアジア」幻視行日記)】
2011.10.20 17:29
■10月某日 次々と永田町の政治家が沖縄にやってくる。まずは川端達夫沖縄担当相、北沢俊美前防衛大臣、一川防衛大臣,玄葉外相、最終的には野田総理大臣も来沖の予定だ。斎藤勁官房副長官に始まった野田内閣の閣僚と前閣僚の沖縄初詣出の狙いがはっきりしてきた。これまで通りの日米合意=辺野古新基地建設に早急にメドをつけようというわけだ。むろん、米国側にハッパをかけられての沖縄訪問ラッシュだ。米国議会でもグアム移転の予算凍結などの動きがあり、一刻も猶予を許さない状況があるようだ。
しかし、そんなことは沖縄県民にとっては、日米両政府のご都合主義でしかない。県知事以下、県民の総意は「辺野古は無理なので県外に移設せよ!」というものだ。にもかかわらず、玄葉外相からは、「沖縄の地理的優位性」という、既に論破されつくした発言まで飛び出した。おそらく、外務官僚の説明をそのまま繰り返しているだけなのだろう。これを思考停止という。
民主党の一川防衛大臣は訪沖で、環境影響評価(アセスメント)で最終段階となる年内の評価提出書を仲井真知事に伝えた。いまだに政府が正式に配備を沖縄側に伝えていない垂直離着陸輸送機・MVオスプレイを辺野古で運用することを認め、評価書に盛り込むことを明言した。機種変更による環境影響評価が必要になるわけだが、年内完了を目指す方針のようだ。このアセス評価書を県が受け取り、90日以内に知事が意見書を提出することになっている。予定では3月頃までに知事意見が出され、その後評価書の補正作業を経て早ければ4月には評価書の公告・縦覧が開始される。その後、6月にも政府が公有水面埋め立ての承認申請を行う。知事は、そのアセスの可否を判断して、許可するかどうかを最終判断することになる。
米国の圧力をバックにした政府の焦りようがよくわかるものの、県民意志を無視したヤリクチである事に変わりはない。しかしそれにしても、一川防衛大臣の無能さには愕然だ。「防衛は前原氏の方が詳しい」「私は防衛にはシロウト」などとよく言えたものである。仲井真知事と一川氏の会談に退任した元沖縄防衛局の真部朗氏が立ち会っていたのにも驚きだ。真部は沖縄担当じゃないのだから越権行為である。一川氏はすでに防衛官僚らに洗脳され、情報的にも防衛官僚にコントロールされているのが一目瞭然だ。
なぜ一川氏みたいなシロウトが防衛大臣に抜擢されたのかの理由もよくわかる。米国にも防衛省にとっても都合のいい操り人形にできるからだろう。野田総理のいう挙党体制の形をとるために小沢派から抜擢したとはいえ、わざと無能な大臣を選んだのではないか。いや、間違いなくそうだろう。沖縄的に言えば、川内博人が最適任だと思うが、政府の対米従属路線に適応しない議員と見なされたのだろう。
そういえば、「県外・国外」移設を宣言した鳩山内閣で北沢防衛大臣が、最初から県内移設だけで動いたのも、鳩山氏の政治的リーダーシップのなさというよりも、北沢氏が独断で突っ走った結果である。北沢氏は政権交代直後から防衛官僚や米国政府に最初からすり寄っていった確信犯なのだ。今回の訪沖でも、名護市の新基地推進派との会合や地元の有力者との会食も行っている。無任所の北沢氏は、名護市での会談でもいいたい放題だった。「これからは民主党県連を通さないで、副総理の私や政務官を通して要望を伝えてほしい」といった越権行為的発言も行っている。以前、この欄で、北沢は戦前の陸軍大臣気取りの勘違い男と書いたことがあるが、前原や北沢は紛れもなく親米一辺倒の自民党防衛族よりもタチの悪い連中という他はない。
集英社インターナショナルから発売される「沖縄から撃つ!」という筆者の最新刊の見本が届いた。発売は26日だが、四六判で定価は1300円なので、興味のある向きは予約して購読して欲しい。「週刊文春」の記者二人が、「新・家の履歴書」の取材で沖縄にやってきた。本来ならプライバシーを明かすことになるこの連載は断るところだが、新刊の宣伝のために引き受けることにした。その他、28日に上京して、朝日ニュースターの「別刊朝日新聞」の番組や29日の新宿ロフトプラスワンのトークライブにも出演する。新刊本の宣伝のために、しばらくは忙しくなりそうだ。
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