http://www.asyura2.com/11/senkyo120/msg/876.html
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“アサひる全開”朝日記事「小沢氏、TPPに前向き 自由貿易は日本にメリット」
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/8703cdcb34517c6629366f34cc98b8d4
2011年10月21日 世相を斬る あいば達也
今夜は昨日の小沢一郎会見を通じて、記者クラブメディアが何を書いたか、ネットで確認してみた。驚きは、何と言っても朝日新聞の「小沢氏、TPPに前向き 自由貿易は日本にメリット」だ。小沢はそんな事言ってない!でも朝日新聞を購読している読者は、見出し通りに受け取るだろう。先ずは、朝日、読売、時事の順で列挙しておく。
≪小沢氏、TPPに前向き 「自由貿易は日本にメリット」
民主党の小沢一郎元代表は20日、東京都内でフリー記者らが主催する記者会見に応じ、TPP(環太平洋経済連携協定)について「自由貿易は最も日本がメ リットを受ける。原則として理念的にはいいこと」と述べ、交渉参加に前向きな考えを示した。一方で、「セーフティーネットを国内的に構築したうえでやらな いと、競争力の弱い分野は生活できなくなってしまう恐れがある。国民生活が大変なことになる」とも指摘した。≫(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201110200493.html
≪小沢氏「TPP交渉参加は早計」
民主党の小沢一郎元代表は20日、フリー記者らを対象にした記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)について、「自由貿易には賛成だが、弱い産業部 門は突然、『関税撤廃だ、自由競争だ』となったら成り立たなくなる。国民生活を守る対策が取られないうちにやるのは早計だ」と述べ、交渉参加は慎重に判断すべきだとの考えを示した。 自らの資金管理団体の政治資金規正法違反事件に関しては、「司法、行政、立法は分立しているが、国会が憲法で最高の機関にされている。国会の国政調査権を強化すべきだ。裁判に対しても、誰に対しても。検察も行政の一部だが、国家権力をオープン化すべきだ」と語った。検察審査会の判断で起訴されたことや、秘書3人が有罪判決を受けたことから、検察や裁判への不信を表したものだ。≫(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111020-OYT1T01068.htm
≪国内対策なければ早計=TPP参加で民主・小沢氏
民主党の小沢一郎元代表は20日午後、フリー記者らでつくる 「自由報道協会」主催の会見に臨み、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加に関し、「自由貿易や自由競争という基本的原則は日本に大変有利でありメリットがあるので賛成だが、国民生活を守る対策が取られないうちにやるのはちょっと早計だ」との認識を示した。 小沢氏は「TPP(に参加した場合の 影響)は農林水産業の話だけではない。むしろ(米国などの)メーンの狙いは他の分野にある」とも指摘した。 首相を目指す考えがあるかどうかを問われたのに対しては、「本当の意味の政権交代可能な、国民が政権を選ぶことのできる民主主義を日本に定着させたい。そのためならば自分でやれることは何でもやりたい」と否定しなかった。≫(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011102000839
以上三つの記事を繋ぎ合わせると、小沢一郎の会見の一部に通じるが、小沢が最も言いたかった事は「行政の枠組みの改革」(中央から地方)なのだと云う肝が進んでいない点が、現在の民主党の混迷だと見破っているようだった。小沢が自由主義貿易論者なのは以前からの話で、今に始まった事ではない。ただ、TPPに関しては“関税障壁云々の話が主題ではなく、違うところに目的がある”と云う点の指摘が重要だ。間違っても、アサヒル朝日新聞のようなTPPに前向き発言は、トンデモナイ捏造報道だ。
たまたまTPP関連としての質問に答えた前後の脈略から、曲解したのが朝日新聞だが、今さら朝日も“小沢の政治力に翳りが出た”と歓んでいる新聞社が、“小沢もTPP賛成だ”と事更に歓ぶのは変だろう?読売新聞の社会部記者の会見場荒らしは見苦しかったが、毎日新聞などは、陸山会事件の記事を特集のように執拗に書いていて、TPPなんて関係ねっ!と云うスタンス。筆者の比較対象記事から外れる始末。記者クラブの連中は、小沢への興味は、小沢の力山会関連発言の齟齬探しに懸命なのだが、公判に入った事件に関連する質問を、会見質問ですること自体違和感がある。政治家にはビジョンを語らせろよ!
まぁ、彼らの世論調査の数字を盾にすれば、“いま小沢に聞きたいのは犯罪の事実確認だ”と云う確信犯なのだろうが自由報道協会の趣旨は、小沢と国民の対話を試み、今の小沢の考えを聞きたかったわけだが、企画の点で記者クラブ連中に塩を送ったつもりが、相手は紳士協定を歯牙にもかけず、小沢一郎追求の場にしようとしたのだろ。岩上安身氏は相当頭に来て“正力、ナベツネの追求でもしたらどうだ〜”と怒り心頭だった。
小沢はTPPが農業だけでなく、全ての分野に亘り規制を取っ払う協定であり、米国の目的は農業ではなく、別にある(金融・保険・医療・郵政・公共事業等々)と見ている。そのような協定を結ぶには、その前に国内基盤を整えてからでなければ、一気に国民経済が破綻すると思っている。故に、直接TPPと云う問いに答えなかった。つまり、自由貿易と云う概念とTPPは違うと云う事を暗に示している。現時点では“反対”に近い立場だ。おそらく、米国の行政部門の圧力と財務・外務・経産省の霞が関勢、経団連・マスメディアの力も加わり、民主党内も押され気味な状況を測りながら発言だったと思われる。輿石幹事長を孤立させるわけにもいかないと云うのが、小沢一郎の悩ましい心境だろう。
輿石幹事長を孤立させるわけにもいかないし、民主党内も二分された状況だし、自分は党員資格停止であり、且つ法廷を抱えている。いま党内を大混乱させるのは得策ではない、と考えても不思議ではない。そうなると「交渉参加」まではやむなしと云う落としどころもありだろう。巷で言われるほど、「交渉参加」イコール“蟻地獄”と云うホラーじみた話も大袈裟なのだ。交渉のテーブルについて、ガンガン議論すれば良い。ただ、そうなった時、民主党に議論のテーブルで喧々諤々米国相手に語れる政治家いるか?と云う問題になってくる。小便をチビられては困るのだ。この際、田中康夫をTPP交渉日本通商代表になって貰おうか?勿論亀井静香もあり、小沢一郎もありだ。松木けんこうってのも悪くない。
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