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●「なぜ、小沢一郎を有罪にしたいのか」(EJ第3164号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/231252074.html
2011年10月20日 Electronic Journal
陸山会事件の本質とは一体何でしょうか。裁判で争われたのは
何であったのでしょうか。小沢一郎氏にはどういう罪があるので
しょうか。
裁判の訴因となっているものは、次のことに過ぎないのです。
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政治資金収支報告書の記載漏れと記載時期のずれ
―――――――――――――――――――――――――――――
具体的にいうと、検察側の主張では、「記載漏れ」は、陸山会
が定期預金を担保に銀行から借り入れた4億円は記載されている
が、小沢氏本人から借りた4億円は記載されていないというもの
です。これが「記載漏れ」の内容です。
それでは「記載時期のずれ」とは何でしょうか。これは、陸山
会が世田谷の土地を2004年10月29日に購入しているのに
その登記が2005月1月に行われている──これが記載時期の
ずれであるというのです。
それでは、小沢氏はどういう罪があるのでしょうか。
はっきりしていることは、「記載漏れ」については罪に問えな
いということです。政治団体の帳簿の記載ミスは、事務担当者の
責任──身分犯──であって団体の代表者である小沢氏には及ば
ないからです。それでは小沢氏のどこが悪いのでしょうか。
もしあるとすれば「記載時期のずれ」の方でしょう。検察側は
土地の登記の日をずらしたのは、小沢氏の指示によるものと見て
いるからです。しかし、証拠は何ひとつないのです。
石川氏によると、2005年には民主党の代表選があるかもし
れず、2004年の収支報告書に記載すると、2005年に収支
報告書が公開されるので、小沢氏が不利にならないように自分な
りの判断で時期をずらしたというのです。もしそうであるならば
理屈からいっても小沢氏に相談していないはずで、小沢氏には何
の罪もないことになります。
いずれにしてもたかが帳簿の記載漏れか、登記の期ずれなどの
事務の問題に過ぎないのです。こんなことは他の政治団体でも日
常茶飯事で起きており、いずれも訂正で済んでいるのです。それ
なのに、陸山会については、国会議員を含む元秘書3人を逮捕・
起訴して、挙句のはてに有罪判決を下しているのです。法の下に
平等はないのでしょうか。
そんなことは、検察も裁判所もわかっていると思うのです。控
訴審では判決が覆される可能性は少なくないのです。しかし、検
察や裁判所は、元秘書3人の裁判では何が何でも有罪の判決を出
す必要があったのです。そうでないと、小沢裁判で小沢氏を有罪
にすることは、ほとんど絶望的になるからです。
どうして小沢氏をそこまでして有罪にしたいのでしょうか。そ
れは小沢内閣の誕生を阻止するためです。小沢氏を首相にしない
ためです。これは記者クラブメディアも同じなのです。自分たち
の存続にかかわっており、利害が及ぶからです。
小沢内閣ができれば、徹底的に官僚機構を壊しにかかることは
火を見るより明らかです。記者クラブなどは真っ先に廃止に追い
込まれるでしょう。それは、政治を官僚から国民の手に取り戻す
ために、どうしてもしなければならない改革なのです。それがで
きるのはもはや小沢一郎しかいないのです。官僚機構もそう見て
います。小沢一郎ならやりかねない、と。
そこで検察は、収支報告書の記載漏れや登記時期の期ずれ記載
を「虚偽記載」とまとめて表現し、いかにもそれが悪質であるか
のような印象を持たせようとしたのです。つまり、なぜそういう
虚偽記載をしなければならなかったかという動機を西松建設や水
谷建設からの裏献金に求めたのです。何の証拠もないのにそのよ
うにでっちあげたのです。何ということか。これはもはや裁判の
名に値しない代物です。
つまり、陸山会裁判をいかにも贈収賄事件のように偽装したの
です。そうでないと、これまでの小沢事務所に対する捜査や取調
べと整合性を保てないからです。法の下に平等ではないという批
判を浴びるからです。記者クラブメディアもそれに協力して小沢
潰しに参加しています。これは独裁国家おける暗黒裁判そのもの
といえます。中世の魔女裁判と同じです。
本当に小沢氏が事務所ぐるみで共謀して裏献金を手にし、政治
資金収支報告書に虚偽記載したのであれば、検察はなぜ堂々と小
沢氏を贈収賄罪で逮捕・起訴しないのでしょうか。なぜ、政治資
金収支報告書の虚偽記載による政治資金規正法違反なのでしょう
か。小沢問題を唯一正しく報道している「週刊ポスト」は、それ
について次のように書いています。
―――――――――――――――――――――――――――――
今回の事件が小沢事務所ぐるみの贈収賄であるなら、ただちに
小沢氏本人を含めて容疑者として逮捕すべきだ。それこそが政
治浄化につながる。が、新聞・テレビもこれが本当に贈収賄だ
と思っていない。「ゼネコン裏金認定(朝日)」などと報じな
がら、なぜか政治資金規正法違反より重大な公共事業をめぐる
贈収賄事件を独自に検証しようとしないのがその証拠だ。(一
部略)つまり、マスコミ、政界、そしていまやそれらを完全に
掌握してコントロールする霞ヶ関の巨大権力の目的は、政治浄
化でもなければ犯罪の立件でもない。「小沢の政界退場」さえ
実現できれば、あとはどうでもいいのである。
──「週刊ポスト」/10月14日号
―――――――――――――――――――――――――――――
ここで誰の目にもはっきりしてきたことがあります。それは、
小沢氏がマスコミ、既存政党、官僚機構にいかに恐れられている
かということです。彼なら本気で改革をやりかねない、と。
彼らにとって他の政治家など恐れるに足らない存在であり、容
易に制御できると考えています。確かに、鳩山、菅、野田政権を
見れば明らかです。しかし、何たる傲慢か。これほど国民を馬鹿
にした話はないと思います。 ── [日本の政治の現況/90]
≪画像および関連情報≫
●「小沢一郎は国家反逆罪か」/「週刊ポスト」
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この国が恐ろしいのは、すべての権力が同じ方向を向いて走
り、正義よりも自分たちの足元ばかり気にしている点だ。こ
れは、一政治家に対する好悪、一事件の審議を超えた問題で
ある。恐らくこのような裁判がまかり通り、もし誰も「おか
しい」と口を開かなくなれば、小沢氏自身も「有罪推定」と
みて間違いない。その罪状は何だろう。「国家反逆罪」だと
いわれればわかりやすいが、そんな気の利いた言葉は、荒涼
とした今の権力からは出てこない。その法廷で裁かれるのは
この国の「正義」なのかもしれない。
──「週刊ポスト」/10月14日号
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